2021.10.25

食べる

【えっ、いちじくを天ぷらに!?】秋限定「いちじくの天ぷら」は衣サクサク、中とろ~りで料亭レベルの味。産地ではポピュラーな食べ方なんですって!

生でよし、スイーツにしてよしのいちじくですが、今回紹介するのは、なんと丸ごと揚げて天ぷらにしちゃうという豪快な一品です。天ぷら衣に塩をちょっとだけ利かすことで、“甘くて、しょっぱい”絶妙なハーモニーが楽しめて、クセになる味。埼玉県のいちじく農家、若山さんから教わったユニークレシピ、おっかなびっくり試してみました!



和食にいちじく。これが意外とイケるんです

「いちじくは加熱すると甘みが引き立ち、食感はトロトロになって、生とはまた違った風味を楽しめます」と話すのは、埼玉県加須市でいちじく農園を営む若山和一さん・富美子さんご夫妻。



「そして、いちじくは和食に取り入れやすい食材の1つでもあります。特におすすめしたいのが、天ぷら!」(和一さん)

いちじくの天ぷら…!? 全く想像がつきません。


写真/菊地菫

「しつこくない甘さだから、にんじんやかぼちゃ同様に天ぷら向きの食材ですね。作り方も丸ごと揚げればいいので簡単。揚げてからカットすれば、いちじくの鮮やかな断面も楽しめますよ」(富美子さん)

ドキドキしながらも作ってみました!


写真/石塚修平

いちじくの天ぷらの作り方


写真/石塚修平

材料(2人分)
いちじく…2~3個
薄力粉…50g
水…70ml
塩…小さじ1/2
揚げ油…適量

作り方
1.薄力粉、水、塩を合わせて、ダマが少し残る程度に混ぜる。


写真/石塚修平

塩は少し多めに入れるとおいしく仕上がります。


写真/石塚修平

粉っぽさが少し残るくらいで混ぜすぎないのが、カラッと揚げるコツです。

2.皮付きのいちじくを切らずに丸ごと1に絡める。


写真/石塚修平

衣は薄めにつけることで、サクッと揚がります。

最初から一口サイズにしておきたい場合は4~5等分にカットして衣を付けましょう。


写真/佐藤めぐみ

3.揚げ油を170℃に熱して、2を2~3分揚げる。


写真/石塚修平

箸で触って、衣の表面が固まっていたら油から引きあげます。


写真/石塚修平

縦半分にカットして盛り付けましょう!

生でも食べられるので揚げ時間は短めでOK!


写真/石塚修平

揚げたてをいただくと、衣の塩気でいちじくの甘みが際立って、高級料亭に出てきそうな上品な味に仕上がりました。

お酒だと日本酒が合いそうです! 秋の夜長、日本酒をチビチビやりながら、いちじくの天ぷらを味わう…想像しただけで幸せ~!!


写真/石塚修平

衣も小麦粉と水、塩だけなのでかなり手軽に作れます。


いちじくはラップで1つずつ包んで野菜室に入れれば、数日間は保存が可能。 写真/菊地菫

ちょっと変わり種の天ぷらですが、味は格別! 新たなおいしさを発見したい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

若山和一さん・富美子さん

埼玉県加須市で、国産いちじくの主要品種「ドーフィン」を栽培して13年。生産するいちじくは加須市騎西いちじく組合を通じて関東地区を中心に販売されているほか、自宅でも直売している。地域の特産品・いちじくを知ってもらおうと、小学生の農園見学の受け入れなどにも積極的に取り組む。所属する加須市騎西いちじく組合は、19名の組合員が2.8ヘクタールでいちじくを栽培(2021年現在)、市内の優れた生産品に与えられる「かぞブランド」としても認定されている。

加須市騎西いちじく組合
住所:埼玉県加須市騎西35-1(JAほくさい騎西中央支店内)
電話:0480-73-1121
HP:https://jahokusai.jp/

写真/加藤優里 取材協力/JAほくさい

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