2022.09.02

食べる

【冷凍の裏ワザ】「薬味」を冷凍して擦りおろすと…香り大爆発!爽やかの大旋風“薬味そうめん”作ってみた!

食材の「香り」を増幅させて“大爆発”させる調理法があるといいます。NHKの番組『あしたが変わるトリセツショー』で紹介していた、冷凍&すりおろし調理法がそれ。野菜や果物は一度冷凍して、そのまますりおろすと“大爆発”するとか。実際どれほどのものなのか、そうめんの薬味でいろいろと試してみました~♪

【冷凍生活アドバイザー発】「キンキン冷凍トマトとツナの素麺」作ってみた!トマトがシャーベットみたい♪

香り大爆発!冷凍&すりおろし調理法とは?

食材の香りを大爆発させるという冷凍&すりおろし調理法は、銀座のフレンチシェフ、上野宗士さんが見つけた裏ワザ。トリュフを冷凍してすりおろした時、口の中でボンッと爆発するような強い香りを感じたそうです。

なぜ、冷凍&すりおろしで香りを強く感じるのでしょう?

香り成分は冷凍して温度が低くなると揮発しにくくなるそう。つまり、香り成分が食材に閉じ込められるわけですね。ですが、すりおろすことで、香り成分が外に出やすい状態となり、温かい口の中に入れると、香り成分が一気に揮発。これが“爆発的な香り”となるわけです。

この冷凍&すりおろし調理法、トリュフだけでなく、しょうが、みょうが、青じそ、きゅうり、トマト、みかん、いちご、パイナップルなどの野菜や果物にも応用できるそう。

冷凍&すりおろし調理法を試してみた!

今回、冷凍&すりおろし調理法を試す食材は、わが家の冷蔵庫にあった、ミニトマト、玉ねぎ、長ねぎ、青じそ、みょうが、しょうが、きゅうり。

大きいサイズだと冷凍するのに時間がかかるので、玉ねぎは1/4個、長ねぎ1/2本、しょうが1/2個、きゅうり1/2本にしました。

食材

冷凍するポイントは3つ!

ポイント1.冷凍する前に食材を水でよく洗う。
ポイント2.皮が食べられない食材や皮をすりおろしたくない食材は、皮を剥いて冷凍する。例えばパイナップルや玉ねぎなど。
ポイント3.冷凍中に食材が乾燥しないよう、ラップで巻いたり、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍する。

今回、皮を剥いたのは玉ねぎのみ。しょうがは新鮮だったので皮を剥きませんでしたが、気になる方は剥いてくださいね。

そして青じそはひと工夫。すりおろしやすいよう、5枚まとめてクルクル巻き、棒状にして冷凍することにしました。

青じそ

では、一日冷凍した野菜をおろし金ですりおろしてみましょう。

冷凍した野菜

まずは、香りが弱めのきゅうりとミニトマト!

カチカチに凍ったきゅうり。とっても簡単にすりおろせます!

きゅうり

色はやわらかいグリーンで涼しげ。香りは“クンクン”臭わないかぎり、あまり感じません。
ではひと口…。おぉ~、生のきゅうりの味と比べると、味が“ギュッ”として、甘みが強いような感じがします。とっても瑞々しい!

きゅうり

続いて、ミニトマト。
冷たくておいしい~。皮も細かくすりおろせるので、口の中に皮が残りません。香りはそんなにしませんが、きゅうり同様、ミニトマトの味が“ギュッ”として、甘みを強く感じます。

トマト

きゅうりとミニトマトは、“香り大爆発”ではありませんでしたが、味が濃厚になった気がします。

では、香りの強い食材!

まずは玉ねぎ。すりおろした途端、玉ねぎの“辛い香り”がします。生の玉ねぎをみじん切りする時のような強い香りですが、目から涙はでません。凍らせているから?

ではひと口…辛ーーーーーい!!!辛味と香りが大爆発。生の玉ねぎより強烈かも。これが冷凍&すりおろしの効果なのでしょうか?

玉ねぎ

続いて、長ねぎ。棒状なのですりおろしやすい!玉ねぎほどの爆発ぶりではありませんが、香りも味も生で食べるより1.5倍増しになっているみたい。

ちょっと悲しいのは、溶けること。凍ったシャリシャリ状態で味見したいのに、すりおろしたそばからどんどん溶けていく…。溶けなかったら、もっと“香りの大爆発”を感じられるのではないかと思います。

長ねぎ

次は、薬味の定番、しょうがとみょうが。

しょうがは、繊維が細かく断ち切られたのか、舌触りが滑らか。生の“おろししょうが”と違って、口の中で溶けてなくなる感覚…あっ、辛ーーーーーーーーーい!!!辛味が時間差で来ました!
香りと辛みが口の中で大爆発!口の中がピリピリします。すごい大爆発ぶりです。

しょうが

みょうがもしょうが同様、繊維が残らず、口の中で溶けてなくなります。みょうが独特の辛味や香りは増していますが、ほのかに甘みも感じます。
みょうががあまり得意ではないわたしでも、不思議とこの冷凍&すりおろしみょうがは食べやすい。みょうがの苦みや辛味の“角がとれた”ような感じがするからかな…。

みょうが

最後は、青じそ。クルクル巻いて凍らせて正解!すりおろしやすい!香りの強さは今日すりおろした中で一番。口に入れると青じその爽やかな香りをより強く感じ、“夏”を感じます。ですが、すりおろすとすぐ“べちょっ”となってしまうのが残念。

青じそ

いろいろな食材で冷凍&すりおろし調理法を試してみて、この調理法は食材の味を“ギュッ”と濃くし、香りをより強く感じさせる効果があることを実感しました。特に、玉ねぎとしょうがは香り&辛みが大爆発でした!

ただ、夏の暑さで、すりおろすとすぐ溶けてしまうところが難点。溶けた状態でも香りや味を強く感じたので、“シャリシャリ”凍った状態で口の中に入れたら、“香りの大爆発”をより感じられるのではないかと思います。

では、冷凍した薬味を使って、番組で紹介していた「“香り爆発”ぶっかけそうめん」を作ってみましょう。

“香り爆発”ぶっかけそうめんの材料と作り方

薬味はお好みということなので、わたしは長ねぎ(1/4本)、青じそ(5枚重ねクルクル巻いたもの)、みょうが(1個)、しょうが(1/2個)をチョイス。めんつゆはストレート、2倍濃縮、3倍濃縮などの指示がなかったので、ストレートを使うことに。

材料

【材料】
そうめん…100g
めんつゆ(ストレート)…大さじ1と1/2
オリーブオイル…大さじ1と1/2
塩…2つまみ
冷凍した薬味…適量 ※お好みで

【作り方】

1.そうめんをそうめんの袋に記載されて茹で時間(2分)で茹で、茹でた後、しっかり水洗いし、水気を切ります。

2.1をボウルに入れ、オリーブオイル、めんつゆ、塩を加え、あえます。つゆでひたひたにしないのがポイントだそう。

そうめん

3.2を器に盛り、お好みの冷凍薬味をおろし金ですりおろしてかければ出来上がり。

みょうが…

みょうが

長ねぎ…

長ねぎ

ものすごく急いで、4種類の薬味をすりおろしましたが、このありさま。すりおろしたそばからどんどん溶けて、散らかったそうめんになってしまいました。夏の暑さには勝てませんね…。ちなみに薬味4種類はそれぞれ1~2㎝ほどすりおろしました。

そうめん

では、いただきます!

おいしーーーい!あまり期待していなかったので、おいしくてびっくり。いつものそうめんの材料に、オリーブオイルと塩を加えただけで、違う食べ物になっています!おしゃれな冷製パスタみたい。

そうめんにしっかり味がついているので、薬味の個性的な味と香りに負けず、ちょうどいいバランス。すりおろした量が少なくて、“香り大爆発”とまではいきませんでしたが、それでも、それぞれの薬味の香りを強く感じることができました。

今回はかけませんでしたが、ミニトマトやきゅうりの冷凍&すりおろしをそうめんにかけてもおいしそう。また、そうめんだけでなく、お刺身にかけてカルパッチョ風にしたり、焼き肉にかけるのもおすすめなんだとか。冷凍&すりおろし調理法で野菜や果物の“香りの大爆発”、みなさんも試してみてくださいね。

【あわせて読みたい】

【冷凍保存の裏ワザ】切って冷凍するだけで夏に大活躍!冷凍王子考案の「薬味ミックス」を試してみた!

きのこは冷凍保存する方がいい⁉旨みがグンとアップの【冷凍まいたけ】で炊き込みご飯を作ってみた!

【ミニトマトの保存法】実は冷凍して2~3か月の長期保存ができる!気になる栄養も解説!【栄養士発】

Pick up

Related

Ranking