2023.05.18

食べる

出会えたらラッキーな幻の「ミニミニ玉ねぎ」でカレー作ってみた!丸ごとゴロンで食べ応え◎【農家直伝】

皆さん「ミニミニ玉ねぎ」って見たことありますか?! お店で見かけるのはなかなか珍しいという幻の玉ねぎ…淡路島の玉ねぎ農家・木田朱美さんにその魅力をレクチャーいただきました。サイズは小さいけれども、そのぶんおいしさがギュッと詰まっているんだとか!うーん、玉ねぎ好きにはたまらないですね♪ 今回はカレーに入れて煮込むことで、ミニミニ玉ねぎの甘味&旨味を丸ごと堪能してみたいと思いまーす!

【農家直伝】時間はかかるけど…玉ねぎの甘さ極限まで引き出す「焼き新玉」作ってみた!スイーツかよ♡

手に入ったらラッキー!「ミニミニ玉ねぎ」とは?

「出荷する際に規格外となってしまった小さい玉ねぎのことです。ミニミニ玉ねぎはカレーやシチュー、肉じゃがなどの煮込み料理にピッタリで、ぜひ切らずにそのまま使ってほしい!」(木田さん)

スーパーよりも農産物直売所や産直コーナーなどの方が見かけることが多いイメージです。
普通の玉ねぎと比べると、いかにミニミニかがわかりやすいですね!



今回ゲットしたのは、そんなミニミニの中でも特にレアな“新玉ねぎ”のミニミニ玉ねぎです。



「新玉ねぎのミニは農家特権の食材です。出荷するにはなかなか手間が掛かりますので、恐らくほとんどお店に並ばないと思われます。」(木田さん)

めちゃくちゃ貴重なやつーー!
確かに、おいしい野菜を誰よりも新鮮なかたちで食べることが出来るのは農家ならではですよね。
農家への憧れの想いがぐっと高まります…!

小さくても新玉ねぎ。甘味が特徴だそうですよ☆

今回は、このミニミニ玉ねぎが主役のカレーをつくります♪
丸ごと煮込んだ玉ねぎから甘い汁がジュワッと…想像しただけでおいしそう!
ミニミニ玉ねぎと同じくらいのサイズの新じゃがいももあったので入れちゃおっと!

ゴロゴロな見た目のインパクトも◎「ミニミニ新玉丸ごと煮込みカレー」

材料(5~6皿分)
・ミニミニ玉ねぎ…8個(約250g)
・新じゃがいも…6個(約300g)
・牛ひき肉…200g
・にんじん…1/2本(約75g)
・にんにく…10g
・しょうが…10g
・カレールウ(市販)…100g
・サラダ油…大さじ2
・水…750ml(カレールウの箱の記載に従ってください)
・お好みのパウダースパイス(ガラムマサラ、ナツメグなど)…適量
・ご飯…3合分くらい



まずは下準備をしましょう。
・ミニミニ玉ねぎは皮をむいて、頭と根元を切り落とす。



・にんじんを乱切りにする。
・しょうが、にんにくはみじん切りにする。



作り方
1.鍋にサラダ油を熱し、にんにくとしょうがを入れて炒める。香りが出てきたら牛ひき肉を入れて炒める。



この時、お好みでパウダースパイスを加えてもOKです。

2.牛ひき肉の色が変わってきたら、ミニミニ玉ねぎとにんじんを入れ、ミニミニ玉ねぎの表面が透き通ってくるまで中火で炒める。



焦がさないように下からかき混ぜながらじっくりと火を通すのがコツ!

3.水を注ぎ、フタを少しずらした状態で20〜25分煮込む。



ミニミニ玉ねぎに竹串を刺して、スッと通ればバッチリです。



4.いったん火を止め、カレールウを入れてかき混ぜながら溶かす。再度火をつけて5分ほど煮込んだら完成!



ミニミニな新玉ねぎと新じゃがいもがゴロゴロで見た目のインパクトも抜群!
早速いただいてみましょう♪



まずはカレーのルウをまとったミニミニ玉ねぎをパクっと…うわぁ!!めっちゃジューシー!!



ミニミニ玉ねぎは、スプーンでスッと切れてしまう柔らかさなのです!
もちろんご飯や他の具材と合わせて食べてもうまぁい♡

普段のカレーよりも、カレーに玉ねぎの甘さがたっぷり溶け込んでいました!
この甘さこそが、木田さんがミニミニ玉ねぎを煮込み料理におすすめする理由なのですね…納得です!!



スーパーや直売所で見つけられたら「ラッキー!」なミニミニ玉ねぎ。
定番の料理のカレーを、見た目もお味も贅沢にしてくれました!

もしゲットできたらぜひ作ってみてくださいね♡

ひとつの野菜が農家から食卓へ届けられるのは“ご縁”

淡路人形浄瑠璃で三味線奏者をしていた木田さんは、コロナ禍に農家へ転身!
農家として畑で作物と向き合うようになってから、強く感じるようになったことがあったそう。



「手にとっている野菜が、誰が種を撒いて、どこで育って、どういうルートで自分の元に届いてるのか、考えてみたことはありますか?運んでくれた人がいて、数あるスーパーにそれを並べた人もいるんですよね。だから、一つの野菜が自分の口に入るということはとっても奇跡的で、人間と一緒でご縁なんだなぁと感じています」(木田さん)

野菜ソムリエの資格も取得し、野菜の魅力の発信に努力を惜しまない木田さん。
農家として野菜を育てているからこそ、実感を持って伝えらえることがあるんですね。

元気に育てられ、運ばれ、届けられた野菜たち。
感謝の気持ちを忘れず、おいしくいただきましょう!

きちまる農園

木田朱美さん

兵庫県淡路島の農家に生まれる。小学2年生から淡路島の伝統芸能・人形浄瑠璃に関わり、高校を卒業後、淡路人形座に就職。人間国宝・(故)鶴澤友路に師事し、30年間三味線奏者として勤務する。2020年3月、新型コロナウイルスの影響による人形座の臨時休館に伴い、実家の玉ねぎ農家を手伝い始めたが、農家に転向することを決意し、同年7月に人形座を退職。玉ねぎを中心とした野菜の栽培の他、地域活性化のため地元の農家仲間と無人販売所「小屋まる」を立ち上げボランティアとして運営する傍ら、農協(JAあわじ島)理事としても活躍。また、三味線奏者・指導者として継続的に活動し、国の重要無形文化財保持者に認定された。“芸農人”として淡路島の農業・文化を盛り上げている。

取材協力/JAあわじ島

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