2022.09.24

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【家庭菜園・収穫編⁉】東京のベランダで「スイカ」は育ったのか?プランターと格闘した3か月半の記録【#スイカプロジェクト2022】

沖縄のスイカ農家「かりゆしすいか」さん発の企画「#スイカプロジェクト2022」。東京都内に住むわたしもプロジェクトに参加して、自宅でスイカ栽培を始めました!5月15日の全国一斉種まき日に種をまいてから、約3か月半。ほかの参加者さんのコメントも交えつつ、スイカの成長の記録をお届けします。

【家庭菜園・種まき編】ベランダでスイカを育てよう!「#スイカプロジェクト2022」に参加してみた【東京農ライフ】

「#スイカプロジェクト2022」のおさらい

スイカプロジェクトは沖縄のスイカ農家「かりゆしすいか」さんが企画したイベントで、2021年の第1回に引き続き、今年が2回目の開催となるそうです。
全国の参加者たちが一斉に同じ日にスイカの種まきをし、Instagramでそれぞれの成長過程をいつでも視聴して楽しむことができます。
もっと詳しく知りたい方は、Instagramで「かりゆしすいか」「kariyushi.suika」、もしくは「#スイカプロジェクト2022」と検索してみてくださいね。




さて、2022年の一斉種まき日は5月15日(日)でした。

↓ 液肥とスイカの種



↓ 1つのプランターに3粒ずつ、あわせて6粒の種を植えたのでした。



あれから3か月半経った、2022年8月末。スイカ栽培なんて難しそうですが、わが家のスイカがどうなったのかというと…。

わたしの「#スイカプロジェクト2022」発芽編

わたしが住んでいるのは、東京23区の住宅地。周辺に高層ビルはありませんが、畑なども少ない地域です。今年の東京は梅雨前に連日雨が降って肌寒かったり、逆に梅雨時はほとんど雨が降らなかったり、不思議なお天気でした。

種まき直後に雨が降り続いたので、雨対策をかりゆしすいかさんにお伺いしたところ、雨がしのげる場所にプランターを移動させたほうがよいとのこと。
わたしがプランターをちょこちょこ移動させている間に、SNSで見かけるプロジェクト参加者さんの中には、すでに発芽されている画像が…。
かりゆしすいかさんのInstagramを確認したところ、かりゆしすいかさんは昨年、種まきから4日後に発芽したそうです!他の方が発芽しているのを見ると「わたしもそろそろかな?」と期待半分、焦り半分。芽が出る兆候がないかと毎日プランターの土を少し掘り返してみたり、そわそわしながら過ごしました。


【5月21日 種まきから6日】
かりゆしすいかさんが植えたスイカのうち「ひとりじめナノ」と「マリンレッド」が発芽したそうです!今年は沖縄も涼しくて、暑すぎた昨年よりすこし時間がかかったのだそう。
わたしが植えた品種も「マリンレッド」。沖縄が6日かかるのなら、東京はもう少し先かな、とちょっぴり安心しました。

【5月26日 種まきから11日】
やっと!わたしのスイカも発芽しました!
「発芽しなかったらどうしよう、スイカプロジェクトが終わっちゃう…」と毎日観察して、緑色のものが見えたと思ったら、どこかから飛んできたゴミのカケラだったり、雑草の芽だったり…。とにかく長い11日間でした。
Instagramを見ると、たくさん発芽した方もいるようなのでわたしも期待していましたが、残念。発芽したのは、この1本だけでした。



この日、かりゆしすいかさんは間引きをおこなっていました。間引きの目安は、双葉がしっかり開いたころ。発育がよさそうな芽を選ぶのがポイントだそうです。わたしは残念ながら間引きいらずでした…。

【5月31日 種まきから16日】
双葉が開きました。力強さを感じます。
かりゆしすいかさんによると、水やりを毎日行ってはダメなのだそう。表面が乾いたら、プランターの底から水が出てくるくらい、しっかり水をあげるといいみたいです!



【6月10日 種まきから約1か月】
ゆっくりと成長して、ようやく本葉が!
本葉が5~6枚になったら、品種によっては「摘芯」という作業をします。ただ、今回わたしが栽培している「マリンレッド」は摘芯作業がいらない品種。
「摘芯」は親づる(最初に伸びる芯のこと)の先をカットする作業で、子づるの成長を促進する効果があるそうですよ。



【6月17日 種まきから1か月と数日】
2022年の梅雨入りは、沖縄が5月4日、東京は6月6日でした。スイカプロジェクトに参加している方々も、雨の日の対応にお悩みの様子。本当は雨を避けたほうがよいそうなのですが、1週間毎日雨に当てなければ、多少は大丈夫なようです。ホッ。

【7月4日 種まきから約1か月半】
6月末から1か月ほど断続的に子どもが熱を出していたので、この時期は看病にてんやわんやでした。
水やりは夫に依頼して、わたしは外の空気を吸うために庭へ出たとき、観察する程度…。
少し見ない間に、ニョキニョキと茎が生長していてビックリです。スイカって、意外と育てやすいかも…?



【7月17日 種まきから約2か月】
なななんと!スイカの花のつぼみが!小さくてかわいい~!



頑張るスイカの後押しをしたいと思い、このころから液肥を少しずつあげることにしました。
液肥は前回の記事にも少し登場しましたが、かりゆしすいかさんおススメの「ハイポネックス液6-10-5」を使用しています。
これは原液のため、水で割って使用するタイプ。混ぜると水がうす~い青色になって、爽やかです。

↓ いろいろな方法があるかと思いますが、わたしはペットボトルで水量を測って、水量にあった量の液肥を入れています。



かりゆしすいかさんによると、液肥をあげるタイミングは朝早く、もしくは夕方以降の太陽の光が弱い時間帯に!とのことです。
葉っぱの緑色が濃いのであれば、水だけでも大丈夫なんですって。

【7月22日 種まきから2か月と1週間】
スイカの花が咲きました!つぼみがついてから開花まで、思いのほか時間がかかったような。スイカの実をつけるには、交配作業をしたほうがよいそうです。
スイカの花には雌花と雄花があるので、どちらも咲いている日の午前中に交配をおこなうのだとか。
(かりゆしすいかさんの、昨年のInstagram「#スイカプロジェクト2021」にて、詳しく説明してくださっています!2022ではないのでご注意を!)

雌花の中心に雄花をこすりあわせて、花粉をつけたらよいそうなのですが、わたしは両方の花が咲いているタイミングがつかめず、そもそも雌花と雄花の見分けもつかず…。
かりゆしすいかさんに教えていただいたところ、雌花は花の下のほうにすでに小さなスイカがついていて、雄花は花粉がたっぷりなのだそうです。
毎日確認したのですが、どうしても雄花しか見つけられません。

↓ この後8月中旬まで粘ったのですが、結局交配作業はできませんでした。



Instagramを見ると、この頃にはもう実が成っている方もいるようです。
同じ日に種まきをしたのに、地域などなど、環境によって育ち方はさまざまですね。ハッシュタグやコメントをたどって、他の方のプランターを見るのが楽しい~。どちらの都道府県にお住まいの方なのか、チェックしてみたりして…。関東や関東以北の方が先に成長していると、ちょっと焦ります(笑)。

【8月3日 種まきから約2か月半】
交配のタイミングをはかっていたところ、なんと小さな実を発見!
「なんだ…。わたしが交配しなくても、勝手に育っていてくれたんだ…」とホッとするのと同時に、「わたしが見つけられなかっただけで、雌花もちゃんと咲いていたんだな」と、自分の観察眼を疑うようになりました。



【8月8日】
実が少しずつ大きくなっています。
まだこの時期でも花は咲いているので、交配を試みたのですが、やっぱり雌花を見つけられず…。ぜんぶ雄花に見えてしまうんです。



【8月20日 種まきから3か月と数日】
実が大きくなるってうれしいですよね!Instagramを見ると、もう大きく育って、収穫した方もいらっしゃる様子。
わが家のスイカもこのまますくすく大きくな~れ!と思っていた矢先…。



【8月27日 種まきから3か月と12日】
ガーーーーーーーーン!実についている茎がちぎれていました…。大ショック…。



わたしの「#スイカプロジェクト2022」は、大変不本意ながら、これにて

完。

来年またお会いしましょう。ありがとうございました…。




……では、終わりません!(笑)


大丈夫!
実はわたし、近所の種苗店でスイカの苗を買って、種まきと同じタイミングで植えていたのです。
こちらも実がつきましたので、今後はこちらのスイカの成長を皆さまに報告したいと思います。

↓ こちらの品種は「マリンレッド」ではなく「紅こだま西瓜」。
スイカはすべて緑色で縞々だと思っていましたが、品種が違うと縞模様や色味も違うようで面白いです。




種から育てたスイカのお味は?

残念な結果になってしまった「マリンレッド」。
ちぎれたスイカのサイズを計測したところ、直径約6㎝、重さ117gでした。

↓ はかりのお皿の大きさがむなしい…。



↓ わが家では小型の梨も育てているので、並べてみたところ、おもちゃみたいでかわいい!



カットしてみると、やや色が薄いものの、このサイズでもちゃんとスイカです。
断面からはスイカの香りがふんわりと広がって、食べると甘くてみずみずしくておいしい!シャクシャクした歯ざわりです。
このまま大きく成長すれば、もっともっと甘くておいしいスイカになっていただろうに…と残念でたまりません。

↓ 夫も子どもも大絶賛でペロリと食べました。



↓ 梨とともにミニミニフルーツの盛り合わせ



スイカがちぎれた原因として考えられるのは4つ。

1. 近所で大量発生しているハクビシンのしわざ
2. ちぎれる前の日にスイカの裏側を観察しようと裏返したため、茎が傷ついた
3. 前日からのゲリラ豪雨の影響
4. 害虫が発生した

おそらく、わたしがスイカを動かしたのが原因だと思います…。スイカさんごめんなさい。

Instagramを確認すると、今年の天候不良のせいで割れた方や、突然枯れた方もいるそうです。鳥の被害に遭われた方も。
種から育てているスイカはまだ花が咲くので、これから交配にチャレンジできたらいいな~と思ったのですが、東京は8月末からめっきり秋めいてきました。
今年は苗から育てているスイカをしっかりと育てて、種からのものは来年またチャレンジしたほうがよさそうです。
ではまた、苗から育てているスイカが大きくなりましたら報告しますね!
今度はちぎれませんように…。

↓ 8月末でも咲いている花。



↓ むむむ、やっぱりどちらも雄花に見えます…。花の見分けが来年の課題です。




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かりゆしすいかさんの動画もチェック!





かりゆしすいか 沖縄農家

kariyushi.suika

神奈川県小田原市出身。今帰仁村のスイカ農家に嫁ぎ、2019年に【かりゆしすいか】という独自ブランドを設立。沖縄の温暖な気候を利用したスイカの栽培方法や過程、農業女子の魅力などをSNSを利用して毎日発信。https://www.instagram.com/kariyushi.suika/

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