2021.10.17

食べる

【農家直伝スイーツレシピ】しっとり生地にいちじくたっぷり!「いちじくの濃厚パウンドケーキ」は今だけのおいしさ!

生のいちじくを食べられるのは、晩夏から秋かけての限られた期間だけ。とりわけ、10月に店頭に並ぶいちじくは糖度が高まっていて、スイーツ作りに最適です。そんな甘みがぎゅっと詰まったいちじくを、丸ごと3つも使って作るパウンドケーキをいちじく農家に教わりました。秋ならではの贅沢おやつを作ってみませんか?


写真/菊地菫

いちじくは収穫される時期によって段々と風味が変わっていきます。

「出始めの8月のいちじくは夏の暑さにぴったりのさっぱりとした味で、9月の彼岸を越えてからは、甘さが増してきて濃厚な口当たりに。いつも10月になるとジャムやコンポート作りをする方が買いにくるくらい、10月のいちじくはお菓子作りに最適ですよ」と話すのは、埼玉県加須市でいちじく農園を営む若山富美子さん。


夫の和一さんと、愛情かけていちじくを育てています。

「とくにおすすめしたいのは加熱調理。口に入れた瞬間にジュワッとうまみが広がります」(富美子さん)

今回教えてもらったパウンドケーキは、そのまま混ぜ込むだけで簡単に作れるので、普段のおやつにもぴったり。

いちじくをたっぷり使っているので、いちじくを堪能できますよ。


写真/さとうめぐみ

いちじくの濃厚パウンドケーキの作り方


写真/さとうめぐみ

材料(17~18cmのパウンドケーキ型1台分)
いちじく…3個(約300g・1個は飾り用)
無塩バター…100g
卵…2個
グラニュー糖…80g
[A]
薄力粉…60g
アーモンドパウダー…70g
ベーキングパウダー…2g

準備
・[A]は合わせて振るっておく
・バターは常温で30分ほど置く、または200wのレンジで5~10秒ほど様子を見ながら加熱してやわらかくしておく
・パウンドケーキ型に合わせてクッキングシートを切り、型に敷いておく(紙製のパウンドケーキ型ならそのまま使ってOK)

作り方
1. バターをなめらかになるまで泡立て器で練り、グラニュー糖を2~3回に分けて加えて混ぜる。オーブンは180℃に予熱する。


写真/さとうめぐみ

2.卵を溶き、2~3回に分けて1に混ぜる。


写真/さとうめぐみ

少しずつ加えることで生地が分離するのを防ぎます。

3.[A]を2~3回に分けて2に入れ、ゴムベラで切るように混ぜる。


写真/さとうめぐみ

4.いちじく2個を大きめの角切りにし、3に加えて形が崩れないようにさっくり混ぜる。


写真/さとうめぐみ

5.パウンドケーキ型に4の生地を入れ、飾り用のいちじく1個を8等分のくし切りにして上にのせ、グラニュー糖(分量外)適量を振りかける。


生地を型へ入れたら、数回トントンと軽く落として空気を抜いてからいちじくを飾ります。 写真/さとうめぐみ

6.180℃のオーブンで40~50分焼いて完成!


写真/さとうめぐみ

竹串を刺して生地がついてこなければ、中までしっかり火が通った印です。


写真/さとうめぐみ

アーモンドパウダーを使ったことで、普通のパウンドケーキよりもコクのある仕上がりになりました!

一口ほおばると、しっとりした生地の中にゴロッと入ったいちじくがうれしい! 種のプチプチ感もたまりません。

いちじくの風味をしっかりと感じることができる、食べごたえありの大満足ケーキです!


写真/さとうめぐみ

好みで生クリームを添えたり、シナモンを加えてもおいしそう。

秋限定の贅沢おやつとして、ぜひおうちで作ってみてください!

若山富美子さん

埼玉県加須市で、国産いちじくの主要品種「ドーフィン」を、夫の和一さんとともに栽培して13年。生産するいちじくは加須市騎西いちじく組合を通じて関東地区を中心に販売されているほか、自宅でも直売している。地域の特産品・いちじくを知ってもらおうと、小学生の農園見学の受け入れなどにも積極的に取り組む。所属する加須市騎西いちじく組合は、19名の組合員が2.8ヘクタールでいちじくを栽培(2021年現在)、市内の優れた生産品に与えられる「かぞブランド」としても認定されている。

加須市騎西いちじく組合
住所:埼玉県加須市騎西35-1(JAほくさい騎西中央支店内)
電話:0480-73-1121
HP:https://jahokusai.jp/

写真/加藤優里 取材協力/JAほくさい

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