2022.04.05

磨く・整える

マスク生活で“口臭が気になる人”増加中!【唾液を増やす】&【口呼吸予防】のトレーニングで徹底対策を

看護師のmocaです。マスク生活ももう3年目ですね。カンロ株式会社の「マスクに関する調査」によると、日本人の6割、女性に至っては7割の方が気になっているのが“自分の口臭”だそうです。先日、朝の情報番組の『THE TIME,』で特集されていたのですが、口臭はマスクを着用することによって鼻呼吸がしづらくなり、口呼吸になってしまうことが一因になるそうです。今回は番組で紹介していた口臭予防対策を実際にやってみたので、詳しく紹介していきます。

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東京医科歯科大学の非常勤講師、照山裕子歯学博士は番組内で、「口呼吸をしていて口の中が乾いているようであれば、当然口臭は強く出る可能性があります」とコメントしていました。

唾液には①口の中の汚れを洗い流してくれる“自浄作用”と、②唾液に含まれるリゾチームやラクトフェリン、免疫グロブリンなどの免疫物質が体内への細菌の侵入を防いでくれる“抗菌作用”があります。

生理的口臭では、唾液の分泌が減少して口の中に細菌が増殖することで、口臭の原因物質が作られてしまうんです。

唾液は自浄・抗菌作用のほかにも粘膜保護、水分均衡、潤滑、緩衝、消化、組織修復、再石灰化、発がん予防といった様々な働きがあります。
健康な人では1日1~1.5L分泌され、お口の中だけでなくわたしたちの身体の健康を維持するために大いに役立っています。

さらに「マスクをしているから大丈夫」という安心感から口臭ケアが疎かになってしまいがちですが、それを放置すると虫歯や歯周病が進行し様々な影響を及ぼす危険性があるんです。

照山さんは「糖尿病や心筋梗塞などの病気と、歯周病がリンクしていることがあるので生活習慣病が進行してしまう可能性がある」と解説していました。

不十分な歯磨きやお口の乾燥のために歯垢が溜まってしまうと、そこに細菌が繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こします。
歯周病により発生した炎症物質が歯肉の血管から全身に送られることによって、糖尿病や血管の動脈硬化(脳梗塞・心筋梗塞)、肥満などを引き起こしたり、悪化させたりする原因になってしまうんです。

お口の健康を守ることは、実は全身の健康管理にもつながるということが言えますね。


番組で照山さんは2つの口臭対策を伝授していました。

1.唾液不足に効果があるマッサージ

顎の下にある少しくぼんだ部分を親指でギュッと押します。



横から見るとこの位置です。



この部分を押すと唾液を分泌する唾液腺の一つである顎下腺(がっかせん)を刺激することができるので、ジュワ~と唾液がでてきます。

なかなか唾液が出てこない場合は、下を向くとより効果的です。



緊張やストレスを感じるときに口の渇きを感じることってありますよね。
このマッサージはいつでもどこでもできるので試してみてください。

こまめに水分を摂取することも大切ですよ。

2.口呼吸予防のトレーニング

①歯磨きをしながらできるトレーニング
歯ブラシを口の中に入れたら、きゅっと口を閉じて細かく歯ブラシを動かすこちょこちょ磨きをします。



歯を磨いている間、口を閉じる意識をすることで口のまわりの筋肉が鍛えられます。

②歯磨き後のうがいのエクササイズ
歯磨きの最後に口をゆすぐ時に、おちょこ一杯分くらいの少量の水を含み、強く早くゆすぎます。



ブクブクうがいをするときに、7秒間で10回の回数を前後左右で4セット行うのが理想的です。

歯磨き剤には虫歯予防のためのフッ素が含まれています。
以前歯科衛生士さんに教えてもらったのですが、歯磨きの後に何度もうがいをしてしまうとフッ素が薄まってしまうので、口をゆすぐのは1回が良いそうです。

①と②のトレーニングを続けて行うと、舌と頬の筋トレをしているみたいに効いている感じがして、特にうがいのトレーニングは4セットすると、か~なりきつくて疲れます。
でも、これを続けたらフェイスラインが引き締まって小顔にも効果がありそうだなと感じました。

ほうれい線を伸ばす効果もあるそうなので、口呼吸予防のトレーニングは美容と口臭予防、一石二鳥の効果があってうれしいですね。

歯磨きは毎日必ず行うことですし、“ながら”でできるトレーニングなので忙しい方でもとり入れやすいのではないでしょうか。

また病的な口臭の原因には歯周病や虫歯が潜んでいる場合も多いので、定期的な歯科検診を受けることも大切です。

まだまだ続いていきそうなマスク生活。
口臭予防のためのお口のケアをしっかり行っていきましょう。

メイン画像:Photo AC

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