突然ですが、当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。古い雑誌を眺めていると、面白い記事に出くわすことが多々あるんですよ。そこで、料理だったり家事だったり、古い記事のなかから興味深いものをピックアップ!そのアイデアを再現してみようと思います。当時の制作者の思いは違うはずですが、あらためて今見返すと“サステナブルな思想”に通じるものがたくさんありました…。
【画像を見る】昭和53年~62年頃の自家製即席みそ汁の素の作り方文献の内容は、またまた「あたらしい日日」編集部から、またまた前回※と同じような執筆依頼がありました!月刊『家の光』の古い記事のレシピを再現してほしいというミッションです。今回は、昭和53年~62年頃に掲載されていたレシピが送られてきました。
※前回とは10月27日配信の
「カルシユーム味噌」12月4日配信の
タマネギの一夜漬けの記事のこと
昔の記事といっても、昭和53年~昭和62年ということで、もはや戦後とは呼ばない時代ですよね。昭和天皇が崩御されたのが昭和64年、その年が平成元年になります。まだ生まれていない人も多いと思いますが、お父さんお母さん世代は割と最近と思える時代の記事になります。ですから、若かりし頃に体験したであろう懐かしい感じなのでしょうか?
〈その一〉から作っていきます。まずは材料を揃えてみた!いつも通り、材料は書いてあっても分量は書いていないので適量にしていきます。
【材料】みそ…大さじ3
いりこ…ひとつかみ
ホウレンソウ(冷凍)…お好みの量
(セリがどうしても見当たらなかったので、ホウレンソウにしました)
1.いりこを中火で1分弱カリッとするまで炒ります。
2.炒ったいりこをすり鉢で粉になるまでゴリゴリ♪
3.ボウルにみそを入れます。粉々にした
2のいりこを入れ混ぜます。
4.
3のみそにホウレンソウも加え混ぜます。
5.煮沸消毒した保存容器(ビン)に詰め、1日以上寝かします。
記事にはなかったのですが、当日食べるより寝かせた方がだしが溶け合いまろやかになる気がしました。
6.お椀に即席みそ大さじ1を入れ、熱湯150mlを注ぎ入れる。
ふつうにおいしいみそ汁のできあがりです!
現代の「生みそタイプのインスタントみそ汁」と同じですよね。よくコンビニで売っているあれです。
今回は、いりこを炒って使いましたが、削り節などでもおいしいと思います。
具も、セリの代わりにホウレンソウを使いましたが、薄く切って軽く火を通した野菜やワカメもおすすめです。
葉野菜なら、3cmくらいに切って30秒ほどチンしてみそと和えれば、即席みそのできあがりです。
根菜ならピーラーで薄切りにしてさらに細切りにし、30秒~1分チンしてみそと和えれば即席みそができますね。
冷蔵庫に入れておけば、2~3日は保存できるので(今回作ってみて、3日後までは残っていたのですがとってもおいしく食べられました)、時間があるときに作り置きするといいですよ。
現在はインスタントみそ汁も販売されていますが、保存料や添加物が気になるようであれば「自家製即席みそ汁の素」を冷蔵庫に常備することをおすすめします。
なんといっても簡単ですしね。
続いて、〈その二〉を作ってみます。【材料】みそ…大さじ3杯
すだち…1個
1.ゆずと書いてあったのですが、ゆずが手に入らなかったので柑橘系なら大丈夫かなと思い「すだち」で作ります。
2.すだちをよく水洗いして、おろし器で皮をすりおろします。
3.果汁も、もったいないので絞ります。
4.容器にみそと、すだちの皮のすりおろしと果汁を加え混ぜます。ちょっと舐めてみるとこれが、おいしい!!
酢みそがおいしいのは知っていますが、柑橘系を加えると香りと風味が増してさらにおいしいです。
もちろんみそ汁に入れてもおいしいでしょうが、その二の作り方にあるように酢の物を作ってみます。
5.記事にあったように酢の物の調味料として使います。まず、きゅうりを薄切りにします。
通常はここで塩もみをするのですが、今回はみそを和えるため塩辛くなるとダメなので、切りっぱなしです。
6.そのまま、薄切りきゅうりと
4のかぼすみそをしっかり和えます。みそが溜まっていると塩辛くなるので、しっかりと混ぜ合わせてできあがりです!
かぼすみそを和えただけで、簡単に一品できました。
きゅうり以外は、ワカメやカニかまと和えても酢の物としておいしいです。
みそ+いりこ+具、みそ+かぼす(柑橘類)を使って簡単においしい一品ができました。
平成になる少し前のレシピですので、今の食事と変わりなくおいしくできます。
具材を色々試して楽しんでいただけると思いますよ♪
ぜひともお試しくださいね。