2021.08.12

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【農業男子直伝!自家製トマトソースで夏を乗りきる】カレーに、調味料に!いつもの料理をひと味変えるトマトソースアレンジ料理<無水トマトカレー&野菜炒め>

「トマトソースをいつもの定番料理に加えると、意外なおいしさに変わりますよ」というのは、東京都調布市で「伊藤農園asobibatake」を営む農業男子、伊藤彰一さん。トマトだけで作った自家製トマトソースを使うと、いつものカレーや野菜炒めも驚きのおいしさに。さっそく作り方を教えてもらいましょう!



トマトは優秀な調味料!トマトソースがあれば料理の幅が広がる

東京都調布市で「伊藤農園 asobibatake」を営む農業男子、伊藤さんの農園には、今にもはじけそうな完熟トマトがたくさん実っています。



「うまみ、甘み、酸味のバランスがいいトマトをたくさん買ったときには、ぜひトマトソースを作ってみてください。料理に加えるとそれだけで味がまとまる万能調味料になりますよ」と伊藤さん。



完熟トマトはそのままだと薄い皮が破れてしまい、保存が難しいもの。でも、トマトソースにしておくと、いつでも使うことができて便利です。



今回は、いつもの定番料理をトマトソースでひと味ランクアップさせる料理を伊藤さんに教えてもらいましょう。

トマトソースの作り方は、こちらをごらんください。

トマトのうまみで驚きのまろやかさ!無水トマトカレー

水は一滴も入れずに、水の代わりにトマトソースを入れて作る無水トマトカレー。

「このカレーをわが家ではよく作ります。どんな野菜も合うので、冷蔵庫にあるものを自由に入れて作ってみてくださいね」と伊藤さん。



材料(4人分)
トマトソース…500ml
鶏もも肉…150g(一口大に切る)
玉ねぎ…1個(200g)
にんじん…1本(100g)
なす…1本(80g)
市販のカレールウ…70g
※あくまで参考分量です。市販のルウに書かれている水の分量をトマトソースに置き換えて作ってください。



作り方
1.にんじんは皮をむいて1cm幅の輪切りにする。



2.玉ねぎはくし形に切る。



3.なすは1cm幅の輪切りにする。



4.鍋に油適量(分量外)を熱し、鶏肉を炒める。



5.鶏肉の色が変わったら野菜を加えて全体を炒める。



6.トマトソースを加える。



7.焦げないよう底からかき混ぜながら、全体にとろみがつくまで中火で20分ほど煮込む。



8.材料が柔らかくなったら、いったん火を止めてカレールウを加えてよく溶かす。



9.底からかき混ぜ、さらに弱火で煮詰める。



10.できあがり。



一口食べてみると…ハヤシライスともビーフシチューとも言えるような、濃厚なコクが口の中に広がります。いつものカレーと同じように作ったのに、完全にワンランク上のカレーです。

水を加えないので、野菜の味もより色濃く、まろやかに感じます。

トマトでうまみアップ!いつもの野菜炒め

もう一つ、超簡単なおすすめ料理が野菜炒め。

「キャベツなどを使った普通の野菜炒めに、調味料代わりにトマトソースを加えるだけです。おいしいので作ってみてください」と伊藤さん。



材料(3人分)
トマトソース…100ml
キャベツ…1/4玉(250g)
にんじん…1本(100g)
玉ねぎ…1個(150g)
もやし…1袋(200g)
塩・こしょう…各適量
サラダ油…大さじ1



作り方
1.キャベツは一口大に切る。



2.にんじんは短冊に、玉ねぎはくし形に切る。



3.フライパンに油を熱し、野菜を炒める。



4.トマトソースを加えて全体を炒め合わせる。



5.水気がなくなったら、塩、こしょうで味をととのえる。



8.できあがり。



うまみ成分のグルタミン酸がたっぷりのトマトをさらに凝縮させたトマトソースは、立派な調味料であることを実感できる味。

トマトソースのうまみがあるので、野菜の味がしっかりまとまります。いつもの野菜炒めに、ぜひトマトソースを使ってみてください。

この他、トマトソースはオムライスのご飯にたっぷり混ぜ込んだり、オムレツにあわせるソースとしても重宝しますよ。



この夏はとれたての完熟トマトでトマトソース作りに挑戦しませんか。
 





伊藤農園asobibatake

伊藤彰一さん

東京都調布市、京王線仙川駅から徒歩3分、住宅街の中にある農園。400年以上続く農家を継承し2016年に就農。1ヘクタールの農地で年間30品目の野菜を育て、近隣スーパーの直売コーナーで販売する他、学校給食やレストランなどに提供する。毎年夏休みシーズンには「ミニトマト狩り」「枝豆収穫祭」「夏野菜収穫体験」などのイベントを開催して大人気。大学時代に電子工学を専攻し、卒業後はITベンチャーでシステムエンジニアとして人事・会計などの業務ソフトウェアやアプリ開発に携わった。伊藤さんが開発した個人農家向け栽培管理無料アプリ「Agrihub(アグリハブ)」ユーザーは現在1万6000人を超える。
ホームページはhttps://itonouen-sengawa.studio.site/
アグリハブについてはこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAマインズ・JA東京中央会

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