2022.05.24

磨く・整える

【着るSDGs】「え、この革の質感がパイナップルで⁉」…ビーガンスニーカーがカッコ良くってサステナな件

先日、東京の国際展示場で開催された「サステナブル ファッションEXPO【春】」を訪れた際に見つけたのが、この秀逸なデザイン・きれいな発色のスニーカー。フランスメイドでおしゃれ心をくすぐる逸品です。でもコレがスゴいのは、ビーガンスニーカーなこと。パイナップルの葉やりんごの皮などを使って、リアルレザーな質感を実現させているんです! 取材したので詳しく紹介しますね。

ブルーベリーで染色⁉「コンバースオールスター」の新色はエコ素材のサステなスニーカー【着るSDGs】

「サステナブル」ってどういう意味?

「サステナブル」とは本来、「維持できる」「耐えうる」「持ちこたえられる」などを意味する形容詞。

最近では、「地球環境が持続可能」という意味合い。つまり「今だけ快適であればいい」「自分だけ心地よければいい」という考えはやめて、未来の世界やあらゆる場所での地球環境を考慮しよう、ということで一般に広く普及するようになりました。

すべての人がすべての地域で豊かになることが、サステナブルの目標。
未来を見据えた持続可能な社会を、みんなで目指していきたいものです。

ファッション産業の環境負荷が高いことは世界的な問題となっており、Z世代を中心とした若年層では特に、サステナブルな取組みへの関心が高まっています。

1990年代半ば以降に生まれた若者にとって、環境や社会問題は常に身近にあり、3割以上が「社会課題の解決に貢献したい」と答えているそうです!
「エコ」「エシカル」「脱炭素」などサステナビリティを考慮した最新アイテムは約22,000種もあるとか。

「サステナブル ファッション EXPO【春】」では、そんなZ世代からも注目を集める最新サステナブル製品が、多数出展されていました。

※Z世代とは…年齢は明確に定義されていませんが、1990年代半ばから2010年代生まれの世代を指すことが一般的です。
(実年齢としては現在、25歳以下の若い世代)

その一つが、サステナブルな「ビーガンスニーカー」です。

パイナップルの葉っぱで出来たスニーカー



こちらがパイナップルの葉っぱで出来ている、「MoEa(モエア)」のユニセックススニーカーです!

「MoEa(モエア)」は昨年7月、フランスで設立されたばかりのサステナブル・スニーカーのブランド。

写真の”パイナップル”シリーズは、捨てられたパイナップルの葉っぱでできた植物由来の「ビーガンレザー」を使っています。
さらにスニーカーのインソールは再生木材、靴底はリサイクルされたゴムと、再利用素材で作られているとか。

「動物の革」で作るのに比べて、二酸化炭素の排出量を約9割抑えることができるらしいですよ〜。
環境にやさしくありながら、こんなにおしゃれなスニーカーを作れるなんて本当にすごい!

「MoEa(モエア)」のスニーカーを輸入販売している「シャイアンリッチライフスタイル」の今泉直英代表は、
「サステナブルというのが重要なんですけど、『かわいい、かっこいい、自分がはきたい』というスニーカーであることこそ一番重要だと思っています」
と、日テレニュースのテレビでコメントしていました。

ちなみにパイナップル以外では、他にりんごやぶどう、サボテンやとうもろこしを素材にしたスニーカーもありました。
どれもすごく可愛かったです。その画像が、こちら♪

りんご、ぶどう】



左の2足はりんご、右の紫のタグがついたスニーカーはぶどうの廃棄物を使ったスニーカーです。

【サボテン、とうもろこし】




左の緑モチーフはサボテン、右の茶色モチーフ2足はとうもろこし。

【ALL IN】



こちらはりんご、パイナップル、とうもろこし、ぶどう、サボテンと5つの果物・植物の廃棄物を使って作られたモデル。

わたしはこの欲張りな「ALL IN」が好みです。
それぞれの素材の色を象徴した色が取り入れられていて、可愛い〜! 
リアルに欲しくなりました(笑)。

これからのラインナップにも期待大のどれもおしゃれで環境にやさしい「エコ」なスニーカー。
見かけたらぜひ、お試ししてみては?

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