2022.02.26

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【花農家直伝!鉢植えを永~く咲かせるコツ】冬からGWまで!パンジー&ビオラの「正解お手入れ!4か条」とは?

冬でも元気に花を咲かせるパンジーやビオラの鉢植えは、うまく手入れをすればゴールデンウィーク(GW)頃まで楽しめるってご存じですか? 苗を買ってきたはいいけど、なんだか最近、元気がなくて…とお悩みの方! ひと手間かけるだけで、より永く、よりたくさんの花を咲かせられるんです! パンジーとビオラを育てて13年、東京都の花農家の2代目に、花を永く咲かせて楽しむためのお手入れポイントを聞きました。

【画像を見る】花農家も実践!鉢植えをぐんと長持ちさせる「正解お手入れ!4か条」紹介



教えてくれたのは、東京都東村山市にある江藤園芸の2代目、江藤博亮さん。

パンジー&ビオラの「正解お手入れ!4か条」

1.枯れた花はこまめに摘み取る
2.風通しがよく日当たりのいい場所に置く
3.水やりは土が完全に乾いてから
4.春先に液肥を与えるとより元気に

パンジーとビオラは、水をあげるだけで育つ強い花と言われていますが、何もしないのは不安…。
ガーデニング初心者にありがちな、さまざまな疑問をぶつけてみました。


ギモン1「花が枯れたら、どうすればいい?」



「枯れた花をそのままにしておくと、種を作ろうとして、たくさんの養分がとられてしまいます。そうすると、新たに咲こうとするつぼみに養分が行き渡らなくなってしまいます」(江藤さん)



「枯れた花は、茎の付け根に近いところから摘み取ってください」(江藤さん)

花びらだけを摘み取っても、がくの部分が残っていると結局は種ができてしまうそう。花が付いていた茎ごと摘み取ることで、他の芽から次々と花を咲かせることができるんだとか。

ギモン2「室内で育てても大丈夫?」



「パンジー、ビオラは外用の花なので、部屋の中で育てないほうがいいです。外の風に当て、太陽の光を浴びないと、光合成もしませんから」(江藤さん)

江藤さん曰く、窓辺に置くのも、避けた方がいいとのこと。ガラス越しの光など日が弱い場所で育てると、茎がひょろ長くなってしまったり、花数が少なくなったりしてしまうそう。

庭やベランダなど日がたっぷりと当たる場所で育ててくださいね。

ギモン3「水やりの頻度はどれくらい?」



「ポット苗から鉢やプランターに植え替えた時は、最初に、底から水がこぼれるまでたっぷりと水を与えます。そのあとは3、4日に1回程度。真冬なら水やりは週に1回でも大丈夫です」(江藤さん)



「土が白く乾いていたら(写真左側)水のあげどきです。乾きにも強い花なので、急いであげる必要はありませんが、土がしっかりと湿るように(写真右側)、底から水がこぼれるまで、たっぷりと水をやってください」(江藤さん)



「花壇など地面に直接植える場合は、最初に水をしっかりと与えれば、根付いたあとは水やり不要です。極端に雨が降らない時は状態を見て水やりをします」(江藤さん)

花を枯らせてしまう原因は、水のあげすぎが多いそう。水をあげる時は、花に直接かけるのではなく、根元にたっぷりとかけてあげるのがポイント。鉢の下に鉢受け皿を置いている場合は、根腐れを防ぐために、たまった水は捨ててくださいね。

ギモン4「肥料は、あげたほうがいいの?」



「ポット苗から鉢やプランターなどに植え替える時に、肥料などが入った培養土を足していれば、新たに肥料を与えなくても大丈夫。ただ、成長が活発になる春先に、液肥を与えると、より長持ちして、ゴールデンウィーク頃まで元気な花が楽しめます」(江藤さん)



液肥は、ホームセンターや100円ショップなどで購入することができますよ。



手間をかけなくても元気に育つ強い花、パンジー&ビオラ。ちょっとした手入れでより永く元気な花が楽しめるところも、初心者に人気がある理由の一つでしょう。


江藤博亮さん

江藤園芸

東京都東村山市で花苗の生産・直売を行う江藤園芸の2代目。結婚を機に就農するも、それまでは整備士をしていた異色の農業男子。秋~冬はパンジー、ビオラ、春~夏はペチュニア、ベゴニア、マリーゴールドなどを主に生産し、花市場に出荷している。インスタでは、花々の開花状況や夏に行うブルーベリーの摘み取り体験の予定などを発信中。
住所:東京都東村山市廻田町4-18-3
インスタグラム:https://www.instagram.com/etoengei/


写真/松木雄一 液肥写真/あたらしい日日編集部 取材協力/JA東京みらい

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