2023.02.07

食べる

【ご当地給食】愛知県西尾市民が偏愛の「イカフライのレモン煮」作ってみた!酸っぱいタレが愛される秘密

管理栄養士のともゆみです。CBS放送『チャント!』の「ほぼ地元だけ愛されFOOD」というコーナーでは、東海地方のニッチなエリアだけで愛されている「地元グルメ」を紹介しています。先日の放送では愛知県西尾市の給食発祥の「イカフライのレモン煮」が登場。地元では誰もが知っていて、給食で出ればおかわり争奪戦が起こり、レストランやスーパーでも売られてる、老若男女に大人気な食べものなんだとか。それってどれだけおいしいの⁉さっそく作ってみることに♪

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地元、西尾市で「イカフライのレモン煮」は小・中学校の給食メニューとなっていて、子どもたちに大人気のメニューだそう。サクサクのフライにレモンの効いた甘酸っぱいタレがかかっていて、子どもも食べやすい味となっているとのことです。
ではさっそく作ってみますね。

「イカフライのレモン煮」
【材料】

冷凍イカフライ(市販)…4枚 
油…適量
レモンダレ
 しょうゆ…大さじ2
 みりん…大さじ1/2
 料理酒…大さじ1
 砂糖…大さじ1と1/2
 レモン汁…大さじ1/2(お好みで調整)

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【作り方】

1.  レモンダレを作ります。
レモンダレの材料(しょうゆ、みりん、料理酒、砂糖)を鍋に入れて中火にかけ、軽く煮立たせます。

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2.  火を止めてレモン汁を加えます。これでレモンダレの完成!

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3.  市販の冷凍のイカフライを油で揚げます。
表示では170℃で3分半揚げるとあったのですが、わたしはフライパンに具材が半分浸かるぐらいの油を入れて、中火で片面2分30秒加熱後、裏返して中火のままさらに2分30秒揚げました。

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4.  揚げたてのイカフライを2のタレにサッと漬けます。
揚げたてのフライが冷めないようにタレは温かいうちに漬けるのがポイント!

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5.  4を3等分にカットして皿に盛り付けて出来上がりです。
彩りが欲しかったのでイカフライの付け合わせに今回はカイワレ菜とミニトマト(ともに分量外)を添えました。

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う~ん、おいしいです。これは白いご飯が進む味ですね。衣がタレを存分に吸って万遍なく味が行き届いているので、飽きることなく食べ進められます。

作る前に疑問に思ったことが2つありまして。
1つは「煮」なのにどうしてサクサクになるの?ってこと。
これは”レモン煮”ではありますが、揚げたてにサッと浸けただけなので、サクサク感は維持されています。すっごくサクサクです。
揚げたてのアツアツを楽しむためにも、タレは温まった状態で使うことが大事だと思われます。

もう1つは、結構酸っぱそうだけど、子どもも食べる?という疑問。
心配していたより酸味は穏やかで、しょうゆのしょっぱさが際立つ味わいでした。わが家の子どももおいしいと言ってパクパク食べていましたよ!
わたしもこれ、好きです。イカフライをソースで食べるのもいいですけど、わたしはこの”レモン煮”の方があっさりしていて好きですね。白いご飯が恋しくなる味でした。

「イカフライのレモン煮」の発祥と愛されFOODになったワケ

今から40年近く前、給食センターに勤務していた元栄養教諭の鳥居さんによると、なんとこのメニューは「みそカツ」からヒントを得たそうです。衣にみそが全部絡まっている様子から、「このようにすれば子どもたちは万遍なくタレのついたものが食べられるな」と考え、試行錯誤して出来た料理とのこと。
その後、給食の大人気メニューとなり長年受け継がれてきた訳ですが、2019年に西尾市で始まった「ワクワク給食プロジェクト」では給食の人気メニューを事業参加飲食店でも食べられるようになりました。さらにはスーパーなどでも売られ、子どもだけでなく大人からも愛されるようになったそうです。
VTRにあった街角インタビューでも、地元の方は皆さんご存じの様子で、いかに愛されているかがよくわかりました。

イカの栄養

イカは100g中たんぱく質を17.9g、脂質0.8g(生するめいかの場合)含むので、高たんぱく質で低カロリーの食品です。ビタミン類は少ないですが、アミノ酸の一種タウリンとベタインを多く含みます。タウリンはコレステロールを下げ、血圧を正常に保ち、ベタインはメタボ予防・改善、ガン予防も期待できる成分です。成分としてのコレステロールは多めなので多食は禁物ですが、食物繊維を一緒に摂ることでタウリンやベタインの働きを高めてくれます。

この愛されFOODのポイントとなるレモンダレ、もちろんイカフライにぴったりでしたが、別の揚げ物でも合わせてみたいと思う味でした。白身魚や鶏のから揚げにも合うそうなので、ぜひ試してみたいです!
ご飯のおかずとしておすすめです。
気になったら作ってみてくださいね。

<参考文献>
書籍
『病気にならない人の食べるクスリの本』 永岡書店

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