2023.07.02

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【警視庁災害対策課】「食品用ラップ」の"じゃない使い方”…ねじねじすると洗濯紐になる!三つ編みで強度UP!?

“いざという時”に役立つアイデアや知恵はいくつ知っていても損はありませんよね。TBS系『THE TIME,』で紹介していた「食品用ラップ」の裏ワザもそのひとつです。出所は、警視庁警備部災害対策課の公式Twitterだそうで、ラップを紐状にすると強度がUP!洗濯物を吊るす洗濯紐などに使えるそう。その強度たるや、鍛え抜かれた特殊救助隊員ですら引きちぎることができないほどなんですって。よし、試してみよう!

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TBS系『THE TIME,』で取り上げた話題のTwitter♪

「食品用ラップの裏ワザ」を紹介している警視庁警備部災害対策課のTweetはこちら。


Tweetを見た人からは「すごい!素晴らしいです」「こういう貴重な情報は、年に1回くらいのペースでリツイートしてほしいですね」「なるほどー。緊急持ち出し袋に入れておこう」「包帯の代わりに一時的な傷の応急処置にも使えそうですね」…といったコメントが届いていました。

切れた靴紐の補強にも使えるとのこと。ラップって万能!

では、ラップがどれほど"頑丈な紐"になるのか、実際にやってみましょう。

ラップ紐を3本作って、三つ編みにするとより強度がアップするそうなので、“三つ編みラップ紐”を作ってみることに。毛利元就の“三本の矢”みたいですね。

警視庁警備部災害対策課直伝「食品用ラップの裏ワザ」やってみた!

【用意するもの】

食品用ラップ

ラップ

ちなみに、今回使ったラップの縦の長さは22cm。

【ラップ紐の作り方】

1.食品用ラップを必要な長さにカットします。今回は1m分作ってみることに。

ラップ

2.くるくると手前から少しずつ巻き、紐状にします。

画像には片手しか映っていませんが、実際は両手でロールケーキを巻くように(?)巻いていきました。

ラップ

…でも、ぜんぜんうまく巻けない。30cm幅分、一度に巻こうと思いましたがうまく巻けず。

そこで巻き方を変更して、端から少しずつ、巻くことに…。

なんとか紐になったと思いきや、

紐

均等にはギュッと巻けず(苦笑)。

巻きの弱い、ユルユルなところもあります。まぁ、これでOKとしよう。

紐

紐を3本使って、三つ編みにするとさらに強度が上がるそうなので、同じ要領でラップ紐をもう2本作ります。

やっと3本出来ました!1mの紐を3本作るのにかかった時間は20分…とほほ。しかも、クオリティ低いし…。1mにしなければよかったとちょっと後悔。でも、紐として使うなら、最低1mは必要ですよね。

3本

3.3本のラップ紐を三つ編みにします。

クリップで3本の紐の端っこを留めて、三つ編み開始!

紐

三つ編みにする際、紐をひねってギュッと固くして編み込んでいくことに。

紐

ひも

半分ほど三つ編みが出来ました。でも…。

三つ編み

紐を動かしながら編むからか、徐々に“巻き”が緩んで広がり、ほぼ元のラップの状態に。あの時間、返してくれ~。

ひも

やっとの思いで三つ編み終了。

三つ編みするだけで30分もかかりました。結局、かかった時間はトータルで50分。1mの紐を作るのに50分とは…けっこう大変です。

ラップ

三つ編み

実際やってみて思ったことですが、三つ編みにするなら、最初のくるくる巻いて紐状にする工程は必要なさそうです。事前に紐を作らずとも、三つ編みにするときに、ラップをひねって紐状にしながら編んでいけばいいと思います。

では、がんばって作ったこの紐を使ってみることに。

ベランダの柵に紐をくくりつけて、Tシャツをかけてみます。

紐

かけられるだけTシャツをかけてみると、7枚かけられました。

シャツ

洗い立ての水気を含んだTシャツではなく、乾いているTシャツですが、7枚干してもビクともせず。半袖Tシャツ1枚の重さはだいたい200g。7枚なので1.4kgくらい。そこにハンガーの重さをプラスして1.5kgくらいでしょうか。これくらいならぜーんぜん余裕です。

紐

ラップ紐の強度はわかりましたが、万が一、災害にあったとして物不足だとしても、1時間かけて1mの洗濯紐を作るのはいくらなんでも効率が悪い。

そこで、1m分ラップを切って、片方の端をベランダの柵にくくりつけ、ひねりながら紐状にして、ひねり終わったら反対の端をベランダの柵にくくりつけてみました。

ひも

そして、先ほどとまったく同じTシャツを7枚かけてみると…。

ひも

こちらの紐もビクともせず(笑)。こっちでいいじゃーーーーん、という結果に。

Tシャツを7枚干すには、1m分のラップで作った紐、1本で十分のようです。しかも、3分で出来たし!50分以上時短出来ました。この作り方なら、2m、3mの紐でも簡単に作れますね。

ラップ

1本でもけっこうな強度があるということは、3本束ねて三つ編みにした紐は、どれくらい耐荷重があるのでしょう?

ふと、疑問に思ったので、ベランダの柵にくくりつけた“三つ編みラップ紐”に自分の体重(一般女性の平均的な体重)をかけてみることに。(無茶するなぁと夫は隣で呆れていますが…)

…さすがに、わたしの体重を支えることは出来ず。ですが、紐が切れたわけではなく、柵にくくりつけた結び目(固結び)がゆるんでしまい、紐が外れてしまいました。紐の結び目がわたしの重さに耐えられなかったようです。

今回、実際にラップで紐を作ってみて、緊急時に下着やTシャツを干すには十分の耐荷重があることがわかりました。また、ラップの端を何かにくくりつけてひねっていけば、より簡単に紐を作れることもわかりました。

知識として知っていても、実際にやってみると、思い通りにいかないことや予想外のことが起こるので、やっぱり“やってみる”ことって大切ですよね。

今回は「食品用ラップ」を"頑丈な紐"にしましたが、他にも、食器などに敷けば衛生的に食事が出来るし、お皿を洗わずに済むので水の節約にもなります。クシャッと丸めて食器を洗う際のスポンジ代わりにしたり、さらには防水性や保温効果もあるため、けがをした時の応急処置、寒い時の防寒具としても活用出来るそうです。

このように「食品用ラップ」は災害時にいろいろな用途に使えるので、わが家の防災備蓄品に加えようと思います。みなさんも、ぜひ!

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