2021.07.16

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【農業男子が教える】初心者でも安心!多肉植物の選び方と植え替え法

育てやすくかわいらしい多肉植物。選ぶときにチェックすべきポイントと、大きくなる多肉植物に欠かせない植え替え方法を農業男子に教えてもらいました!



教えてくれたのは、東京都練馬区で年間200種類の多肉植物を愛情いっぱいに育てている農業男子、髙橋徹さんです。

多肉植物選びのチェックポイント

「店頭で多肉植物を選ぶとき、まず見てほしいのが、葉。いきいきとした葉は、日差しを浴びた健康な多肉植物の目印です」と髙橋さん。

注目したい点はこちら!
・茎や葉がしっかりしていて詰まっているか
・葉はきれいに発色しているか
・下葉が枯れていないか、黒い点や病気のようなシミがないか


左側は、葉がみっしり詰まっているもの。右側は、葉が開いています。

「多肉植物が育つには十分な日差しが不可欠。日光が足りないと光を得ようとして葉っぱが広がります。同じ種類でも、生育状態には違いがあるので、健康なものを選びたいですね」(髙橋さん)

園芸店や、植物の担当者がいるホームセンターなどで、品種に応じた栽培方法を直接聞くことができるとさらに安心です。

すぐできる!多肉植物の植え替え法

成長した多肉植物は植え替えが必須。また、もとの鉢からお気に入りの鉢に植え替えたいときもありますよね。最近は、ガラス容器に植えられた多肉植物も見かけますが…。

「下に穴が空いていない容器は湿気がこもりやすく、苔が生えたり根が腐ってしまうことも。ハイドロボールという人工の土もありますが、初心者は多肉植物用の土と穴の空いた鉢で始めるのがおすすめです」と髙橋さん。

ここからは、鉢の植え替えの方法を教えてもらいましょう!

用意するもの
多肉植物の苗(エケベリア)
植え替えたい鉢(直径10㎝)
培養土(多肉植物用)
鉢底ネット(4㎝角)
鉢底石
スコップ

1.まず、必要なものを用意する。



鉢の下部分にスリットが入った鉢は、鉢底の穴に敷くネットが必要なく便利。



底に穴が開いた一般的な鉢の場合は鉢底ネットを入れましょう。



2.鉢底石を入れる。



「細長い鉢の場合は深めに鉢底石を入れると水はけがよくなります。普通の鉢なら、底を敷き詰める程度に入れればOK。スリットが入ったタイプの鉢はスリットの上部分の高さまで入れてください」(髙橋さん)

3.鉢の6割ぐらいまで土を入れる。



4.もともと入っていた鉢から苗を取り出し、根の部分を両手で少しだけ崩す。



「このとき株元の枯れた葉、黄色い葉、しわしわの葉があれば手で取り除きましょう。元気な葉に栄養がいきわたるようになりますよ」(髙橋さん)



5.用意した鉢に苗を入れ、株元の周りから土を足す。



6.高さをチェックし、苗の位置が深すぎると感じた場合はさらに土を足す。



「これはちょっと深すぎるように見えますね」(髙橋さん)



土の高さは土が葉に乗らないギリギリのところで止めましょう。

8.最後に目指したい高さの位置に苗を持ち上げながら、鉢底をトントンと軽く打って土をならします。



こうすると、苗の根の周囲にまんべんなく土がいきわたってちょうどいい高さにおさまります。



「僕は逆さにした別の鉢の上でトントンしますが、土の表面が平らになれば、もちろん机や床の上でもできます」(髙橋さん)


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写真/石塚修平 取材協力/JA東京あおば・JA東京中央会

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