梅雨時は部屋干しの機会が多くなり、乾きの悪さや生乾きの臭いが気になりますよね。しかもコロナ下ですから、マスクや衣類を清潔に保つために洗濯頻度が上がるのと同時に、自宅で過ごす時間も増えるので「生乾きの臭い」が余計に気になる状況です。そんな時季特有のお悩みを解消すべく、洗濯＆部屋干しマイスター直伝のテクニックをご紹介します。生乾き臭がとにかくイヤ！
出典：pixabay“部屋干し”と聞いてまず思い浮かべるのが生乾き臭ではないでしょうか。あの臭いの原因はズバリ“菌”。洗濯マイスターによると、生乾き臭を解決するためには、洗濯前の衣類の菌を増殖させないことが重要となってくるとのこと。
着用した衣類には多くの菌が付着しているので、湿ったまま放置してしまうと菌はどんどん増殖していくことに…。菌を増やさないように通気性のよいカゴに入れたり、濡れたタオル等は吊るしておいたり、洗濯前の工夫が重要となってきます。
そして部屋干しを想定して洗濯をするときには、洗剤選びも重要です。「除菌や抗菌効果」のある洗剤を選ぶことに加えて、「柔軟剤」と「酸素系漂白剤」を併用することでさらなる効果を期待できます。
また、洗濯のときに「詰め込み洗いはしない」、洗濯物は溜め込まずに「こまめに洗う」ということもたいせつです。
いかに“速く”乾かすかが臭いを封じるカギ
出典：https://panasonic.jp/joshitsu/products/f-yhux120.html部屋干しをするうえで、生乾き臭を抑えるカギとなってくるのが「乾燥時間を短縮すること」です。部屋干しだと「5時間以内」に洗濯物を乾かすことができれば、生乾きの臭いは発生しにくいというデータもあるのです。洗濯物に扇風機を当てるのも効果的ですが、部屋干しマイスターがオススメするのは衣類乾燥除湿機。洗濯物から蒸発した室内の湿気をパワフルに回収して、かつ乾いた風を衣類に当ててくれるので洗濯物をカラっと乾かすことができるのです。当然、生乾き臭の悩みも解消するというわけです。
コロナ下で日常となったマスクの洗い方
出典：photo AC
プレ洗剤 出典：https://panasonic.jp/joshitsu/布マスク愛用者にとっては、マスクの洗濯も新たな習慣となりました。手洗いするのも一苦労なのですが、洗濯マスター曰く洗濯ネットに入れれば、他の洗濯物といっしょに洗濯機で洗ってOKとのこと。
マスクに付着したウイルスや、ファンデーションやリップの付着が気になる場合は、洗濯前にかけて放っておくだけで汚れや臭いを落ち役してくれるプレ洗剤の使用がオススメなのだとか。
普段着やルームウェアの干し方は？コロナ下で洗う頻度が増えると、衣類の痛みも気になります。お洗濯マイスター曰く、衣類の種類によって干し方を変えるのがポイント。
これからの時期、スタメンとなってくるのがTシャツ。型くずれ防止のために、干す時に「ハンガーは肩幅の厚みのあるもの、もしくはタオルで巻いたものを使用する」「Tシャツの裾部分からハンガーを入れる」「裏返して陰干しする」という３点に気をつけることが重要なのだとか。これらによって、Tシャツの劣化を感じる首部分の伸びや型くずれを防いでくれるのに加えて、乾きも早くなるとのこと！
もこもこ素材のルームウェアは、伸びなどの型くずれを防ぐために、洗濯ネットに入れてやさしく洗い、平らな場所や平干しネットの上で平干しするのが鉄則です。平干しが難しければ、上着であれば袖を肩にかけて袖の伸びを防ぎ、ハンガーを２本使って丈の伸びを防ぎます。ズボンは筒状に干し、さらにもう１本ハンガーに渡して丈の伸びを防ぐと◎。
毎年梅雨の時期には頭を悩ませる洗濯事情。昨年から引き続き、今年はリモートで自宅にいる時間が長くなるので、生乾きの臭いがさらに気になってしまいそう…。臭いがストレス！という人は、マイスターのテクニックをぜひ実践してみてはいかがでしょうか。昨年よりも快適に今年の梅雨を乗り切りたいですね！
【お洗濯マイスター： ライオン株式会社 大貫和泉】
消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士、健康予防管理専門士。2児の母親としての経験と研究活動を融合して、女性目線で洗濯に役立つ情報を分かりやすく伝えるお洗濯マイスター。ライオンの洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わる。
https://lidea.today/【部屋干しマイスター： パナソニック株式会社 田中裕基】
修士課程で培った計測技術を活かし、理想的な部屋干し方法を追求して衣類乾燥除湿機を設計・開発。部屋干しマイスターとして、パナソニックの衣類乾燥除湿機の更なる進化を目指す。
