2021.12.07

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【飲むSDGs】「ロスZEROビール」をご存じ?廃棄されるクッキーが甘~い香りの“地ビール”になる♡

ここ1〜2年ずっとクラフトビールブームですが、こんなビールをご存じ?原料にクッキーを使っている、甘~い香りが特徴のビール。ちょっと惹かれますよね。実はコレ、「食品ロス」の取り組みとして誕生しました。というのも、原料のクッキーは“廃棄される”はずのものだから。しかもユーザーであるわたしたちも、そのビールを飲むことで事業の継続につながることからSDGsに貢献できるというおまけ付き。詳しく紹介しますね。


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ロスZEROビールって何?


ENA cookie malt

破損などで通常の値段では販売できない、賞味期限が近いなどから、メーカー処分が決まったクッキーを正規の価格で買い取り、それを原料として作ったビールのことです。SDGsを推進するコンサルティングを行う(株)ネクストステージが展開しています。

ちなみにこのアイデアは同社の社長のもの。なんと現役の女子大生でして、「あまりお酒を飲まないわたしのような女性でも飲めるビールを作れば、食品ロスへの関心が高まるのでは」と事業化に踏み切ったそうです。その柔軟な発想、素晴らしいです。わたしは、たくさん飲んで応援することにします(笑)。

ここで製造法をざっくり言うと…。クッキーを細かく砕き、麦芽やホップなどと混ぜることで糖分が酵母によって分解され、アルコールに変化します。以上。廃棄されるはずだったクッキーが、こうしてビールに生まれ変わるのです。へー、びっくりですよね。そんなことができちゃうなんて!

ロスZEROビールの魅力とは?


ブランド「ENA」のロゴ

・SDGsの観点
廃棄されるクッキーをビールの原料にすること以外にも、様々な観点から地球にやさしい飲み物になっているんです!

ビールを作る際に出たクッキーの残りかすは、家畜の餌に変わります。瓶は花瓶や香水のスティック立てなどのインテリアに再利用できるようなラベルデザインを採用しています。また、瓶をビール製造所に持っていけば、再利用させる流れもできています。まさに名称通り、栓以外はすべてロスをゼロにしているビールなのです。

ビール作りの初めから飲み終えたその先まで、資源の流れがしっかり考えられていてただただ驚くばかりです。それを飲むわたしたちも、環境への取り組みに関われている実感が持てるのもいいですね。

・飲み物としての観点
ここまでSDGsを通した話ばかりでしたが、実際気になるのは飲み物としておいしいのかというところ。

見た目は明るい銅色とでもいいましょうか。きれいな発色ですね。ほんのりと甘~い香りが特徴的です。味について試飲会に参加した方は…「ほんのり甘めで女性が好きな味」「ビール好きなんですが、ホントにおいしく飲めました!」「すっきりして爽やかで飲みやすい」など、絶賛する声が挙がっていたようです。


おいしくて環境にやさしいロスZEROビールはいかが?

以前からフードロスの問題は注目されていましたが、未だに多くの食料が捨てられ、問題は続いています。しかし、今回紹介したような、食べ物を再利用する技術は徐々に進歩していて、フードロス対策が着実に進んでいるんですよ。

ビールが飲みたくなったときは環境のことも考えてみて、ロスZEROビールをぜひご購入されてはいかがですか?

写真/ネクストエージ

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