2022.12.12

食べる

【食べるSDGs】これな~んだ?「折り紙?」…ノンノン!実は防災備蓄もできる「お芋」なんです【やさいシート】

紫色の正方形でペラッペラのシート状…実はコレ、野菜なんです。画像は紫芋の野菜シート。普段の食事にはもちろん、離乳食や介護食、お弁当の飾りにも良さげで、保存期間が2年もあるから防災備蓄にも!しかも、本来捨てられるはずだった規格外野菜を原材料にしているので、これを食べることでSDGsに貢献もできちゃう。でも何といってもうれしいのは、この薄さゆえにいろんな料理アレンジが楽しめること。その魅力をたっぷりと紹介します♪

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体によくてSDGsで防災食にも!?万能すぎる「やさいシート」とは





「やさいシート」とは、野菜を薄いシート状に加工した食品のこと。
テレビ朝日系夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』や、CBCテレビの情報番組『チャント!』で取り上げられていたこともあり、わたしも興味津々です。

実はこれ、株式会社アイルさんが20年の歳月をかけて開発した商品なのだとか。さらに、本来は捨てられるはずだった規格外の野菜を活用しているSDGsにも配慮した商品なんですって。

保存期間が2年と長いうえ、水に溶け、さらに食物繊維や栄養も摂取できるとうれしいポイントだらけ。災害用に保存してもよし、離乳食や介護食に使用してもよし。アイデア次第で幅広く活用できちゃう優れものなのですよ。
防災食って、お水で戻すお米や缶詰のイメージがありますよね。缶詰は多種多様で、サバ缶やフルーツ缶、最近はパンの缶詰などもありますが、たしかに野菜を摂れる防災食って少ないかも…?おいしく野菜を摂取できる防災食があれば、ぜひ利用したいですよね。

「やさいシート」のラインナップは、にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・紫芋。
「やさいシート」の薄さはそのままで、約2倍の大きさとなった「ベジート」(トマト・にんじん・かぼちゃ・大根。4~5枚入りで263円)もあります。さらには、防災用、トースト用、オーガニックなど、さまざまなニーズに対応した商品も!

使い勝手を試すべく、わたしが購入したのは『チャント!』で紹介されていた「やさいシート」。
番組同様、にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・紫芋の4種類を用意しました。



そして、同じく株式会社アイルさんの商品「みんなにやさしい野菜のシート」のトマトも用意!
こちらはトマトと寒天以外に、国産の冬瓜が原材料として使用されています。正式に防災食としておすすめされている商品で、保存期間はなんと5年です。



「やさいシート」は108円で、「みんなにやさしい野菜のシート」は160円(いずれも1袋5枚入り)。わたしは通信販売で購入しました。

購入した「やさいシート」(紫芋)を袋から出すと…。



わっ!きれい!カラーセロハンのように光に透かすことができます。
「やさいシート」には色素が添加されていないので、これが野菜本来の色味ということ。野菜って、こんなにきれいな色をしていたんですね。

ちなみに「やさいシート」の厚さは0.1㎜。実際に手に取ると、縦×横はスライスチーズくらいの大きさで、しっかりとした固さが。端を持っても、全体がたわむことはありません。
袋に入ったままでも0.1㎜×5枚なので、保管場所をとることもなさそうです。
このままかじってみたところ、紫芋の香りと甘さがふんわり…♪ 野菜をそのまま食べているかのような、自然な味がしました。

使い方は無限大!「やさいシート」を使い倒してみた

『チャント!』では「やさいシート」を使用した巻き寿司が紹介されていましたが、料理初心者のわたしに巻き寿司はちょっとハードルが高くて…。
そこで、わたしのような料理初心者でも使いやすいよう、手間ひまかけずに活用してみました。

【活用1 おつまみ】(ほうれん草・トマト)



日常生活で手軽に野菜を摂りたい場面って、どこだろう…。
わたしが出した答えは「おつまみ」でした。わたしはお酒が好きなのですが、野菜を使ったおつまみのレパートリーが少なくて困っていたんです。
そこで、ふだんは生ハムを使っているレシピを「やさいシート」に変えてみました。「やさいシート」の上にスライスチーズを置き、それを好きな厚さになるまで繰り返します。重ねたものを切ったら…ちょっとおしゃれなおつまみの完成です!チーズの塩気とトマトの酸味が絶妙でした。チーズの味に負けず、きちんと野菜の味がします。
トマトはお酒と相性抜群の野菜ですが、こんなに薄くなっていることってないですよね!トマトを薄くするだけで、おつまみのレパートリーが増えそうです。

【活用2 チーズちくわ】(ほうれん草・にんじん)



チーズの周りに「やさいシート」を巻き、ちくわの穴に詰めてレンジで1分ほど加熱したら完成です。
こちらはあまり野菜を食べている感じはしません。野菜嫌いのお子さまにぴったりかも…?
色がきれいなので、お弁当に入れても映えるのではないでしょうか。

【活用3 卵焼き】(ほうれん草・トマト・にんじん・かぼちゃ)



最初の層ににんじんとかぼちゃ、次の層にほうれん草とトマトのシートを重ね、卵焼きに巻き込んでみました。ふだんの卵焼きには野菜を刻んだものを入れているのですが、「やさいシート」を使うと刻む手間が省けて楽々でした。

こちらは加熱しすぎたのか、チーズちくわのようなきれいな発色にはならず。すべてのシートが茶色くなってしまいました。「やさいシート」の色を生かしたレインボー卵焼きが作れるかと思ったのに…うまくいかず残念でした。数種類を混ぜたせいか、野菜の味をしっかりと感じます。シンプルに、ほうれん草のシートとチーズを重ねて巻き込むのもおいしそうです。


【活用4 スープ】(にんじん・かぼちゃ・紫芋)



こちらは『チャント!』でも紹介されていた活用方法です。
わたしはこちらも手抜きをして、牛乳500mlにコンソメキューブ1個を溶かし、「やさいシート」3種類を2枚ずつ入れてみました。
少し溶け残りはありますが困るほどではなく、むしろ小さな寒天の食感がアクセントになっています。シックな色味もなんだかおしゃれ。
何も知らない夫に「何味だと思う?」と聞いたところ、「かぼちゃと芋?」とのこと。事前の情報がなくても、きちんと野菜の味が感じられるようです。


【活用5 おいもミルク】(紫芋)
「温かいスープに溶けたのなら」と思い、冷たい牛乳100mlに紫芋の「やさいシート」1枚を入れてみました。ゆっくりと溶けますが、温かいスープのようには溶けなかったため、電子レンジで1分ほど加熱。ややシートの形が残る状態で飲んでみました。ふんわりお芋の味がして、やさしいおいしさです。野菜を摂ってほしいお子さまのおやつにもよさそう。
ちなみに、5~6か月のお子さまの離乳食に使う場合は、水40mlに「やさいシート」1/10枚(水に対して1%の割合)を溶かすといいそうです。



↓電子レンジで加熱してみました。きれいな紫色!



【活用6 野菜クリーム】(にんじん・かぼちゃ・紫芋)
「やさいシート」の使い方を考えていたところ「ミルクレープを作りたい」と子どもに言われたので、生クリームに「やさいシート」を入れてみました。



小さくちぎった「やさいシート」を少量の水にとかし、ジュレ状にします。それを生クリームに入れ、お砂糖と一緒に混ぜると…。
溶け残った寒天がきれいな、野菜入り生クリームの完成です。ほっこりとした野菜の甘みを感じるクリームで、活用の幅は広そうです。
このあと、ふつうの生クリームと交互にクレープ生地に挟みました。

以上、6つの活用方法を考えてみました。料理初心者のわたしでもさまざまな用途に使えるくらい、「やさいシート」は万能です。お料理上手な方なら、もっと素敵な使い方ができるのではないかと思います。
「どうやって使おうかな…」と考えている時間も楽しいんですよね。ぜひぜひ、皆さんの素敵なアイデアで「やさいシート」の魅力を引き出してみてください。次は何に使おうかな~。

ちなみに公式ホームページによると、「やさいシート」は全国のダイソーでも購入できるそうですよ。
全店舗で取り扱っているわけではないようですが、気になった方はダイソーで探してみてくださいね。

※記事内で紹介した商品は掲載当時の情報であるため、在庫状況、価格などが異なる場合がございます。

<参考文献>
WEB
「株式会社アイル公式HP」 https://www.vegheet.jp/

「やさいシート:ダイソーでの取り扱い一覧」 https://www.vegheet.jp/general-8

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