2021.07.29

遊ぶ・休む

【家庭菜園雑誌編集長がトライ】ベランダでメロン栽培やってみた!日記後編

長引くコロナ禍で、マンション暮らしでも野菜を育てたい人が増えてます。夏の今なら、トマトやきゅうりを栽培している人は多いのですが、家庭菜園雑誌『やさい畑』の編集長が育てるのは、ナントあの高級果物、マスクメロン!!本当にメロンがベランダで栽培できるの?ちゃんと甘~い実をつけるの?今回は、後編。栽培結果をレポートします。育て始めの前編もお楽しみくださいね!

こんにちは、『やさい畑』編集長のSです。6月3日にベランダにて、水に浮かべたメロンの苗は、梅雨に負けずにグングン生長。



苗を水に浮かべて3週間ほどでこの通り。葉を右に左に展開し、次々と花を咲かせながらベランダの天井に届く勢いです。



生長とともに水の減りが早くなります。液肥を溶かしてせっせと給水。



めくってみると根が細かく張っていますね~



まず雄花が咲き、やがて雌花が咲き始めます。キュウリやゴーヤーだったら放っておいていいのですが、メロンは自分では授粉できません。雄花をもぎとり雌花にくっつけて授粉を促します。



背が高くなるのはいいんですが、風にあおられてダメージを受けやすくなります。



なので混みあっている、つるや、傷んだ葉をこまめにとります



ところどころをクリップでとめてあげます。



これはキイロテントウといって、葉についた白いカビを食べてくれる益虫です。
ビルの4階だというのにどこからやって来たんでしょう?



おっこの実は人工授粉が成功して着果しました。産毛がいっぱいで「生まれたて」って感じがしませんか。5個ついた実から2個を選んで養分を集中させます。



これは授粉できなかった実。黄色くなって落果します。

ここまでは順調だったのですが……



梅雨どきの日照不足で葉もつるも、急に勢いを失くし下の方が枯れています。



一転、梅雨明けのあとは、暑さに負けたのか上の方も枯れ始めました。



着果した実も、お尻に花を残したまま肥大する気配がありません。

結局、いくつかの実をつけるも、梅雨明けとともに力尽きてしまいました。過保護と言えるほどめんどうを見ても、実が太るかどうかは運任せ、天任せみたいなところがあるんだな~と。

しか~し、家庭菜園というのは失敗もまた楽し。知恵と体力を総動員するにふさわしい最高の趣味なのです。


ほんとうはこんな感じになる予定だったんですけどね~

栃木県那須塩原市の道の駅「湯の香しおばら」で撮影。水温・気温・湿度をコントロールできる最新鋭の水耕栽培設備で、1株に30個も成るそうです(普通は1株にせいぜい2個)。こんなの初めてみました。

余談ですが、
編集長Sが自宅の畑で立体栽培しているメロンがこちら。



2年間で計6株を育て、網目が張ったのは3個。「うん、これは甘い」と納得できたのはそのうちの1個だけ。



いい匂いが立ち込めているのに、口に入れたら甘くないなんて悪夢です。メロンは採り時食べ時の判断も難しい。

負け惜しみですけどね~
なんでも簡単にできたらおもしろくありません。
「メロンが当たり前にとれる」ようになりたいな~

参考
『浮かせてキット』が欲しい方はこちらからどうぞ
有限会社グリーンスペース造園
http://gszouen.com


やさい畑

編集長S

農的情報を発信する家庭菜園雑誌。『やさい畑』は、日本で最初の家庭菜園雑誌として、2002年に創刊。家庭菜園ですぐに取り入れられる野菜づくりの実用情報に徹しています。とりわけ栽培実験に基づく比較検証記事が特長です。やさい畑2021年夏号は書店にて好評発売中!
ホームページはhttp://www.ienohikari.net/press/yasai/
ツイッターはこちら

Pick up

Ranking