2021.08.23

食べる

【材料を混ぜて漬けるだけ!簡単漬け物レシピ】甘みと辛さが絶妙なきゅうりのからし漬け

代表的な夏野菜で、江戸時代から愛されてきたきゅうり。かっぱの好物としても有名ですね。トマトやパプリカのようなカラフル野菜ではないきゅうりは、メイン野菜というよりは添え物のイメージ。店頭でもひっそりとしたたたずまいで並んでいるのをよく見かけます。今回ご紹介するのは、そんなきゅうりを主役にしたパワーレシピ。ポリポリとした歯ごたえとさっぱりした味付けが夏にぴったり。たくさん仕込んで毎日食べちゃいましょう!



きゅうりは立派な緑黄色野菜。βカロテンやビタミンCなどもしっかり含まれていますが、カリウムの含有量が群を抜いて多いのが特長です。


出典:photoAC

身体にたまったよけいな熱や水分、塩分などを身体の外に押し出してくれる力があるので、夏バテや熱中症予防、むくみの改善にも最適な夏野菜なんです!



今回教えてもらったレシピは“からし”を使用するのがポイント。では、早速作ってみましょう!

きゅうりのからし漬け


写真/あたらしい日日編集部

材料(作りやすい分量)
きゅうり…5本(約500g)
砂糖…50g
塩…10g
粉がらし…15g


写真/あたらしい日日編集部

作り方
1.きゅうりは丸ごと洗い、キッチンペーパーで水けをよく拭き取る。


写真/あたらしい日日編集部

水分をしっかり除くことで、調味料の味のなじみが良くなります!

2.ジッパー付き保存袋に、砂糖、塩、粉がらしを入れてよく混ぜる。


写真/あたらしい日日編集部

3.きゅうりを保存袋に入れて、調味料が全体にいきわたるようにまぶす。


写真/あたらしい日日編集部

4.冷蔵室に入れ、1日1回取り出して軽く袋をふる。


写真/あたらしい日日編集部

5.3~4日でできあがり。


写真/あたらしい日日編集部

写真は冷蔵室へ入れてから4日目の様子。初めは粉っぽかった調味料も、きゅうりからぐんぐんと水分が出てくることで、完成時にはご覧の通り。


写真/あたらしい日日編集部

取り出してみるときゅうりはすっかりシワシワに!


写真/あたらしい日日編集部

食べてみるとほのかな甘じょっぱさにピリッとからしの風味が広がり、なんとも上品な味! からしは、練りがらしでも良いそう。

砂糖がけっこう入っていますが、砂糖はあくまでも辛子をひきたてる隠し味。小ぶりのきゅうりのほうが皮が柔らかいのでおすすめです。



きゅうりは身のほとんどが水分だと言います。水と砂糖と塩……これってまさに食べるスポーツドリンク、経口補水液ですね。

そういえば、昔、田舎を尋ねると「よく来たねー」といって、こんな漬物をお茶請けに出してくれていたような……あれも昔ながらのおばあちゃんの知恵、夏バテ対策のひとつだったのかもしれません。

今回、きゅうりのからし漬けを教えてくれたのは、埼玉県川越市にある直売所「あぐれっしゅ川越」で食育ソムリエとして活躍する小野弘子さん。産直野菜を使ったおいしいメニューをたくさん紹介しています。

「ご存じの通り、きゅうりの味ってそんなに強くはありません。だからこそ他の野菜と合わせやすいのですが、今回はからしでピリリとアクセントをつけて、きゅうりの歯ごたえを楽しめるレシピを紹介します。好みに合わせて辛さは調節してくださいね。分量通りに作ると、ほんのりピリッとする優しい辛さの漬物になります」(小野さん)



「あぐれっしゅ川越」には現在4人の食育ソムリエが交替で勤務しています。野菜の特徴から選び方、保存法、おいしい料理のレシピまで、何でも答えてくれますよ。

小野さんたちに会える「あぐれっしゅ川越」の情報はこちら

あぐれっしゅ川越

小野広子さん

もともとは「あぐれっしゅ川越」の常連客。野菜好きだった小野さんは、定番の野菜から見たこともないような珍しい野菜まで、たくさんの野菜が並べられている「あぐれっしゅ川越」のファンに。スタッフを募集していることを知り応募、採用されたところ、食育ソムリエという資格があることも知り、勉強を始めたそう。現在は食育ソムリエの資格を持つ直売所スタッフとして、季節に応じた野菜のおいしい食べ方を考案している。「毎日たくさんの野菜に囲まれて仕事ができて、しかも野菜についてのいろいろな知識が得られるなんて最高ですよね。今は毎日がとても充実しています」
あぐれっしゅ川越ホームページはhttps://www.ja-irumano.or.jp/market/kawagoe.html

写真/松木雄一 取材協力/JAいるま野

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