2022.12.06

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【ご当地味噌汁】1分完成!鹿児島名物「茶節」作ってみた!緑茶×かつお節…ほっこり♡【農家直伝】

忙しくて汁物を作る時間がない、でも、温かいものすすりた~い!って時、ありませんか?そんなときにぴったりの郷土食が、わたしが住んでいる鹿児島にあります。その名も「茶節」。お湯さえ沸かせば1分で作れる「即席みそ汁」♡ひと口食べれば、緑茶の風味とかつお節の旨味が体に染み渡り、元気が湧いてくるんです!お茶農家の祖母に教わったラク速レシピ、癒しを求めて作っていきますよ♪

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「茶節」って、な~に?


「茶節」は、鹿児島県薩摩半島の南部、南薩摩と呼ばれる地域で、古くから家庭で親しまれきた郷土食。
お椀に麦みそとかつお節を入れて、お茶を注ぐだけで出来ちゃう、即席みそ汁です。

この地域には、かつお節の産地である枕崎市や指宿市、広大な茶畑が広がる南九州市があります。 
鹿児島県のかつお節、緑茶の生産量は、ともに全国でトップクラスなんですよ!

茶節は海と里の恵み、そして人々の労働と暮らしの中で育まれた食文化であり、その1杯には南薩摩の風土がぎゅっと詰まっているかのようです。 


南九州市の山間部に広がる茶畑。遠くにうっすら見えるのは「薩摩富士」こと開聞岳

茶農家の祖母も、昔から愛飲♡

御年85歳のわたしの夫の祖母も、お茶農家。今は亡き祖父とニ人三脚で、50年以上、茶畑を守ってきました。
そんな祖母も、茶節に親しんできた一人。

南薩摩はお茶の大産地になる前から、自家用のお茶で茶節を作って食べる習慣があり、祖母もお茶農家になる前から食べていたそう。

二日酔いや疲労回復に効果があるといわれる茶節。
「昔は実家に帰って出産したお嫁さんに、嫁ぎ先の家族がかつお節を届けて、茶節を食べさせる習慣があったんだよ」と、祖母が教えてくれました。

「おじいちゃんは枕崎市のかつお節工場に、かつおを燻す薪を運ぶ仕事をしていてね。そこでかつお節をよくもらっていたの」と話すのは、夫の母。
だから祖母の家には、当時貴重品だったかつお節が常備されていたそうです。

母は、「わたしが小さかった頃は、削り器でかつお節を削るのが、子どもたちの毎朝の仕事だったの。それが嫌で嫌で」と笑います。
その削りたてのかつお節で作った茶節を、朝食に欠かさず食べていたそうです。

鹿児島県民の熱愛グルメ、さっそく~。

祖母直伝!「茶節」の材料と作り方



材料(1杯分)
かつお節…1パック、またはひとつかみ
麦みそ(なければ他のみそでもOK)…大さじ1杯
緑茶…150~200ml程度

※祖母曰く、緑茶は濃いめのほうが、お茶の風味が感じられておすすめ。また、かつお節は、最上級の「本枯節」を使うと、格別だとか。

作り方
1.お椀にみそ、かつお節を入れる。



2.お茶を注ぐ。



3.みそが溶けるまで混ぜれば、完成!



湯を沸かしておけば、1分もかからずに出来ました!

さて、その味わいは?

一口すすると、かつお節とみその旨味が口いっぱいに広がり、その後、緑茶のほのかな苦みを感じます。
かつお節ごと食べるので、栄養もありそう。
お茶とみそ汁のいいとこどりをしたような一杯です♪
一口一口、ゆっくり味わいながらすすると、癒されますね~。

緑茶に含まれるカフェインの効果なのか、わたしは茶節を食べると、気分がシャキッとするように感じます。
朝ごはんの目覚めの一杯としても、ぴったりですよ!

茶節に「ちょい足し食材」ベスト5は!?

茶節はそのまま食べてもおいしいですが、具や薬味を足して、自分好みにアレンジするのもおすすめ!
基本的に、みそ汁の具に合うものであれば、何を入れてもおいしいと思います。

おすすめ具材・ベスト5はこちら!

5位:茶節+豆腐+とろろ昆布



お手軽に、豆腐ととろろ昆布各適量をプラスしてみました!
材料をすべてお椀に入れ、お茶を注いで混ぜれば完成です。



とろろ昆布のとろみと、豆腐のつるんとした食感が合いますね~。
とろろ昆布の代わりに、わかめやあおさのりなどを入れてもおいしそうです!

4位:茶節+ご飯



ご飯にみそ、かつお節をのせ、お茶をかけ、混ぜます。



ねこまんま風お茶漬け、といった感じでしょうか?
みその風味とかつお節の旨味、お茶の苦みすべてがご飯にマッチして、おいしい~!



3位:茶節+ご飯+青ねぎ+梅干し



ご飯にみそ、かつお節、青ねぎの小口切り適量、梅干し1個をのせて、お茶を注ぎます。



梅干しの酸っぱさも、茶節の旨味と苦味によく合いますね~!
青ねぎも、食感、味わいのいいアクセントに!
梅干しを、しょうがに変えても◎。

2位:茶節+ちくわ+青ねぎ+しょうが



ちくわの輪切り、青ねぎの小口切り、しょうがチューブ各適量を加えてみました。



茶節に青ねぎとしょうがの風味がよく合います!
ちくわの塩気も絶妙で、食べ応えも十分。
あっという間に立派なおかずが一品完成しました。

1位:茶節+生卵



祖母と母が教えてくれたアレンジです!
昔は卵はぜいたく品だったので、体調の悪い日や、運動会の日の朝など、特別な時に食べていたそう。

まず、熱々のお茶で茶節を作ってから、そこに生卵を落とします。



卵が軽く温まったところで、かき混ぜて食べてみました。

お、おいし~い!
茶節の塩気とうま味に、卵のまろやかさが加わって、なんともやさしい口あたり。

生卵をトッピングする食べ物としては、TKGに匹敵するクオリティだと思いました。
これは、当分ハマりそうです。

茶節のアレンジは、アイデアが無限に浮かんで考えるのも楽し~い!
具材によって、塩分量が気になる場合は、みその量を加減してくださいね。
とっても簡単に作れるので、皆さんも気軽にお試しください♪

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