2023.09.29

食べる

【お手軽中華薬膳】夏バテ予防!「エビの握りシューマイにらソース」に挑戦♪エビに豚肉…厚揚げ入り!

中国・北京生まれの料理研究家、パン・ウェイ(潘薇)さん。NHK「きょうの料理」などのテレビ出演の他、企業向けのレシピ開発やコンサルタントでも活躍しています。パン・ウェイさんは季節と身体をテーマに四季に沿った食生活を提唱しているのですが、「あさイチ~みんな!ゴハンだよ!」で紹介していたのが「エビの握りシューマイにらソース」。中国薬膳で残暑疲れも予防できるということなので、さっそく作ってみました!

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【あさイチ】パン・ウェイさんの「エビの握りシューマイにらソース」の材料と作り方

【材料】※ 2人分
【エビの下ごしらえ】
・エビ(殻付き)…10匹(約110g)
・片栗粉…小さじ1/2
・重曹(食用)…小さじ1/2



【餡】(エビに加えます)
・豚バラ肉(薄切り)…50g
・厚揚げ…70g
・しいたけ(大)…1枚
・しょうが…小さじ1/2
・紹興酒…小さじ1/2
・鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1/2
・ゴマ油…小さじ1/2
・片栗粉…小さじ1
・こしょう…3つまみ
・砂糖…3つまみ

・シューマイの皮(約7cm四方)…10枚



【にらソース】
・白ゴマ油…大さじ3
・にら…60g
・ミニトマト…2個
・しょうゆ…大さじ2+1/2
・ぬるま湯…大さじ1
・鶏がらスープの素(顆粒)…小さじ1

【飾り】
・クコの実…小さじ1
・香菜(パクチー)…適量



豚バラは5mm四方に刻んでおきます。
厚揚げとしいたけは千切り、にらは粗みじん切り、ミニトマトはみじん切り、しょうがはすりおろし、クコの実は水で戻しておきます。

【作り方】※調理時間:30分
1.エビは背わたを取り殻をむいてボウルに入れて、片栗粉と重曹を加えて軽くもみます。



2.エビを水で洗って、水気をしっかりとったら細かく刻みながら叩いてボウルに入れます。


※エビの食感を残したいので、あまり小さく刻みすぎないくらいがよいです。

3.エビに豚バラを加えます。



4.しょうが、紹興酒、鶏がらスープの素、ゴマ油、片栗粉、こしょう、砂糖を加えてよく練ります。



5.シューマイの皮の中央に、厚揚げ、しいたけ、餡を順に乗せて、両側を曲げながら俵型に形を整えます。


※シューマイの皮を手のひらに乗せて軽く曲げ、そこに乗せていくと楽です。

6.耐熱皿の表面にゴマ油(分量外)を塗り、シューマイ同士がくっつかないように少し離して並べ、蒸し器に入れてフタをして、中火で約10分加熱します。


※蒸し器がない場合は、深めのフライパンに耐熱皿を逆さに置き、湯を張った上にシューマイの乗った皿を置いてもOKです。

7.フライパンにゴマ油を入れ強火にかけ、煙が出始めたらにらを入れ、すぐに火を止めてまぜます。



8.ミニトマト、しょうゆ、ぬるま湯、鶏がらスープの素を加えてよく混ぜます。



9.蒸しあがったシューマイを、ゴマ油(分量外)を塗った皿に盛り香菜とクコの実を乗せ、にらソースを器に盛って添えたら、出来上がりです。



中国家庭料理研究家パン・ウェイさんは父方の祖父が日本人で、父親も日本で育ったため、大学3年の時に日本に留学したそうです。卒業後NHKに就職し、北京駐在になったものの、多忙のため倒れてしまったのですが、そんな彼女を見かねて毎日お弁当を作ってくれたのが血のつながりのない「おばちゃん」。パン・ウェイさんの父親は中国人で中国テレビ局電視台に勤務していて、母親は北京放送でタイ語のアナウンサーという忙しい両親の代わりに、食事を作ってくれていたのがおばちゃんなのです。このおばちゃんはとても教養豊かで、中国料理の「食の知恵」を身につけていた人だそうです。このおばちゃんのおかげで、パン・ウェイさんは食の大切さを知ることになったと言われています。

中国には古くから「食医学」「食養生」という考え方が発達していました。パン・ウェイさんは祖母から教わった「今日の食は、5年後の身体のために食べるもの」を守りながら、旬の食材を使い、家庭料理を手間をかけずに作り、おいしくいただくことでストレス耐性を身につけ、元気な体を作ることを実践しています。そんなパン・ウェイさんは、季節と身体をテーマに四季に沿った食生活を提唱し、現在は代々木公園スタジオで料理教室を主宰する他、「きょうの料理」などのテレビ出演や著作活動、講演会やレシピ開発、コンサルタントとしても活躍中です。

白ゴマ油を使うという指定がありますが、煎ってないゴマを絞ったのが白、煎ったゴマを絞ったのが黒です。黒の方が結構使われますが、白は色や香りが淡く、あっさりとしているため、素材を邪魔したくない料理に使われます。手に入らない場合は白でなくても大丈夫ですが、一度白ゴマも試してみてください。

中華でエビを扱う時の基本ですが、片栗粉と重曹でエビの汚れや臭みを取ります。手間のようですが、このひと手間がおいしい出来上がりに直結しますので、ダマされたと思ってやってみてください。またエビと豚バラを細かくしますが、噛んだときに存在感が感じられる程度の大きさの方がおいしく感じられます。個人的には、エビも豚バラも8mmくらいがいいかなと思います。

シューマイに厚揚げを入れるというのはびっくりですが、暑い日が続くと栄養不足で体が疲れがちです。このシューマイは、エビや豚肉に加えて厚揚げでもたんぱく質が摂れ、にらやトマトといった体によい食材のオンパレードです。ちなみにこのにらソースは、わたしが過去作ってきたにらソースの中でも一番のおいしさで、シューマイ以外にも豆腐や唐揚げにもよく合います。とにかくシューマイもソースも絶品ですので、ぜひ作ってみてください!

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