2021.10.02

食べる

【おいしい梨を見分ける裏ワザ】農家しか知らない!梨のおしりのくぼみに注目して

今まさに旬を迎えている梨。甘くてみずみずしく、シャキッとした食感がたまりませんが、いざ買ってみると、味がいまひとつ、なんてことも…。できることなら、見た目だけでとびきりおいしい梨を選びたい!という人のために、梨農家が見分け方を教えてくれました。



教えてくれたのは東京都国立市で「さとう園」を営む佐藤英明さん。佐藤さんの生産する梨は絶品で、全国各地にファンが大勢いるほどなんです。



そんな佐藤さんに、おいしい梨の見分け方を伺いました!

おいしい梨の見分け方
※一般的な「幸水」「豊水」の場合
1.おしりのくぼみ(溝)が深いものが甘さの証!
2.できるだけ大きいものをチョイス!
3.持ったときにずっしりしているなら水分も豊富!
4.濃い緑ではなく、赤や黄色っぽくなってきたら食べごろ!

ではさっそく、詳しく見ていきましょう。

おしりのくぼみ(溝)が深いものが甘さの証!



「まず見て欲しいのが梨のおしりにあるくぼみ。ここがアリ地獄の穴のように深い溝になっているのが、甘さのポイントなんです。お店でじっくり見て選ぶのは難しいかもしれませんが、特に幸水や豊水の甘さを見極めるには一番分かりやすい部分ですよ」(佐藤さん)


写真/石塚修平

確かに、こうやって比べてみると、一見同じ幸水でも溝の深さに大きく違いがあるのがわかりますね。

できるだけ大きいものをチェック!


写真/石塚修平

「見た目で次に分かりやすい違いは大きさ。幸水はもちろん、他の梨でも同じ品種ならできるだけ大きいものを選ぶといいですね。小さいものよりも、味をしっかり感じられると思います」(佐藤さん)

持ったときにずっしりしているなら水分も豊富!


写真/石塚修平

見た目でコレ!という梨を選んだら、あとは重さも確認を。

「手に持ったときにずっしりと重みを感じれば、甘みもみずみずしさもある梨のはず。大きいものはその分、重さもありますね」(佐藤さん)

濃い緑ではなく赤や黄色っぽくなってきたら食べごろ!


収穫前の豊水と食べごろの豊水を並べて見せてもらうと、その違いが一目瞭然!

「幸水」や「豊水」は梨の中でも、「赤梨」に分類される品種。

「梨は緑色、というイメージがあると思いますが、熟してくると種類によって色の変化があるんです。赤梨は、濃い緑色から赤っぽく、黄色っぽくなって来たころが一番おいしいとき。熟し切ってしまうと食感が失われるので注意してくださいね」(佐藤さん)


右から、豊水、幸水、あきづき。 写真/石塚修平

「梨は品種によって特徴がさまざまで、おいしいものの見分け方も違いますが、一般的に出回っている『幸水』や『豊水』であれば、この4つを押さえておけばOK!」と佐藤さん。

お店で購入する際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

さとう園

佐藤英明さん

東京都国立市で、梨を栽培。「幸水」や「豊水」などの定番の品種のほか、東京都内でしか栽培されていない「稲城」や、全国でも珍しい「秀玉」などの希少種も出荷している。「さとう園」でとれる梨はすべて予約販売で、全国に発送も。Twitterでは、四季折々の生育状況や、梨の販売状況などを発信中。
さとう園 
住所:東京都国立市谷保1508 
ツイッター:https://twitter.com/nashi_sato?lang=ja

写真/研壁秀俊 取材協力/JA東京みどり

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