【マイクロミニトマトの簡単レシピ】押し麦入り満腹サラダ！農家に教わる新顔野菜おすすめ調理法

東京都青梅市でハーブ農園「ララ ファーム テーブル」を営む奥薗和子さんは、季節ごとのハーブや野菜を有機農法で栽培しています。農作物のおいしさを熟知する奥薗さんが作る料理は、素材の味を活かしつつ、簡単で作りやすいのが特徴。今回はマイクロミニトマトの旨味と酸味を存分に味わえる、サラダレシピを紹介します。押し麦も入って味、食感、満腹感、どれも大満足の一皿です！


秋冬の植付け作業を終えたばかりの畑。白く映っているのは防虫トンネルです。

こんにちは。東京都青梅市の山間にある畑で、季節のハーブと野菜を育てている奥薗和子です。

私が育てたハーブや野菜の簡単レシピを、毎月紹介していきます。

9月に入り、畑で作業していると草むらからは鈴虫の音色が聞こえてきます。晩夏から初秋への季節の変わり目のこの時期は、日照時間も急に短くなり、農作業に熱中しているといつのまにか日が沈んでいることも。

日常のさまざまな変化から、秋の訪れを感じます。


栗の収穫もそろそろ…！

畑で育っている夏野菜の生長は真夏に比べると遅くなりますが、まだまだ美味しくいただけます。

今回作るサラダに使用する目玉野菜は、ブルーベリー程のサイズのマイクロミニトマト（メキシコミジェット）。スーパーでも見かけたことがある方も多いんじゃないでしょうか。



もともと、メキシコと米国テキサス州との国境付近の道端に生えていたのを発見されたという、こちらのトマト。トマトの原種に近い品種で、甘みと酸味のバランスがとれた絶妙な風味が特徴です。

ララファームテーブルでは発見話に基づき、道端に生えていたように放任栽培で育てていますが、やっぱりたくましい。どんどん力強い脇芽がでてきて沢山の花を咲かせてくれます。

と、いうことで今回はそんなマイクロミニトマトを使った押し麦サラダのレシピを紹介します。



材料（2人分）
マイクロミニトマト…200g　
押し麦…80g　
赤ピーマン…小1個
緑ピーマン…小1個
べにいろオクラ…1本
八丈オクラ…1本　
赤タマネギ…小1/2 
スープセロリ…1本
チャイブ…数本（お好みで）

ドレッシング
オリーブオイル…大さじ2
お好みの酢…大さじ2
レモン果汁…大さじ1
塩・こしょう…各適量

作り方
1．野菜はすべて小さくカットする。

2．沸騰した鍋に塩を入れ、押し麦を約7分湯がき、ザルにあげておく。

3．押し麦の粗熱がとれたら小さくカットした野菜を全ていれる。

4．ドレッシングをかけてよく混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やせば完成！



サラダに混ぜた押し麦は食物繊維も豊富。食感が違うものを合わせると、アクセントになっておすすめです。

目安として材料を明記しましたが、お好みでどんな食材を使っても大丈夫。なんでもおいしく仕上がります！



参考までに、今回使用したトマト以外の自家製野菜を紹介します。

八丈オクラとべにいろオクラは生でもとても柔らかいので、輪切りにしました。

緑色のピーマンが熟して赤くなった赤ピーマンはシャキシャキ甘く、サラダに色どりを添えます。

スープセロリとチャイブは香りづけ。全体に味の奥行きがうまれます。

9月は秋冬の野菜の種まきや苗の定植で、農家にとっては多忙な時期。簡単にできて栄養たっぷりなこの満足サラダで、忙しい日々を乗り越えます！


暑さが大好きなオクラも、まだまだ元気に育っています。

シーフードやツナ缶を入れても◎。納豆ともよく合いますよ。

このサラダで野菜をもりもり食べて、元気をチャージしてくださいね。

今回の紹介ハーブ

スープセロリ


写真／石塚修平

スープセロリは、セロリの原種と言われています。トマトやスープなどにも合いますが、チャーハンなどの中華料理にもピッタリな万能ハーブです。

セロリよりも葉柄が細く、パセリのように摘み取って収穫できます。香りが強いので肉料理などの臭みけしに使われることも。

生育が早く、丈夫で育てやすいのでキッチン菜園にもおすすめです。

スープセロリに関してはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

ララファームテーブル

奥薗和子さん

12年に渡るドイツ生活を経て、2019年、東京都青梅市の豊かな自然の中に「ララ ファーム テーブル」を開園。安心して食べられる新鮮な野菜を食卓に届けたいとの思いから、バジルやローズマリーなどのハーブのほか、ケールやルッコラ、ズッキーニなどの野菜、食べられる草花を有機農法を使って栽培。収穫したハーブや野菜は、東京近郊や青梅市のファーマーズマーケット、不定期出店のマルシェなどで購入できる。
ホームページはhttps://lala.farm/