2023.04.05

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【海外YouTuber】これが元祖⁉200年前のレシピで「トマトケチャップ」を再現!砂糖不使用でさっぱり味♪揚げ物に合う~♡

海外のお料理系YouTuberの動画を参考に、日本ではあまり見かけない料理を作って楽しんでいる筆者です♪今回、作ってみたい!と思ったのがアメリカから投稿された動画。なんと、200年前のレシピで作った「トマトケチャップ」ですって!過去のレシピを再現するだけでなく、当時にあったと思われる調理器具で忠実にお料理していて興味津々。野外の窯はないけれど、オーブンを使って再現してみましょう!

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200年前の再現レシピ投稿者はミズーリ州在住のアメリカ人

今回、筆者がYouTubeでくぎ付けになったお料理チャンネルは『Early American』。アメリカ・ミズーリ州在住の方の動画です。

1820年代のミズーリ州をさまよう、ロンとジャスティンの日常という設定で撮影されていて、まるで映画のような世界観。『大草原の小さな家』や『赤毛のアン』の暮らしを彷彿とさせる動画を楽しめます♪

洋服やインテリアも200年前を思わせるムード満点!もちろん料理も、当時使っていたであろう調理器具で作られています。ガスやIHヒーターではなく暖炉の火や屋外の窯。ミキサーやブレンダーではなく、すり鉢といった具合に。

「トマトケチャップ」も屋外の窯でトマトを加熱し、陶器の鉢で丁寧に潰していました。筆者もできるだけ動画をマネして、200年前の「トマトケチャップ」を再現してみたいと思います♪

200年前のレシピで「トマトケチャップ」を再現してみた!

『Early American』動画では材料のみの紹介で、分量は詳しく紹介されていませんでした。分量と作り方を少しアレンジして、200年前の「トマトケチャップ」を作ってみたいと思います。



【材料】(作りやすい分量)
トマト…3個
にんにく…1/2かけ
しょうが…3g 
カイエンペッパー…少々 ※今回は一味で代用
酢…大さじ1
塩…ひとつまみ

1.  トマトのへたを取って耐熱容器に入れ、180℃に予熱したオーブンで30分焼きます。



動画では200年前の生活を再現しているため、トマトを陶器のつぼに入れ、薪で温めた窯で1時間加熱していました。

この工程はマネできないので、オーブンを使ってトマトを加熱します。窯の温度がどのくらいかわからないので「トマトのオーブン焼き」を作る感覚で、180℃で30分焼くことにしました。

2.  焼いたトマトの皮を剥きます。



180℃のオーブンで30分焼いたトマトです。皮が弾けて亀裂が入っていますね。



皮はペロッときれいに剥けますよ♪ とても熱いので箸やフォークを使い、気を付けて剥いてくださいね。

3.  皮を剥いたトマトをすり鉢に入れ、粗く潰します。



動画では陶器の鉢にトマトを入れ、棒で叩いて潰していました。その時代に、フードプロセッサーやミキサーはありませんものね。筆者もすり鉢でトマトを潰していきます。

4.  刻んだにんにくとしょうが、カイエンペッパー(今回は一味を使っています)、酢、塩を加えてなめらかになるまで混ぜます。



粗く潰したトマトに調味料を加えます。ひたすらすり鉢でするので、にんにくとしょうがはなるべく細かく刻んでくださいね。



すり鉢の大きさに対してトマトが多かったので1/3ずつすり潰していくことにします。

この量に対してすりこぎをぐるぐると150回程度、トマトがなめらかになるまで混ぜ続けました。残りのトマト液も同様にひたすら混ぜました。

汁気が多く酸味と辛みが強い!メキシコの「サルサソース」にそっくりな味



トマト3個から約500mlほどの「トマトケチャップ」が作れました。汁気が多くてケチャップというよりトマトソースにかなり近いです。

食べてみるとトマトの甘みはほとんど感じず、酸味と辛みが際立っています。私たちの知っているケチャップではないですね。トマトのフレッシュな感じが残っているので、メキシコ料理の「サルサソース」にそっくりな味です。

ちなみに「サルサソース」はトマト、玉ねぎ、にんにく、ピーマンなどを刻んでコリアンダーなどのハーブ、塩、レモン汁で和えたフレッシュなソース。材料も似ていますね。

汁気が多いので鍋で煮詰めてみた!

ケチャップといえば、とろみも特徴のひとつかなと思い、鍋で煮詰めてみることにしました。



中火で5分ほど煮詰めると、水分が少し飛んでとろっとしてきました。



こちらが鍋で煮詰めた「トマトケチャップ」です。小皿に入れると果肉と汁が分かれているのがわかりますね。私たちが思い浮かべるケチャップとは質感がまだまだ違います。

味見してみると煮詰める前の「トマトケチャップ」よりも酸味がまろやかになっています♪こちらのほうが断然おいしい!トマトの甘味までは引き出せませんでしたが、酢の酸味やにんにくの風味がかなり和らいで、食べやすくなっています。

軽やかなトマトの酸味が揚げ物に合う!



動画では「トマトケチャップ」を焼いた豚肉やフライドポテトの付け合わせにしていました。ちょうど「から揚げ」があったので一緒に食べてみます。

「トマトケチャップ」がさっぱりとしているので、揚げ物にぴったり!普段使っているケチャップは甘い味なので、「から揚げ」につけることはあまりないと思いますが…。今回作った「トマトケチャップ」はトマトソースに近いので、結構相性がいい♪



200年前のレシピで「トマトケチャップ」を作ってみましたが、調理器具の違いが実感できてとても勉強になりました。

そして、作ってみて気になったのが砂糖が使われていなかったことです。ケチャップでおなじみのカゴメやデルモンテのホームページでケチャップの原材料を見てみると、どちらの製品とも糖類が使われています。

日本でも砂糖が庶民に広まったのは明治時代(1868~1912年)以降のようなので、200年前のアメリカでも砂糖は入手しにくかったのでしょうか。だから窯でトマトを加熱して、甘味を引き出していたのかもしれません。

200年前のレシピで「トマトケチャップ」を作ると、私たちが知っている「トマトソース」に近い味となり、肉料理に合うソースとして使えますよ。気になる方は、ぜひ作ってみてくださいね。

<参考文献>
WEB
『シュガーラボ〜お砂糖の歴史〜』
https://www.nissin-sugar.co.jp/sugarlab/know/05/

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