2023.02.03

食べる

【農家直伝】え、定番和スイーツを揚げる!?「干し芋の天ぷら」作ってみた!サクッからのねっとりで超アリ♡

さつまいもの旨味が凝縮した「干し芋」。そのままかじればもちろん最高ですが、トースターでさっと炙っても香ばしいんですよね。ところが!干し芋の聖地・茨城県では「天ぷら」にするのが定番なんですって。完全に斜め上の食べ方って感じですが、ちょっと興味わいてきました。さっそく衣を纏わせて、揚げちゃいますよん♪

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今回レシピを教えてくれたのは、茨城県ひたちなか市・小池農園の小池一彰さん・幸代さん夫妻。ご自宅でも干し芋の天ぷらをよく作るそうです。

「サクサクの衣にねっとりした干し芋の甘みが最高なんです!一度作ったらやみつきになりますよ。うちでは、お菓子のような感覚で食べることが多いですね。子どもが喜ぶ味なので、手作りおやつとして出すのもいいと思います」(幸代さん)



え、天ぷらなのにおやつって、いったいどんな味なんでしょうか!? めんつゆにつけるわけでもなく、揚げてそのままパリッと食べるらしいんですが…。

今回は甘みの強い「紅はるか」の干し芋を使って、さっそく検証クッキング・スタートです!

熱々のねっとり感たまらん♡「干し芋の天ぷら」



材料(4人分)
干し芋…12枚(150~200g)
天ぷら粉(市販)…100g
水…150ml
サラダ油…適量



黄金色に輝く紅はるかの干し芋♪ そのまま食べたいのをグッと我慢して(笑)揚げていきます。天ぷらにすることでどんなふうに変身するのか楽しみ!

作り方
1. ボウルに天ぷら粉と水を加えて混ぜ合わせる。





少し粉っぽさが残るくらいがベスト。冷水を使うとサクッと仕上がります◎



2. 干し芋に1をまんべんなく付けて、170~180℃に熱した揚げ油で衣がカリッとなるまで揚げたら出来上がり。



油の温度を下げないよう、一度に入れすぎないことが大事です。干し芋の大きさにもよりますが、2~3枚ずつ揚げていくと、いい感じに仕上がります。



カラッと揚がりました~!衣をつけて揚げるだけなので超簡単!シンプルなレシピだから肩肘張らずに作れていいですね。



切ってみると色鮮やかな干し芋がお目見え。見るからに甘そう~!もう我慢できないので、いただきます!



衣のサクッとした食感の後、もっちりとした干し芋の甘みがジワ~ッと口の中に広がります。

噛み締めた瞬間にブワッと広がる香りと濃厚な味わいは干し芋ならではですね!

普通のさつまいもの天ぷらとは違い、食感・味わいともにスイーツ感があります!いや、コレ癖になる!無意識のうちにパクパク食べてしまう…。



「少し固くなった干し芋でも、天ぷらにするとおいしく食べられるんです」(幸代さん)

おっしゃるとおり、揚げたことでやわらかな食感になりました。

生のさつまいものようなホクホク感はないのですが、干し芋のもっちりとした口当たりに、衣のサクサク感が際立っていて最高においしいです◎



手に持って食べやすいのも嬉しいですね♪

小さな子には少し冷ましてから手づかみで食べてもらってもいいかも。わが家では夕飯のデザートに出してみましたが、1人干し芋1枚分を完食でした!

これ、アイスクリームとの相性も良いそうです…って想像するだけでヨダレが(笑)。次は絶対試してみたいと思います。



さつまいもの旨味が存分に楽しめる、干し芋の天ぷら。揚げるだけの簡単レシピなので、ぜひ普段の手作りおやつとしてチャレンジしてみてくださいね!

干し芋の聖地ではポピュラーな「丸干しタイプ」



小池さんにレシピを教わった取材当日、作業場の見学で驚いたのが、丸干しタイプの干し芋があること。普段見慣れている平干しやスティック状の干し芋に比べるとインパクト大ですね!



「このへんでは丸干しも当たり前なんですけど、他の地域の人には珍しいみたいですね(笑)丸干しは、しっとりもっちりした食感で食べごたえがあります。子どもたちはおやつに丸かじりしちゃいますよ」(一彰さん)



試食させてもらいましたが、さつまいもの豊かな風味をよりダイレクトに感じられました!干し芋というより、スイーツと言ったほうがしっくりくるくらいです。「ギフトとしても人気なんですよ」と話す小池さんのコメントも納得!



ひたちなか市の豊かな自然が育んだ干し芋は、全国にファンが多く、ふるさと納税の返礼品としても人気だそうです。
小池さんの作る干し芋は、通販でも購入することができるので、気になる方は公式サイトをチェック。販売時期が限られるのでお早めに!

https://www.koike-farm.com/shop/products/list.php?category_id=0



小池農園

小池一彰さん・幸代さん

120年続く干し芋農家の4代目。味と品質にこだわり、昔ながらの手作業と機械を併用して、おいしい干し芋を作り続けている。3年前から始めた通販サイトをきっかけに全国的にファンが増え、シーズンの秋になるとすぐに売り切れてしまうほど。安全で衛生的な干し芋を生産している証「ほしいも三ツ星生産者」の認定を受けている。

Instagram:https://www.instagram.com/hoshiimo_koike/
公式サイト:
https://www.koike-farm.com/

写真/野口花梨 レシピ写真/大村夏子 取材協力/JA常陸

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