2023.09.22

食べる

【ほぼ0円グルメ】余った冷や飯が…小麦粉に出会った♡W炭水化物のお焼き風⁉「こねつけ」に挑戦♪

6月1日放送のバラエティ番組『秘密のケンミンSHOW極』で、ケンミンほぼ0円グルメが紹介されていました。長野県北部の県民に愛されている、郷土料理のほぼ0円グルメが「こねつけ」。冷やご飯に大量の小麦粉を加えて捏ね、甘いみそを包んで揚げ焼きにするとか。「焼きおにぎりや餅とは違う食べ物」と主張する長野県民。材料はぜーんぶ家にある♪どこが焼きおにぎりと違うの?ご当地グルメ「こねつけ」を再現してみます♪

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『秘密のケンミンSHOW極』で紹介された「こねつけ」がこちら!


6月1日放送回を見て、X(旧Twitter)で反応されている方がいらっしゃいました。投稿された画像を見ると、小ぶりなみそ入り焼きおにぎりのように見えますね。

番組で「こねつけ」について答えていた地元のお母さんたちは「中がやわらかくて、みその味がおいしい」「焼きおにぎりはお米のツブツブ感があるけど、そこまではツブツブしていなくて弾力があります」「いや~、お餅とは違うんだよね。お餅じゃない!」と、コメントしていました。

「こねつけ」を初めて知った筆者は、小さな焼きおにぎり?と思ってしまいました。

でも、大量の小麦粉を冷やご飯に混ぜるところに、焼きおにぎりとは一線を画す秘密がありそうですね!

小麦粉でかさ増しするのがポイント♪「こねつけ」作ってみた!

番組では詳しい分量紹介がなかったため、筆者が適量だと思う分量で作ってみます。



【材料】(直径約4cmのこねつけ8個分)
冷やご飯…250g
薄力粉…100g
砂糖…大さじ3
みそ…大さじ2
サラダ油…適量

1.冷やご飯に薄力粉を加え、粉気がなくなるようにしっかりと捏ねます。



冷やご飯に薄力粉を加えてかさ増ししたのが、「こねつけ」の原点だそうですよ。



「こねつけ」の名前の由来は”捏ねつける”という言葉だそう。体重をかけて、しっかりと捏ねるのがポイントです!

でも、冷やご飯に水分があまりなく、薄力粉がいつまで経ってもポロポロとした状態でした。少し水(分量外)を加えて捏ねると、次第にまとまり出しましたよ。生地の状態を見ながら、水を少し加えてくださいね。



5分ほど捏ねると生地がまとまりました。生地にはご飯粒が残っていて、表面がデコボコとしています。

2.みそと砂糖を混ぜます。



みそによって塩味が異なるので、味見しながら砂糖を加減してお好きな甘さに仕上げてくださいね。

3.生地の中にみそを適量詰め、平たい円形になるように成形します。



今回は、生地を8等分して作ってみることに。ご飯入りの生地を手のひらにのせて広げましたが、薄力粉だけの生地に比べてあまり伸びがなく、みそを包んで閉じようとしても、閉じ口がしっかりと密着しませんでした。

『ケンミンSHOW極』で紹介された「こねつけ」は平べったい円形でしたが、閉じ口の隙間からみそが飛び出してしまい、本場風に成形出来ませんでした。今回は丸いおにぎりのように、8個を仕上げました。

4.多めの油で両面がこんがりとするまで焼きます。



大さじ1杯程度のサラダ油を中火で温めて「こねつけ」を焼きました。片面を2分ほど焼くと、香ばしい焼き色が〜♪反対側も2分、側面もなるべく焼き色が付くように、お箸で転がしながら2分ほどかけて焼きました。

閉じ口がしっかりと閉じていなくてもみそが流れ出すことはなく、おやきのように焼き上がりましたよ。

もっちり食感♪香ばしい焼き色と甘いみそが相まってご飯入り焼き団子のよう



筆者が初めて作った「こねつけ」がこちら!彩りにしそ(分量外)を添え、盛り付けてみました。小さなおやきのように焼き上がっていますね♪多めの油で焼いたので、表面にこんがりとおいしそうな焼き色が付きましたよ。



割ると、中にとろっとしたみそが入っています。一口食べたら…生地にはしっかりとした弾力が!

冷やご飯と薄力粉を混ぜたことで、焼きおにぎりのようなパリッと感はなく、また、お餅のようなとろんとしたやわらかさもありません。弾力が強いお団子といった生地感です。

甘いみそと香ばしい焼き目が相まって、素朴でほっとする味わい♪

そして、薄力粉が混ざっているので、小ぶりな「こねつけ」でも、ずん!とお腹に溜まります。1、2個食べたら、お腹がいっぱいになりました。

「こねつけ」の発祥は戦国時代!貴重な米をかさ増しするためのアイデア料理



長野県北部の北信地方を中心に食べられている、「こねつけ」について調べてみると…。約500年前の戦国時代に生まれた料理、と紹介されている記事を見つけました。

当時の北信地方には水田が少なく、お米が特に貴重だったそう。不作時にはご飯に小麦粉を加えてかさ増しして食べていたのが「こねつけ」の発祥で、戦国武将たちの携行食としても用いられていたそうです。

「こねつけ」は余ったご飯を利用したアレンジ料理のため、みそを周りに塗って焼くパターンもあるようです。

少し残ってしまった冷やご飯も、薄力粉を加えて生地にすると、もっちりとした食感とずっしりとした食べ応えに。ご飯、薄力粉、みそ、砂糖。材料4つだけで作れるので、ぜひ長野県のほぼ0円ご当地グルメをお試しくださいね。

<参考文献>
WEB

「農林水産省〜特集2 ほっとするね。おばあちゃんの懐かしご飯(1) 
 第7回 まさるおばあちゃんと和子さんの「こねつけ」【長野県長野市】」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1311/spe2_01.html

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