朝晩は涼しい日も増えてきて、足がちょっとむくんでいるような…。そんなお悩みを解消してくれるのが、「冬瓜」。スーパーではあまり見かけない食材ですが、農産物直売所では、陳列かごにずらっと並べられていることも。淡泊で味にくせがないので、どんな料理にも合います。直売所イチオシのレシピを教えてもらいました!豊富な水分とカリウムでむくみを解消してくれる「冬瓜」冬瓜は冬の瓜と書きますが、じつは夏(6月~9月頃)が旬の野菜。冷暗所で保存しておけば、冬までもつのでその名がついたそう。
冬瓜と聞いて、あまりピンと来ない人も多いかもしれませんが、その栄養や食べ方は女性にうれしいポイントがいっぱい!
いちばんは、水分が豊富で、カリウムとビタミンCを含んでいること。カリウムは、余分な塩分(ナトリウム)や老廃物の排泄を促す作用があるので、高血圧やむくみの解消に効果的! 薬膳料理にもよく使われています。
さらに実だけでなく、種や皮、ワタまで食べられるので、1つあるとスープや煮物、サラダ、カレーなどいろいろな料理に使えます。
直売所スタッフのイチオシメニュー、さっそく作ってみましょう。
梅と合わせることでさっぱり! 冬瓜とベーコンのスープ材料(2人分)冬瓜…1/4個(約200g)
生しいたけ…2枚
薄切りベーコン…3枚
梅干し…1個
水…400ml
和風だし(顆粒)…小さじ1
しょうゆ…大さじ1
サラダ油…少々
作り方1.冬瓜はスプーンで種をとり、5㎝幅に切る。
2.皮をむき、さらに1㎝厚さに切る。
★煮崩れしやすいので、厚めに切るのがポイント!
3.しいたけは石づきをとり、薄切りにする。
4.ベーコンは1㎝幅に切る。
5.梅干しは種を取り、細かく刻む。
6.なべに油を熱し、ベーコンを炒める。
7.6に水、冬瓜、しいたけを加えて中火にかける。
8.和風だしとしょうゆで味つけをする。
9.煮立ってきたらアクをしっかりとる。
10. 4〜5分煮て冬瓜がやわらかくなったら火を止め、梅干しを加えてひと混ぜすれば完成!
このレシピを教えてくれたのは、千葉県船橋市の直売所「ふなっこ畑」で、食や農の知識が豊富な「食育ソムリエ」として働く谷脇育代さんです。
「冬瓜が透明になったら火が通った目安。溶けやすいので煮込みすぎなくてOKです。ベーコンから塩分やうまみが出るので、しょうゆが少なくてもしっかり味がついているし、梅肉も効いてさっぱり食べられますよ」(谷脇さん)
冬瓜のやわらかな食感とやさしい味わいのスープは、すっと体に染み渡って、季節の変わり目で疲れた胃にもぴったり! 具だくさんなので満足感もバッチリです。ぜひ作ってみてくださいね。
「ふなっこ畑」では、谷脇さん以外にも「食育ソムリエ」の資格を持ったスタッフがたくさん働いています。野菜の特徴から選び方、保存法、おいしい料理のレシピまで、何でも答えてくれますよ。
谷脇さんたちに会える「ふなっこ畑」の情報は、
こちら。
※取材時はマスクを着用し、撮影時のみマスクを外しています。
ふなっこ畑
谷脇育代さん
食育ソムリエの資格を取得して6年目。ふだんは品出しやレジ業務のほか、野菜の選び方や食べ方などをアドバイスしている。お気に入りの冬瓜レシピは、皮のきんぴらや、実のほかワタと種も加えたカレー。谷脇さんをはじめ、JAちば東葛の農産物直売所「ふなっこ畑」に所属する食育ソムリエ考案のレシピは、毎週木曜に公式LINEアカウントで配信中。
※JAちば東葛の「葛」の字は、正しくは下半分の一部が「ヒ」です。