2021.10.16

食べる

【おうち時間で簡単スイーツ】皮むき不要!「ワイン風味の完熟いちじくコンポート」は汁までおいしいご馳走ぶり【農家に教わりました!】

いちじくで作るスイーツといえば、なんといってもコンポート! というくらい定番中の定番レシピ。コンポートとは果物を砂糖水で煮詰めたフランス発祥の保存食です。いちじく農家直伝のレシピは、白砂糖やグラニュー糖ではなくザラメを使ってコクを出すのがこだわりだとか。「生で食べるいちじくと、甲乙つけがたいおいしさ!」という秘伝の味を大公開します。


写真/加藤優里

教えてくれたのは埼玉県加須市でいちじくを育てる若山富美子さんです。

いちじく、と聞いてまず思い浮かぶスイーツはコンポート、という方も多いのでは? シロップがしみ込んでぽってりとした姿のコンポート、見ているだけで幸せです…。


写真/菊地菫

コンフィチュールやジャムとは、どう違う?

コンポートとコンフィチュール、ジャムの違いって、知っているような知らないような…

一番の違いは砂糖の使用量。コンポート、コンフィチュール、ジャムの順で砂糖の使用量が増えていきます。また、コンポートは砂糖やアルコールの入ったシロップで、果物の形を崩さないように煮るのも特徴です。

「今回紹介するコンポート、わが家ではコクを出すためにザラメを使います。砂糖の種類を変えると風味が変わってきますよ」(富美子さん)


若山さんのコンポートは濃厚! 写真/加藤優里

若山家のコンポートは、ザラメと赤ワインで仕上げた濃厚な味。

ワインも赤ワインのほか、白ワインやロゼワインなど、好みのワインに変えても。

さっそく、作ってみましょう!


写真/菊地菫

いちじくのコンポートの作り方


写真/菊地菫

材料(作りやすい分量)
いちじく…5個(約500g)
赤ワイン…100ml
砂糖…50g(いちじくの重量の10%)
輪切りレモン(国産)…3枚
水…200ml

作り方
1.鍋に水と砂糖を入れて煮溶かす。


写真/菊地菫

2.砂糖がしっかり溶けたらいちじく、赤ワイン、レモンを入れて紙蓋をし、弱火で20~30分煮る。


写真/菊地菫

紙蓋はアルミホイルなどでも代用可。


写真/菊地菫

途中で2~3回そっと上下を返すと、味が均一に染み込みます。


写真/菊地菫

コトコト煮ていると、ふわっと漂う赤ワインといちじくの香り。できあがりが一気に楽しみに!


写真/菊地菫

いちじくがシロップを吸い、弾けそうなくらいになったら完成。


写真/菊地菫

試食してみると、とろけるような食感で、口の中であっという間になくなります。

赤ワインで煮ているからか、コクがありつつも控えめな甘さで優しい味わい(ちなみに、いちじくを漬けたシロップもこれまた絶品。至福の味すぎて一気に飲み干してしまいそう)!

アルコールは加熱して飛んでいるので、子どももおいしく食べられますよ。


赤ワインで作ったコンポートはチョコアイスと、白ワインでつくったコンポートはバニラアイスと合わせるのもおすすめ。 写真/菊地菫

コンポートを冷やしてからアイスにトッピングしてみました。ちょっと大人な風味が甘いアイスと合う~!

保存は冷蔵庫で1週間程度が目安です。簡単なのでぜひ作ってみてください!

若山富美子さん

埼玉県加須市で、国産いちじくの主要品種「ドーフィン」を、夫の和一さんとともに栽培して13年。生産するいちじくは加須市騎西いちじく組合を通じて関東地区を中心に販売されているほか、自宅でも直売している。地域の特産品・いちじくを知ってもらおうと、小学生の農園見学の受け入れなどにも積極的に取り組む。所属する加須市騎西いちじく組合は、19名の組合員が2.8ヘクタールでいちじくを栽培(2021年現在)、市内の優れた生産品に与えられる「かぞブランド」としても認定されている。

加須市騎西いちじく組合
住所:埼玉県加須市騎西35-1(JAほくさい騎西中央支店内)
電話:0480-73-1121
HP:https://jahokusai.jp/

写真/加藤優里 取材協力/JAほくさい

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