2022.06.01

食べる

【多忙な農家の時短レシピ】「ルッコラのサッと茹でディップ」お手軽アンチョビソースで本格フレンチに⁉

レストランの前菜などによく使われるルッコラ。なんだかおしゃれなイメージがありますが、スーパーなどでも手に入りやすく、調理しやすい野菜なんです。生で食べることが多いと思いますが、サッと茹でると食感が変わって、これまた絶品! 神奈川県鎌倉市の栽培農家に、簡単にできて、おうちで外食気分が味わえる、フレンチ風レシピを教えてもらいました。

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教えてくれたのは、神奈川県鎌倉市にある「Rainbows farm 鎌倉」で、ルッコラを栽培している石井宏兒(こうじ)さん。

ルッコラは、茹でて食べるのが旨い!



ルッコラは地中海沿岸が原産のハーブの一種。ゴマのような香りと、ピリッとした辛みがあり、サラダや肉料理の付け合わせとしてよく使われますが、じつは茹でて食べるのも、おいしいんだそう。



「茹でたルッコラを、ゴマだれやマヨネーズでディップするシンプルな食べ方もいいですが、わが家ではひと工夫して、おしゃれな一皿にしています」と石井さん。

調理師の免許も持っている石井さんが自宅でよく作るという「ルッコラのサッと茹でディップ」の作り方がこちら!

にんじんをプラスして彩りアップ!「ルッコラのサッと茹でディップ」



材料(2人分)
ルッコラ…2株(60g程度)
にんじん…小1本(70g程度)

〈ソース〉
アンチョビ…1切
にんにく…1かけ
マヨネーズ…大さじ2
オリーブオイル…大さじ1
牛乳…小さじ1
黒こしょう(お好みで)…適量



作り方
1.ルッコラは5㎝長さに切る。にんじんは皮を剥いてピーラーで薄くスライスしておく。





2.沸騰したお湯に塩をひとつまみ(分量外)入れ、1をそれぞれ5秒程度さっと茹でる。





3.2
をザルにあげ、あら熱を取ったら皿に盛る。





4.
ソースを作る。刻んだアンチョビとすりおろしたにんにくをマヨネーズに加え、オリーブオイルと牛乳で少し伸ばす。







5.3
4のソースをかけて、黒こしょうをかけたら完成!



ディップソースにアンチョビを加えるだけで、本格フレンチのような味わいに! ルッコラのゴマ風味も引き立ちます。にんじんとルッコラの色のハーモニーが食卓を賑やかにしてくれそう。



ルッコラは栽培方法によって、合う料理が異なる!

スーパーなどで、年中手軽に買えるルッコラですが、じつはハウス栽培か露地栽培(屋外の畑で育てる)かで、味のほか、葉や茎の成長具合が大きく変わってくるんだとか。



「ルッコラは、土壌によって辛みに違いが出るといわれていますが、栽培方法によって見た目も変わってくるんですよ」(石井さん)

まずは、露地栽培のルッコラを見せてもらいました。

「根元を見てもらうと分かりますが、露地のものはハウスのものに比べて、茎がしっかりと太いんです。その分、横に広がってモリッとしている印象ですよね」(石井さん)



根元を切って収穫したのが、こちら。





露地で育っているだけあって、たくましく育った感じがあります。

次に見せてもらったのが、ハウス栽培のルッコラ。露地と同じく根元を切って収穫します。





「ハウス栽培のものは茎が細くシュッとしているんですよね」と石井さん。

露地のものと並べてみると、違いは一目瞭然です!


左がハウス栽培、右が露地栽培のルッコラ

「どちらがおいしい、というわけではなく、それぞれよさがあるんですよ。露地のものは茹でたり炒めたりして、火を通して食べるのがいいですね。ハウスのものはサラダに向いています」(石井さん)

スーパーなどで売られているものは、ハウスのものが多いですが、農産物直売所では露地のものも売られているので、ものによって料理を変えてみるのがおすすめだとか。

露地栽培のルッコラが手に入るのは、5~7月、10~12月頃。気になった人は、お近くの直売所で探してみてくださいね。



【Rainbows farm 鎌倉 直売所】
住所:神奈川県鎌倉市城廻662
営業日:火曜、金曜(週2日の営業のみ)
営業時間:8時45分~(売り切れ次第終了)
●ホームページ
https://www.rainbowsfarm.net/
●Instagramアカウント @rainbows_farm_kamakura
https://instagram.com/rainbows_farm_kamakura/

Rainbows farm 鎌倉

石井宏兒(いしい・こうじ)さん

神奈川県鎌倉市で「Rainbows farm 鎌倉」を営む農家の三代目。ルッコラのほか、ブロッコリーやパクチーなど年間150品目を栽培。農園を営む傍ら、家族が経営する幼稚園でも勤務。子どもの農業体験にも力を入れている。調理師の免許を持っており、栽培した野菜を使った料理レシピをインスタグラムで随時配信中。

写真/松木雄一 レシピ写真/菊地菫 取材協力/JAさがみ

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