2022.03.21

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種苗店スタッフお墨付き!【初心者におすすめ!プランターで育つ西洋野菜のタネ4選】ベランダ栽培に◎

料理に少し添えるだけで、味が深くなり、見栄えもグンとよくなる西洋野菜。実はプランターで簡単に育てられるってご存じですか?マンションのベランダなど狭いスペースでも手軽に育てられるおすすめ西洋野菜を、種苗店を営む野村さんに聞きました。どれもレストランで使われている野菜なので、うまく育てればわが家でプロの味を再現できるかも⁉

【初めてのプランター栽培】この春デビュー!ベランダ菜園でルッコラ他、おしゃれな西洋野菜を育てよう



教えてくれたのは、東京都あきる野市で種苗店を営む野村幸子さん。お店では数多くの種や苗を扱っていますが、野村さんが特におすすめしているのが西洋野菜です。

「まだまだなじみのない西洋野菜ですが、実は親しみやすい味のものがほとんど。もっと多くの人に西洋野菜の魅力を知ってほしいと、なるべくたくさんの種類の種苗を扱うようにしているんです」(野村さん)


変わったネーミングの品種も多く「これだけあると、ジャケ買いならぬネーミング買いもありなのでは…」と思えてくるほど。

店内には種のパッケージがズラリ。たとえば、ルッコラひとつとっても、品種が豊富です。


店には次から次へとお客さんが訪れ、野村さんに相談する姿も。

種苗店おすすめの品種を、さっそく教えてもらいましょう!

プランター栽培向き!西洋野菜4選

野菜の種類によっては向き不向きはありますが、西洋野菜にはプランターで育てられるものはたくさんあるのだとか。

「今回選んだ西洋野菜は初心者の方でも簡単に育てられます。世話が本当に楽で、種を植えたら水をやるだけ。収穫まで早いので育てがいがありますよ!」(野村さん)



ルッコラ



4つの中でも特に栽培が簡単なのがルッコラ。ハーブの一種で、ゴマのような香りが特徴です。

トマトやオリーブオイルと相性がよく、サラダなどのトッピングに利用されます。

「『ローマ』という品種は、ルッコラの野生種で風味が強く、イタリアンレストランでよく使われます。芽が少し育ったら、間引いてあげると1つ1つがしっかり育ちます。もちろん、間引いたものもおいしく食べられますよ」(野村さん)

コールラビ



コールラビは根元の茎が丸く大きくなった部分を食します。

「メインの可食部分は種の袋にも写っている肥大化した茎の部分ですが、葉も食べられます。見た目は少し変わっていますが、かぶとキャベツの中間のような味で、クセもなく調理しやすい西洋野菜ですね」(野村さん)

ルッコラと同じく、芽がある程度大きくなったら間引きしましょう。

フェンネル



茎も葉も食べられるフェンネルもプランター栽培にぴったりな西洋野菜。

「フェンネルの葉の部分は別名『魚のハーブ』と呼ばれていて、魚介類との相性がバツグンです。茎の部分はセロリのような風味なのでスープに入れるとおいしいですよ」(野村さん)

ビーツ



色鮮やかなビーツもプランター向き。短い期間で育つので初心者でも育てやすいのだとか。

「ビーツは何よりも色がきれい。材料に加えるだけで料理がパッと明るくなります。葉もほうれん草のような風味で食べやすいので無駄な部分が一切ない、お得な野菜。加熱するとホクホクしておいしいですよ」(野村さん)



教えてもらった野菜はどれも生食OKで、ルッコラ以外の3つは加熱調理にも合う万能野菜。おうち時間で、料理のレパートリーを増やすのに一役買ってくれそう!

まだまだありますおすすめ西洋野菜

種苗店では西洋野菜の苗も販売しています。



こちらはセルトレイとよばれる格子状のプランター。ここで野菜の苗を育てて販売します。



「今回はまくだけでどんどんと芽が出てくる西洋野菜を紹介しましたが、ケールも栽培が簡単なのでおすすめです。うちではカリーノケールという品種の苗を販売していますが、普通のケールに比べてクセが少ないので、料理にもおすすめですよ」(野村さん)

野村家ではカリーノケールをサラダにしたり、軽く湯通ししてからオイスターソースで和えて食べているそうです。



「種や苗の品ぞろえは店によって異なります。近くの種苗店やホームセンターをのぞいてみるとそれぞれの特色が分かって楽しいですよ!」(野村さん)

春は種まきのベストシーズン。植物にもちょうどいい気候で発芽しやすく、栽培期間が短い品種を選べば、厳しい冬に入る前に収穫することができます。

育てやすい野菜からぜひ始めてくださいね!

野村植産㈱

野村幸子さん

東京都あきる野市、JR秋川駅から徒歩10分の住宅街にある種苗店。バラエティに富んだ品揃え、きめ細やかな対応から、家庭菜園を楽しむ地域住民や農家からの信頼は厚い。西洋野菜を育てたことをきっかけにその魅力に気付き、2018年「東京西洋野菜研究会」を発足。マルシェやワークショップなど、西洋野菜の魅力を広く伝える取り組みを続けている。出前授業や栽培指導などを通して、地域の保育園や小学校の食育サポートにも注力。広い世代に向けて「土に触れ、食べるよろこび」を発信している。
ホームページは
https://nomuraseed.mystrikingly.com/
東京西洋野菜研究会は
https://tokyovege.mystrikingly.com/

写真/石塚修平 取材協力/JAあきがわ

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