買ってきたパック詰めのいちごを、そのまま冷蔵庫に入れているアナタ、ヘタを落として保存しているアナタ、ちょっと待って! その保存法だと、いちごのおいしさが半減しています! そこで、味と鮮度を損なわないいちごの正しい保存法を、東京都立川市で100年続く農家の4代目に教わりました。ちょっとした工夫で、傷みやすいいちごも、長持ちしちゃいますよ~!【いちごの選び方!農家直伝】きれいな形のものより、ゴツゴツ台形の“コワオモテいちご”が甘~いって本当⁉教えてくれたのは、東京都立川市の「金子園」で、いちご栽培を手掛ける金子倫康さん。
味と鮮度を損なわない!いちごの保存法1.パックから出して保存する2.食べる直前にヘタをつけたまま洗う3.すぐに食べないときは冷凍保存それでは、詳しく紹介しましょう!
1.パックから出して保存する「いちごはパックのまま冷蔵庫に入れるのではなく、必ず保存容器に移してください」と金子さん。
パック詰めされたものは、常にいちご同士があたっている状態です。熟したやわらかいいちごは、あたっている部分から傷みはじめます。すぐに食べない場合は、必ずパックから出して保存しましょう。
保存時にいちごを洗う必要はありません! 保存容器にキッチンペーパーを敷いて、横のいちごにあたらないように、ヘタを下にして並べていきます。
いちごの上にキッチンペーパーをかぶせて、保存容器のふたをし、冷蔵庫へ。
「冷蔵保存の場合は、3、4日以内、常温保存の場合は、翌日中には食べ切るようにしてください。風味はどんどん落ちていくので、なるべく早く食べてくださいね」(金子さん)
2.食べる直前にヘタをつけたまま洗ういちごは水分が残っていると傷みやすいため、食べる直前に洗いましょう。洗い方にも重要なポイントが一つあります。それはヘタをつけたままで洗うことです。
「洗う前にヘタを落とすと、いちごに水が入って水っぽくなったり、主な栄養素である水溶性のビタミンCが多く失われたりします」(金子さん)
いちごの中には、ヘタを落とすと、このように穴が開いているものもあるんだとか。
ここから水分が出ていき、乾燥も進むそう。
冷凍する場合以外は、必ずヘタつきのまま保存し、食べる直前にヘタを落としましょう。
3.すぐに食べないときは冷凍保存安売りのいちごを大量に購入した時など、3、4日以内に食べ切れない場合は、冷凍保存することをおすすめします。
まず洗って、水分をしっかりとふきとってから、ヘタを落とします。
そして冷凍保存袋や保存容器に入れて、冷凍庫で保存しましょう。
「冷凍保存の場合は、1か月程度で食べ切ってください。解凍するとどうしても水っぽくなるため、半解凍ぐらいで食べるのがおいしい。自然のシャーベットとして、子どものおやつにもぴったりですよ」(金子さん)
パックから出して保存することやヘタをつけたまま洗うことで、おいしさが変わってくるなんて驚きですね。正しい保存法で旬のいちごを楽しみましょう。
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金子園
金子倫康(かねこ・ともやす)さん
母校である農業高校の実習助手などを経て就農。3代目の父・波留之さんと共にトマト、いちご、野菜全般(年間約30種類)を栽培している。自らが始めた土耕栽培のいちごに力を入れていて、本格的な出荷シーズンの1~5月はいちごにかかりっきり。“味が濃くておいしい”とファンが多い金子さんのいちごは、地元のみならずいちご王国・栃木県のお客さんから注文が入ることも。JA東京みどりの農産物直売所「みのーれ立川」などで販売中。