2022.05.02

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いちごはパックのまま冷蔵保存NG!【農家直伝!いちごの正しい保存法】鮮度キープのコツは、並べ方と洗い方⁉

買ってきたパック詰めのいちごを、そのまま冷蔵庫に入れているアナタ、ヘタを落として保存しているアナタ、ちょっと待って! その保存法だと、いちごのおいしさが半減しています! そこで、味と鮮度を損なわないいちごの正しい保存法を、東京都立川市で100年続く農家の4代目に教わりました。ちょっとした工夫で、傷みやすいいちごも、長持ちしちゃいますよ~!

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教えてくれたのは、東京都立川市の「金子園」で、いちご栽培を手掛ける金子倫康さん。

味と鮮度を損なわない!いちごの保存法

1.パックから出して保存する
2.食べる直前にヘタをつけたまま洗う
3.すぐに食べないときは冷凍保存

それでは、詳しく紹介しましょう!

1.パックから出して保存する



「いちごはパックのまま冷蔵庫に入れるのではなく、必ず保存容器に移してください」と金子さん。



パック詰めされたものは、常にいちご同士があたっている状態です。熟したやわらかいいちごは、あたっている部分から傷みはじめます。すぐに食べない場合は、必ずパックから出して保存しましょう。



保存時にいちごを洗う必要はありません! 保存容器にキッチンペーパーを敷いて、横のいちごにあたらないように、ヘタを下にして並べていきます。



いちごの上にキッチンペーパーをかぶせて、保存容器のふたをし、冷蔵庫へ。



「冷蔵保存の場合は、3、4日以内、常温保存の場合は、翌日中には食べ切るようにしてください。風味はどんどん落ちていくので、なるべく早く食べてくださいね」(金子さん)

2.食べる直前にヘタをつけたまま洗う



いちごは水分が残っていると傷みやすいため、食べる直前に洗いましょう。洗い方にも重要なポイントが一つあります。それはヘタをつけたままで洗うことです。

「洗う前にヘタを落とすと、いちごに水が入って水っぽくなったり、主な栄養素である水溶性のビタミンCが多く失われたりします」(金子さん)



いちごの中には、ヘタを落とすと、このように穴が開いているものもあるんだとか。
ここから水分が出ていき、乾燥も進むそう。

冷凍する場合以外は、必ずヘタつきのまま保存し、食べる直前にヘタを落としましょう。

3.すぐに食べないときは冷凍保存



安売りのいちごを大量に購入した時など、3、4日以内に食べ切れない場合は、冷凍保存することをおすすめします。



まず洗って、水分をしっかりとふきとってから、ヘタを落とします。



そして冷凍保存袋や保存容器に入れて、冷凍庫で保存しましょう。



「冷凍保存の場合は、1か月程度で食べ切ってください。解凍するとどうしても水っぽくなるため、半解凍ぐらいで食べるのがおいしい。自然のシャーベットとして、子どものおやつにもぴったりですよ」(金子さん)



パックから出して保存することやヘタをつけたまま洗うことで、おいしさが変わってくるなんて驚きですね。正しい保存法で旬のいちごを楽しみましょう。

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金子園

金子倫康(かねこ・ともやす)さん

母校である農業高校の実習助手などを経て就農。3代目の父・波留之さんと共にトマト、いちご、野菜全般(年間約30種類)を栽培している。自らが始めた土耕栽培のいちごに力を入れていて、本格的な出荷シーズンの1~5月はいちごにかかりっきり。“味が濃くておいしい”とファンが多い金子さんのいちごは、地元のみならずいちご王国・栃木県のお客さんから注文が入ることも。JA東京みどりの農産物直売所「みのーれ立川」などで販売中。

写真/津田雅人 レシピ写真/菊地菫 取材協力/JA東京みどり

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