甘くてホックホクなのはもちろん、ビタミンが豊富で、これからの季節は風邪予防にもひと役買ってくれるさつまいも。店頭にたくさん並ぶ中から、できるだけ甘くておいしいさつまいもを選びたいですよね。そこで、一大産地である茨城県行方市のさつまいも農家に、おいしいいもの見分け方を教わりました！この記事の画像一覧をチェック！
見分け方を教えてくれるのは、茨城県行方市で代々農家を営む髙木正雄さん。さつまいもを栽培して40年以上のベテランです。
見分け方には以下のようなポイントがあるそうです！
【おいしいさつまいもを見分ける3つのポイント】・皮が色鮮やかでなめらか・ヤラピン（黒っぽい蜜のようなもの）が付いている・ふっくらした形「さつまいもの鮮度やおいしさは、皮と形でわかりますよ」と話す髙木さん。それぞれの見分け方について、詳しく話を聞きました。
きれいな赤紫色＆なめらかな皮がおいしさの証！
「皮が鮮やかな赤紫色のさつまいもは、収穫してからよい環境で保存されていた証拠。土がついていたりして皮の一部分しか見えなくても、見えている部分の色がきれいなら甘くておいしいですよ」（髙木さん）
髙木さんのもとを訪れると、出荷前のさつまいもが大量の水で洗われていました！「使う水は深井戸から汲み上げているんです」と話す髙木さん。きれいな水を使うことで、さつまいも本来の美しい色を出せるそうです。
「表面のくぼみが少なく、なめらかな状態が理想的です。なるべくキズのないものがいいですが、皮が薄いので多少むけていても大丈夫ですよ」（髙木さん）
出荷前のさつまいもを見ると、色鮮やかで表面はなめらか。キズだけ注意してチェックすれば良さそうですね。
「蜜のような液だれ」は新鮮なサイン
さつまいもの表面や切り口からにじみ出ている、黒い液だれは汚れじゃないんですよ、と髙木さん。
「これは切った時に出る白い液『ヤラピン』が酸化したものです。元気ないもからはよく出るので、新鮮なサインでもあります」（髙木さん）
ほかのさつまいものヤラピンが付くこともあるので、切り口から出ているかチェックするといいそうです。ちなみに、ヤラピンには腸の消化運動を促す働きがあります。さつまいもがおなかの調子を整えるのは、ヤラピンと食物繊維の相乗効果だったんですね！
栄養を蓄えた「ふっくらとした形」「形がふっくらしていることも大事ですね」と髙木さん。
髙木さんのさつまいもは見事な出来！全体的に丸みがあります「土の中でたっぷり栄養をたくわえているいもは、さつまいもらしい形ですよね。肥料がいい具合に作用すると、下のほうがふっくらするんですよ」（髙木さん）
ちなみに、ふかし芋や焼き芋にするなら、太さが均一で大きすぎないものを選ぶと、ムラなく全体に火が通るのだそう。料理によってサイズを使い分けるのが賢い選び方ですね！
我が家では、髙木さんからもらった特大サイズのさつまいもを、バーベキューで楽しみました！輪切りにしたものをアルミホイルに包んで、網の上に乗せること40分…。
じゃーん！見るからにホクホク～！
スプーンですくって食べれるほどのしっとり感、やさしい甘みがおいしい～！あたたかいデザートとして、冬のキャンプ料理にもおすすめですよ！ちょっと大きめサイズのおいもでチャレンジしてください。
ほっくり甘いさつまいもがおいしい季節。ぜひ購入の参考にしてくださいね！
参考文献／監修：白鳥早奈英 板木利隆「もっとからだにおいしい野菜の便利帳」，高橋書店
髙木雅雄さん
茨城県行方市で、息子さん夫妻と一緒にさつまいもを栽培。行方産の焼きいもは一連の取り組みが評価され、2017年には農林水産祭の最高賞「天皇杯」を受賞。今では、カナダ、フランス、タイに輸出するほどの人気ぶり。行方産のさつまいもは、首都圏のスーパーなどで購入できる。JAなめがたしおさいonline storeでは、すぐに食べられる冷凍焼きいもが購入可能！
JAなめがたしおさい 甘藷部会連絡会
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