2022.10.01

食べる

【養鶏農家直伝】豚ひきじゃなくて鶏ひき!?「鶏シュウマイ」ふわっふわで肉汁ドバー♡【蒸し器いらず】

シュウマイといえば豚ひき肉を使うのが定番ですが、埼玉県の養鶏農家直伝ですもの、主役はやっぱり鶏ひき肉です。豚肉と違ってさっぱり&柔らか~な食べ応えとか。さらに、あるモノをちょい足しする裏ワザでジューシーさも爆上げするっていうから、期待値も高まるってもんです。では蒸し器…ではなくフライパン1枚を用意して、レッツらゴー♪

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埼玉県小川町「ぶくぶく農園」で養鶏を営む桑原花さんは、養鶏農家として毎日卵を出荷する中、卵を産めなくなった引退鶏を活用したレトルト食品の開発・販売を手掛けています。



「大規模養鶏場の場合、引退鶏は業者に引き取られて飼料になります。でも、わたしのような小規模養鶏農家だと数が少なすぎるため、引き取りに来てもらえません。産業廃棄物として処分するしかないなか、せっかくの命を最後まで無駄なくいただきたい。そう思って、賛同してくれた仲間と一緒に引退鶏を使ったレトルト食品を開発する“鶏革命団”の活動をしています」(桑原さん)



今回教わった鶏シュウマイは桑原家の定番おかず。

「妹考案のレシピです。簡単に作れてとってもおいしいですよ!」(桑原さん)

フライパンの底にキャベツを敷く!?「鶏シュウマイ」



材料(30個分)
鶏ひき肉…200g
玉ねぎ…中2個(約200g)
片栗粉…大さじ5
シュウマイの皮…30枚
キャベツ(小)…1/2個(120g)

A
酒または紹興酒…大さじ1
塩…小さじ1/4
しょうゆ…大さじ1
砂糖…小さじ2
こしょう…少々
練りゴマ(あれば)…小さじ1/2
オイスターソース…大さじ1
ゴマ油…大さじ2

準備
キャベツは乱切りする。

作り方
1.玉ねぎは粗みじん切りにし、片栗粉をまぶす。





2.鶏ひき肉をボウルに入れ、Aを加えたら、粘り気が出るまでよく混ぜる。





3.21のタマネギを加えて混ぜ、1時間ほど冷蔵庫で休ませる。





4.3をスプーンですくい、シュウマイの皮で包む。



シュウマイの皮にタネを乗せたら、人差し指と親指で輪を作って、スプーンで抑えながらまとめるときれいに仕上がります。 



5.フライパンにカットしたキャベツを敷き、4をのせる。



6.深さ1㎝ほど水を入れ、フタをして中火で7~8分蒸し焼きにする。



7.
シュウマイを竹串で刺し、肉汁が出れば出来上がり!



フタを開けると湯気の中からおいしそうなシュウマイが姿を現しました!

しっかり火が通ったことを確認し、さっそくいただきま~す。



ひと口頬張ると…肉汁が口の中にジュワ~ッと広がって幸せ~!一緒に蒸したキャベツは旨味をたっぷり吸っていて、付け合わせにもってこい。二度おいしいレシピに大満足です!



鶏ひき肉は豚ひき肉と比べて脂分が少ないので、ゴマ油を加えることでジューシーに仕上がります。また、キャベツがない場合は代わりにクッキングシートを使えば簡単♪その場合は、シュウマイを乗せたクッキングシートの下に深さ1㎝ほどの水を入れてフタをし、蒸し焼きにしましょう。



蒸し器がなくても簡単に作れて超感動。たくさん作れば翌日もお弁当に入れたり、何かと重宝すること間違いなし!ぜひ作ってみてください♪

鶏のおやつは…フレッシュな草に、おからと米ぬか! 

鶏をストレスなく健康に育てるため、桑原さんは、日々の「おやつ」にも気を配ります。

「ひよこたちには周囲の畑で摘んだ青草を包丁で刻んで与えて、屋外で育てている親鳥には野菜くずをあげています」(桑原さん)



卵を産む前のひよこが暮らす鶏小屋に青草の入ったボウルを持った桑原さんが入っていくと、いっせいに集まるひよこたち。青草を手でまくと、くちばしで器用についばみます。



「うちは鶏を放牧し、草を食べさせて育てます。今から青草のおいしさを覚えておくと、草地に放したときにもたくさん草を食べてくれるんです。いわば、幼い頃からの食育ですね(笑)」(桑原さん)



おやつはもう一種類。香ばしくて栄養たっぷりのおからと米ぬかを混ぜたものも与えています。

「おからは隣町にある豆腐店の国産大豆のおから。これに直売所で買ってきた地元産の米ぬかも合わせて与えます。できたてのおからは大豆のいい匂いがして、きっとおいしいはず。鶏も喜んで食べますよ」(桑原さん)



おやつはもちろん、基本となる飼料も、与える量に気をつけます。

「鶏たちの体調次第で食べる量は日々変わります。夏は人間と同じで、暑さで食欲が落ちてしまうことも。その日の食べる量をチェックしながら、食べ残しているようなら翌日は減らし、つねに腹八分目にするように心がけているんです。そのほうが鶏も元気でいられるみたいで。養鶏をはじめて6年目、やっと餌やりのコツも見えてきたかな」と桑原さん。



おいしいおやつも食べて、思い思いに走り回るひなたち。保育園のようで微笑ましい風景でした。


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ぶくぶく農園

桑原 花さん

1990年生まれ。3人姉妹の長女。5歳のときに一家で埼玉県比企郡小川町に移住、父の衛さんが野菜、米麦、養蜂、養鶏などを営む。大学卒業後、NPOジーエルエム・インスティチュートの農業開発援助アシスタント業務でフィリピン・ルソン島北部に1年半駐在。実家で約1年の研修後、2016年に就農。現在690羽の平飼い養鶏を営む。卵は、JA埼玉中央「小川農産物直売所」や「デリカテッセンアーチャン」「自然食の店リフレ」(いずれも小川町)、「とうふ工房わたなべ」(ときがわ町※毎週日曜日のみ)、江東区の八百屋「野菜のちから」、世田谷区下北沢のサンドイッチ店「サンドイッチクラブ」などで販売する。

ぶくぶく農園ホームページ:http://www.jca.apc.org/~stet/

ぶくぶく農園インスタグラム:https://www.instagram.com/bukubukufarm/?hl=ja

写真/菊地菫 取材協力/JA埼玉中央

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