2021.09.09

食べる

【珍しい野菜!おかわかめのおいしい食べ方】葉なのにわかめ!?栄養、味は?気になる「おかわかめ」のおすすめレシピ

道の駅や産直野菜の直売所などを尋ねると、見たこともないような野菜に出会えます。今回紹介する「おかわかめ」も、知らない人が多いのでは?「おかわかめ」を販売している直売所で、気になる栄養と簡単レシピを教わってきました!



写真/津田雅人

栄養満点!スーパーフードなおかわかめ

見た目は何の変哲もない葉っぱで、わかめには見えません。葉っぱは少し分厚いかな。

亜鉛やマグネシウムなど希少な栄養素がとれるおかわかめは、つるむらさきの仲間です。


写真/津田雅人

正式な名称は「アカザカズラ」といい、長寿の薬草として中国から伝わった食材。薬草と言われるだけあって、ふだんの食事ではなかなかとれない希少な栄養素が含まれています。

一番多いのはビタミンAで、目の疲れなどに効果的。そして亜鉛。亜鉛は必要量は少量ですが、足りないと味覚障害を起こすと言われている栄養素。ふだん加工食品を多く食べている人は不足しがちなので、ぜひおかわかめで補給したいところです。


写真/津田雅人

おかわかめにはカルシウムやマグネシウムも豊富。骨の成分となるカルシウムやマグネシウムが足りないと、骨がもろくなったりイライラしやすくなったりすると言われています。

つまり、おかわかめって、いわゆるスーパーフードなんです。カロリーもほとんどなさそうだし、他のスーパーフードと違って、お財布にもやさしそう……。

毎日の食生活に取り入れるの、とってもアリ! な食材のようです。



「自分で栽培もできますよ。ツルが伸びると、ゴーヤみたいに緑のカーテンにもなって」と教えてくれたのは今回伺った直売所スタッフの奥住さん。


写真/津田雅人

肝心の味は、クセがなくて食感はコリコリとしているそう。加熱することでぬめり成分が増えるそうです。

「名前の通り、わかめのように使えばいいんです。おひたしや汁ものに入れたり、ご飯に混ぜたりサラダの具にしたり。おすすめですよ」という奥住さんが教えてくれたのは、梅和えです。

おかわかめの梅和え


写真/津田雅人

材料(作りやすい分量)
おかわかめ…10枚
梅干し…1個
しょうゆ…小さじ1/4
削り節…少々


写真/津田雅人

作り方
1.おかわかめはサッと(20秒程度)ゆでて冷水にとり、ペーパータオルで水けをふく。


写真/津田雅人

冷水にとることで色が鮮やかに。水気をとることで味がしっかりつくようになります。


写真/津田雅人

2.おかわかめを1cm幅に切る。


この時点でわかめっぽい! 写真/津田雅人

3.梅干しは種をとって、たたく。


写真/津田雅人

4.2のおかわかめにたたいた梅、しょうゆ、削り節を加えて和える。


写真/津田雅人

完成した梅和えをご飯に加えて、


写真/津田雅人

おにぎりにするのもおすすめです。


写真/津田雅人

茹でるとわかめのようにぬめりがうまれるおかわかめ。わかめと同じように使えるので、みそ汁に入れてもとっても美味しいんです。

見つけたらぜひ買ってみてくださいね。

今回のおかわかめのレシピを教えてくれたのは、埼玉県川越市の直売所「あぐれっしゅ川越」の奥住則子さん。



産直野菜や伝統野菜などについてのさまざまな情報を発信する「食育ソムリエ」として、仲間といっしょに産直野菜を使ったおいしいレシピを考案しています。

「あぐれっしゅ川越」には現在4人の食育ソムリエが交替で勤務しています。野菜の特徴から選び方、保存法、おいしい料理のレシピまで、何でも答えてくれますよ。

奥住さんたちに会える「あぐれっしゅ川越」の情報はこちら

あぐれっしゅ川越

奥住則子さん

埼玉県川越市で、JAいるま野が運営している「あぐれっしゅ川越」で食育ソムリエスタッフとして勤務。奥住さんは、野菜大好き、接客はもっと好き!が高じて、食育ソムリエになったそう。「食育ソムリエは一目でわかるようにエプロンとバッジをつけています。直売所はふつうのスーパーではなかなかお目にかかれない野菜も多いせいか、お客様に野菜についていろいろ聞かれることが多いんです。自分の発見や感動を、自分の言葉でお客様に伝えられたときはワクワクしちゃう」と、チャーミングな笑顔で語ってくれました。
あぐれっしゅ川越ホームページはhttps://www.ja-irumano.or.jp/market/kawagoe.html

写真/松木雄一 取材協力/JAいるま野

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