2021.07.22

磨く・整える

【濃色マスクコーデ】「黒マスク」だからこう着る!コーデに抜け感&小物にも黒をリンクさせて!

いまやマスクは顔(言い過ぎ?笑)。髪型やメイクと同様、その色みやデザインがその人の印象に影響を及ぼします。実際、ファッション誌でもマスクありきのコーディネート企画を見かけるようになりましたよね。そこで、スタイリストの丸尾朋世さんに、「マスクコーデ」について教わりました。第一回目のお題は、「濃色のマスク」を使った全身コーディネート。今季のトレンドを押さえた、バランスのいい着こなしがわかりますよ。

「黒マスク」には透け感のあるアイテムと抜け感のあるコーデ!黒は引き締めの役割です



今季はシースルーがトレンドです。黒マスクには、シースルーニットをワンピースの上にレイヤードしてコーディネートしました。透け感のあるベージュ色のニット、全体が重く見えない効果があるんですよ。さて、ここでポイント! 黒マスクコーデには、透け感=抜け感が必須!なんです。ふわっとした軽い印象の「透け感」トップス。袖をまくり上げての肌見せ、足元のヒールサンダルのヌーディ感。「抜け感」を計算して置いていくことで、軽い印象に仕上げています。

小物類は黒のラインが特徴的なかごバッグ、黒のバングルをチョイス。ここで2つめのポイント! マスクの黒に小物の色もリンクさせること、です。かごバッグは黒いラインが縦にスッと、バングルも手首にスッと、差し色みたいに置いています。黒でキュッと引き締めるんです。ちなみに淡い色合いのワンピースにも黒い柄がポイント的に施され、私の髪色も黒(笑)。透け感・抜け感のある装いのアチコチに、引き締めの「黒」を置いていくイメージです。


今季の黒マスクコーデのポイント

①透け感、抜け感をコーデに取り入れる
②黒をきかせた小物で全体を引き締める



「グレーマスク」には発色の良いマニッシュなアイテム!グレーの役割は「抜け感」です



こちらもシースルーの辛口ジャケットで今年っぽさを狙いました。そこに発色のよい黄色のワイドパンツを合わせて、マニッシュなコーディネートを作っています。ジャケットはややショート丈を選ぶことで、ワイドパンツとのバランスがグンとよくなります。インナーのタンクトップはマスクと同系色のグレーを選びました。

グレーマスクコーデのポイントは、「抜け感」です。え、それじゃあ黒マスクと同じだって? いえいえ違います。マスクとトップスのグレー自体が「抜け感」になっているんです。この2つは、コーデの中で割と大きな面積を占めています。まわりのネイビーや黄色といった発色のいい色に対して、ニュアンスカラー的なグレーが馴染ませの役割を果たすんです。

さて、仕上げです。このままだとカッコよすぎるコーデに、足元のビーサン、胸元のサングラスでグッとカジュアルに引き寄せます。これでフッと肩の力が「抜けた」印象になっていませんか。

今季のグレーマスクコーデのポイント

①基本はマニッシュでカッコいいコーデ
②グレーで「抜け感」を作りカジュアルに引き寄せる



「濃紺マスク」は白ベースな淡いコーデのワンポイントに!重要なのは「素材感」の統一



夏はやっぱり白が映えます!ゆったりなコットンニットに細身スカートを合わせた、白系の淡色コーディネートにしました。シンプルなニットはどんなボトムスとも好相性ですが、ラップスカートを選んだことでフェミニン感をプラスしています。ただ、あまり女性っぽくなりすぎると今っぽくないので、キャンバス地のスニーカーとバッグを合わせてカジュアルダウンさせてみました。

濃紺マスクコーデのポイントですが、ずばり素材感です。濃紺は、色の話は、どうしたのかって? 今回のコーディネートは女性らしくて清潔な白系。淡くてやわらかいコーデの色合いに、マスクの1点濃紺を馴染ませるには、素材感をそろえることが得策なんですよ。じつはニット、スカート、バッグにスニーカーとすべてコットン素材です。マスクもこれ、デニム地。コットンのやさしい風合いでつなげてみました。ちなみに濃紺は、上品さや知性を感じさせる色。女性らしくて清潔なイメージの装いと合わせるのは悪くないと思います。

今季の濃紺マスクコーデのポイント

①シンプルでフェミニンな白系でまとめる
②濃紺はワンポイント、すべては素材感でつなげる

今季の濃紺マスクコーデは、シンプルなアイテムを合わせて大人カジュアルに仕立てるのが正解です。そして、コーデのどこかに抜け感を作るのがポイント。

さらに具体的には、淡い色や落ち着いた色のアイテムでまとめたら…マスクと同色アイテムを散らしてコーデを「引き締め」る(黒マスク)、発色のいいアイテムでまとめたら…マスクと同色アイテムでコーデに「抜け感」を作る(グレーマスク)、のがコツ。それと、色だけでなく素材感でコーデをまとめるやり方(濃紺マスク)も提案してみました。

マスクはわたしたちの日常になりました。せっかくなら、機能性や安全性を踏まえたうえで、おしゃれの視点も取り入れて選んでみてはどうでしょう。まだまだ、いろいろな濃色マスクがあります。この記事を参考に、お気に入りのコーディネートを探し当ててみてください。

丸尾朋世

ファッションスタイリスト

女性誌やカタログなどで活躍している人気のスタイリスト。関西出身で話好き。撮影現場の空気を一瞬でなごませるムードメーカー的な存在。モデルやタレントから頼れるお姉さんとして支持を集めている。大人カジュアル、小物を使ったコーディネートに定評アリ。

写真/菊地菫

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