サバ缶は長期保存ができるので、わが家ではストック食材の筆頭で常備しています。で、賞味期限が迫るとパカッと開けて、おかずとして食卓へ。まぁ、普通においしいんですけど、ひと手間加えて出したいなぁって。そんなことを思っていたとき、『情報ライブミヤネ屋』の公式サイトに郡司アナウンサーのお父様“郡司パパ”がこのレシピを披露していました。サバ缶で郷土料理かぁ。ちょっとおいしそう♡サバ缶は先日ストックしたばかりですが、さっそく缶を開けて試作してみます♪【ひんやり弁当】スープジャーで「冷やし茶漬け」と「冷やしラーメン」に挑戦♪キンキン冷たい!保冷力抜群!「冷や汁」は宮崎県などに伝わる郷土のかけ汁画像出展:photo AC「冷や汁」はみそ汁のような即席の冷たいかけ汁。宮崎県の郷土料理として有名ですよね。食欲が落ちる夏の健康食として暑さが厳しい地方で誕生した、と言われているそう。
一般的な「冷や汁」の作り方は、焼き魚のほぐし身とみそをすり鉢ですり合わせ、鉢の内側に塗りつけたら、直火で焦げ目をつけます。そこにだしを入れて焼きみそを伸ばし、きゅうりなどの野菜を加えて熱い麦飯にかけて食べる…というもの。
郡司パパの「冷や汁」レシピでは、みそ味のサバ缶が使われ、手軽に作れるよう工夫されています。みそを焼く工程もあるので本場の味に近づけそうですよ♪
郡司パパ流の「サバ缶を使った冷や汁」を作ってみた!【材料】サバの缶詰(みそ味)…160g
木綿豆腐…1/3丁 ※今回は75gを使用
きゅうり…1/2本
青じそ…5枚
みょうが…1本
みそ…大さじ1と1/2
ピーナッツ…10g
白いりゴマ…大さじ1
練りゴマ…大さじ1
あごだし…300ml ※かつおだしでも可
塩…少々
1. ピーナッツと白ゴマをすり鉢で擦り、サバ缶の半量とみそを入れて混ぜます。
ピーナッツと白ゴマを擦ると香ばしい香りが広がりました♪ ピーナッツを使うところが郡司パパ流ですね。
一般的な「冷や汁」はここで焼き魚のほぐし身を入れますが、サバの缶詰を入れるので魚を焼く手間が省けます♪ すりこぎで擦るとサバの身はすぐにほぐれました。
2. 1をすり鉢の内側に貼り付け、すり鉢を逆さまにしてガス火で焦げ目をつけます。
レシピではガス火でサバ入りみそを焼くようになっていますが…。
筆者宅はIHコンロなので、
1をクッキングシートの上に広げ、トースターで焦げ目を付けることに。
トースター設定の250℃で5分焼くと、こんがりと焦げ目が付きましたよ。
すり鉢をガス火にかざして作る場合は、やけどに注意して焼いてくださいね。
3. 2をすり鉢に戻し、練りゴマとだしを加えてよく混ぜます。
最初はだしを少しだけ入れて、混ぜ合わせます。すぐに練りゴマも混ざったので、だしをすべて入れました。
4. 手で小さくちぎった豆腐と、サバ缶の残りを汁ごと入れて混ぜ、味を見て塩を加えます。
味見するとみその味が濃かったので、塩は入れませんでした。
5. 輪切りにしたきゅうり、千切りにしたみょうがと青じそ、白いりゴマ(分量外)を冷や汁に加えます。
すり鉢の中がいっぱいだったので、薬味は器に盛った時にトッピングすることにします。
やわらかいサバがたっぷり♪ 濃厚なみそ味だけど薬味のおかげで爽やか♪完成した「サバ缶で冷や汁」です。具だくさんな見た目ですね。
サバ、豆腐、きゅうり、青じそなどがたっぷりと入っていますよ。食べてみると豆腐とサバのおかげで食べ応え満点。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質が一度に摂れて、力が湧いてきそうです。
ただ、汁を飲むと少し濃く感じます。「冷や汁」はご飯にかけて食べるようなのでご飯にかけてみましょう。
ご飯にかけると具だくさんな丼のようになりました♪
ご飯と一緒に食べると、ちょうどよい味!ご飯にかけるのを前提にした味付けのようなので、ぜひご飯にかけて食べてくださいね。
温めてみそ汁風にアレンジしてみた!「冷や汁」は夏の料理のため、冷たいまま食べるのが正しい食べ方。ところが寒い季節には正直、温かいほうがうれしく感じます。そこで温めてみることにしました。
体が温まるように、しょうが1かけをみじん切りにして投入。少し煮立つくらいに温めました。
器に盛ったら青ねぎと七味もトッピング。しょうが、青ねぎ、七味で体を温める薬味に変えると、冬にもぴったりなみそ汁風に早変わり。
しょうがの風味が広がって、体の内側からポカポカとしてくるような気分がします。冬は温めた「冷や汁」にするのもおすすめです♪
郡司パパ流の「サバ缶で冷や汁」は、魚を焼いてほぐす手間が省けてとても楽に作れました。
そしてみそを焼くひと手間を加えているので、香ばしい風味をプラスすることができる上、魚臭さも感じません。
サバ缶がおいしい郷土料理に変わるので、ぜひ作ってみてくださいね。
<参考文献>
Web
『農林水産省・うちの郷土料理〜宮崎県「冷や汁」〜』
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/hiyajiru_miyazaki.html