秋の味覚、楽しんでいますか? さつまいもや栗、かぼちゃ…蒸したり、焼いたりしてそのまま食べるだけでも十分おいしいですよね。でも、意外過ぎちゃう提案ですが、「ぬか漬け」はいかがですか? テレビ番組『ZIP!』で、“秋の味覚を漬ける”特集をしていたんです。提案したのは、これまで300種類以上の食材を漬けてきた、ぬか漬けマイスターの大湯みほさん。それを参考に、秋の味覚を漬けまくってみました。この記事の画像一覧をチェック!
簡単、失敗いらず!無印良品の「発酵ぬかどこ」を使用今回のぬか漬け作りに使用するのは、無印良品で販売している「発酵ぬかどこ」です。発酵ぬかどこは、通常のぬかどことは異なり、毎日のかき混ぜが不要。すぐにぬか漬けを作れる状態で販売されているので、ズボラな人でも気軽に漬けまくれる便利アイテムです。
ぬか漬けにぴったり!秋の食材4種とは?
今回ぬか漬けに使用するのは、以下の4つの食材です。
・カボチャ
・さつまいも
・栗
・うずらの卵
ぬか漬けと言えば、きゅうりや大根など、水分が多く食材にくせがないものが多い印象です。ほっこりとした甘さがおいしいカボチャやさつまいも、栗は本当においしいぬか漬けになるのでしょうか? 筆者も半信半疑ですが、試してみました。
カボチャのぬか漬けの作り方カボチャのぬか漬けは、カボチャを生のまま漬ける方法と一度加熱してから漬ける方法の2通りがあります。まずは生のまま漬けてみます。
<作り方>1 カボチャを約5mm幅にスライスする。
2 ぬか床に1〜2日漬ける。
1日経つと、カボチャの表面がしっとりとしてきます。生の状態より表面が少しやわらかくなり、ポリポリとした食感です。カボチャの甘さよりもぬか漬けの酸味がはっきりと感じられるので、白いご飯といっしょに食べてもよさそうです。ただ、皮の硬さが残ってボソボソと感じられるのが個人的にはイマイチでした。
カボチャの甘さとやわらかさを楽しみたい! という方には加熱したカボチャを漬けるのがおすすめです。
<作りやすい分量>カボチャ1/4個
<作り方>1 一口大に切ったカボチャを耐熱容器に入れ、ラップをかける。
2 電子レンジで600Wで約4分加熱する。
3 粗熱をとり、ぬか床に12〜18時間漬ける。
電子レンジで加熱したカボチャは形が崩れやすくなっているため、ぬか床に入れる際、手で握り潰さないように注意してください。
できあがったぬか漬けがこちら。漬ける前よりもしっとりとやわらかくなっています。カボチャの甘さとぬか漬けの酸味が相まって、何と! ヨーグルトのような味わいに。生で漬けたものよりも食べやすく、おやつとしてもパクパク食べられそうです。
さつまいものぬか漬けの作り方さつまいもはカボチャと同様に、電子レンジで加熱してからぬか漬けにします。
<作り方>1 洗ったさつまいもを、濡らしたキッチンペーパーで包み、その上からラップで包む。
2 電子レンジ600Wで2分半加熱したあと、裏返して2分加熱する。
3 1cm厚さの輪切りにし、ぬか床に12〜18時間漬ける。
加熱したあとのさつまいもに、しっかりと火が通っているのがわかります。
12時間経ったさつまいもがこちら。こちらも表面がしっとりとしています。蒸したてのさつまいものホクホク感とは異なり、スイートポテトのような舌ざわり。味は、カボチャよりやや甘さひかえめなので、夕飯のおかずなどにぴったりです。
栗のぬか漬けの作り方生の栗を使ってもいいですが、下準備の手間を省くため、市販の甘露煮を使います。
<作り方>栗の甘露煮をぬか床に8時間漬ける。
栗は小さくぬか床と色も似てるので、見失わないようにしましょう(笑)。
8時間後の栗はこちら。カボチャやさつまいもと違って、栗はもともと硬いため食感の変化はありませんでした。甘露煮を使っているので甘さが強く、ほのかな酸味とのバランスが絶妙です。カボチャよりも甘さが強いので、子どものおやつにもよさそうです。
うずらの卵のぬか漬け最後にうずらの卵のぬか漬けです。こちらも市販のうずらの卵の水煮を使います。
<作り方>うずらの卵をぬかどこに8時間漬ける。
8時間後のうずらの卵はこちら。表面がやや薄茶色になっています。ぬか床に入れることで、ぷりっと引き締まった白身の歯応えが楽しいです。卵のクリーミーさと酸味のバランスがほどよく、お酒のつまみやお弁当のおかずにもぴったりですよ。
秋の味覚のぬか漬けで、食卓にプラス1品を!意外な組み合わせの食材も、ぬか漬けにするとおいしいことがわかりました。余ってしまった食材をそのままぬか床に入れるだけで、簡単にプラス1品になります。カボチャやさつまいもは皮もまるごと、捨てるところなく食べきることができました。何だかとっても環境にやさしいと思いませんか。
みなさんもぬか漬けを活用して、新しい食の魅力を探し出してみませんか。