2023.03.26

食べる

【ご当地おむすび】まるっと1個「どんこ」がドンとON!大分県民愛食の可愛い「どんこおにぎり」作ってみた

大分県の名物といえば干し椎茸。特に肉厚な「どんこ」は、食べ応えがあってとっても贅沢な味わいです。このどんこをまるっと乗せた「どんこおにぎり」のレシピが、クレラップで有名なクレハさん公式サイトに掲載されていました。むむっ、これは大分県生まれのわたしとしては見逃せません!レンチンでどんこの甘辛煮が完成するなんて…いい時代になったものです♪ 

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どんこ豆知識

「どんこおにぎり」のレシピが載っているのは、クレハさんの「NEWクレラップでおにぎり作ろう!!全国おにぎりレシピ」というサイト。北海道から沖縄まで47都道府県の特産品を使ったおにぎりレシピが目白押しで、目移りしちゃいます。
今回わたしが作るのは、大分の「どんこおにぎり」。

どんことは干し椎茸の一種で、最上級とされています。干し椎茸のなかでも、肉厚なものをどんこ、スリムなものを香信(こうしん)と呼ぶのだとか。「どんこ」の名前の由来は、中国語の「dōnggū(椎茸)」ではないかと言われているみたい。
大分県は干し椎茸の生産量日本一で、国内生産量の約半分を占めています。大分県での椎茸栽培の始まりには諸説ありますが、一説では1600年代から続いているのだそうです。
どんこの材料となる肉厚の椎茸は初冬から2月頃まで発生します。そのせいかはわかりませんが、どんこを漢字で書くと「冬菇」もしくは「冬子」。「菇」はキノコを表す漢字で、「冬菇」は中国語で「上等な椎茸」という意味なのだそう。

とはいえ、サイトにあった同じ九州の宮崎の「肉巻きおにぎり」や長崎の「しっぽく風ベーコン角煮おにぎり」など、肉系のおにぎりと比べると控えめな印象が。大丈夫かしら…?

どんっ!と豪快に♪「どんこおにぎり」の材料



【材料】(おにぎり4個分)
ご飯…220g
どんこ…4枚
どんこの戻し汁…1/4カップ
(A)
酒…大さじ1
砂糖…大さじ1
しょうゆ…大さじ1

おにぎりの具は、本当にどんこだけ!
今回はスーパーマーケットで購入した、大分県産のどんこを使います。お砂糖はてんさい糖です。

簡単3ステップ!「どんこおにぎり」の作り方

1.  どんこをぬるま湯で戻し、軸を切り落とします。
購入したどんこのパッケージには、戻し時間の目安は軸の付け根がやわらかくなるまで、と書かれていました。
ぬるま湯につけてから30分。軸の付け根がやわらかくなったので取り出します。
戻し汁は後々使うので捨てないでくださいね!



2.  どんこの戻し汁をザルで濾し、耐熱容器に移します。
そこに(A)の調味料と1を加え、よく混ぜてからフタをし、500Wの電子レンジで3分ほど加熱します。
わが家の電子レンジは600Wですが、3分でも問題ありませんでした。
加熱後、粗熱をとっておきます。電子レンジから取り出すときは火傷にご注意を!かなり熱くなっています。

↓加熱後です。とっても熱いのでご注意を。



3.  ラップを広げた上に粗熱をとって汁気を軽く絞ったどんこを置き、ご飯をのせます。
茶巾絞りの要領でおにぎりにしたら、完成です!







「どんこおにぎり」のお味は?

まず、肉厚のどんこのぶりんっ!とした歯応えがごちそうです。歯応えだけで100点!
電子レンジで加熱しただけなのに甘辛い味が染みていて、ご飯と好相性。とってもシンプルなのに、しみじみおいしいおにぎりです。シンプルだからこそ、素材のおいしさが引き出されているようにも思います。
この甘辛い味、きっと酢飯にも合う…。そう確信したわたしは、ちょっぴりアレンジを加えることに。

「どんこおにぎり」アレンジレシピ

アレンジといっても簡単です。おにぎり用のご飯(4個分)は、和風だし(顆粒)とお砂糖、お酢を適量混ぜて酢飯に。
卵1個を薄焼き卵にして、十字に包丁を入れて4等分にカット。ラップにどんこを乗せ、その上に薄焼き卵1/4枚で包んだ酢飯を置いて巾着しぼりにしました。すると、「てまり寿司風どんこおにぎり」の完成です!


上2つがオリジナル、下2つが酢飯にして薄焼き卵を巻いたてまり寿司風です。

このアレンジおにぎりは「黄色い犬のキャラクターに似てる!」(あ、ポムポムプリンです♡)と子どもから好評でした。おにぎりとどんこがくっついていないので食べる時に離れて手間取るのですが、お味はバッチリです。酢飯の酸味とどんこの甘み、薄焼き卵のやわらかな風味が絶妙にマッチしています。

それにしても、電子レンジだけでどんこの甘辛煮が完成するなんて…!どんこを購入するたびに少し余らせてしまって使い道に悩んでいたので、これ幸いとばかりにお弁当用の煮物も作ってみました。
どんこを電子レンジ加熱するのはどんこおにぎりと同じですが、先ににんじんと調味料だけで2分ほど加熱しておきます。そこにどんこを加えて…。
出来ました!とっても簡単なので、朝の忙しい時間帯にもおすすめです。



肉厚でぷりっぷりのどんこ、ぜひ食べてみてくださいね!

<参考文献>
WEB
・「全国おにぎりレシピ」『クレライフ』
https://kurelife.jp/recipe/onigiri/zenkoku/recipe/
kyusyu_okinawa/#oita
・「大分の乾しいたけ」『大分県椎茸農業協同組合』
https://osk-shiitake.or.jp/brand/

書籍
・「冬菇」『精選版 日本国語大辞典』小学館
・「菇」『中日辞典 第3版』小学館

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