出典:photoAC

2022.09.02

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【夏のおもひで】ひと箱5500円の線香花火「花」の魅力とは?希少な国産・職人手作りで“火玉が大きい”

夏ももうすぐ終わりですね。夏の風物詩といったら、花火。手持ち花火の最後の締めは「線香花火」という方、少なくないのでは?筆者も子どもの頃は、誰が最後まで火の玉を落とさずにいられるかよく競ったものです。そんな線香花火の中でも、ひと箱5500円で販売されている「花」という国産高級線香花火があるのをご存じですか?情報番組『グッド!モーニング』で紹介されていたのですが、通常のものよりも火の玉が大きくて火花がとってもきれいで…とっても気になったので調べてみました!

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線香花火って?
  
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左:長手牡丹 右:スボ手牡丹
画像出典:photoAC 


線香花火は、元々はワラに火薬をつけて遊んでいたことが始まりといわれていますが、実は、今流通しているもののほとんどが中国産だそうです。

安価な中国産のものに押され、国産品はだんだんとその姿を消していきました。

現在、日本で製造しているのはたった3社しかありません。

また、線香花火は大きく分けて2種類あるんですって。西日本では米作りが盛んで、ワラがたくさんあったことから、ワラの先に火薬をつけた「スボ手牡丹(てぼたん)」がポピュラー。

一方、関東では米作りが少なく紙すきが盛んだったため、ワラの代用として紙を巻いて作られる「長手牡丹(ながてぼたん)」がポピュラーなんだとか。

線香花火と聞いて、どちらの種類を思い浮かべましたか?ちなみに筆者は「長手牡丹」を思い浮かべましたよ。

線香花火の一生

実は、線香花火には燃え方の段階によってそれぞれ名前がついているそうです。

まずは、点火とともに、命が宿ったかのように酸素を吸い込みながらどんどん大きくなっていくのを「蕾」。

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画像出典:筒井時正玩具花火製造所

やがてパチッ、パチッと一つずつ、力強い火花が散り出すのが「牡丹」。

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画像出典:筒井時正玩具花火製造所

「牡丹」から勢いを増し、次々に火花が散りたくさんの火花が四方八方に広がるのを「松葉」。

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画像出典:筒井時正玩具花火製造所

火花が一本、また一本と落ちていくところを「散り菊」といい、4つの段階で名前がついているんだそう。

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画像出典:筒井時正玩具花火製造所

線香花火の燃え方によって名前が違うなんて驚きです!どの段階にも日本らしい趣深い名前がついているんですね!

国産の高級線香花火「花」ってなに?
   
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画像出典:筒井時正玩具花火製造所

先にも述べましたが、国産の線香花火は今では希少な存在で、製造しているのは日本にたった3社しかありません。
その中の一社、筒井時正玩具花火製造所にて、高級線香花火「花」は作られています。
線香花火をよりよいカタチで後世に伝えていきたいとの思いから、とことん素材にこだわり、火薬には宮崎産の松煙、紙は福岡県八女市の手すき和紙を用いているそう。さらに、その和紙は草木染めで染色し、職人の手によって一本一本丁寧により上げられているんですって。

高級線香花火「花」の魅力とは?

それでは「花」の魅力とはどんなところにあるのでしょうか。

まず見た目ですが、桐箱に入っていていたり、中身の線香花火の淡い色のデザインもとてもかわいらしかったりして、いつも買う普通の線香花火とは一線を画しています。

また、見た目だけではなくテレビで紹介されていた映像を見ると、線香花火の火の玉が大きくて火花が力強く散っていて、とてもきれいです。

パチッパチッという音もとても味わい深く、火の玉が消え落ちていく繊細さを見ているとなつかしい記憶が蘇ってくるように思います。

1箱に42本入って、5500円(税込)。気軽に手を出せる金額ではないですが、たまには国産の線香花火に触れてみるのもいいかもしれません。

使い切らずに残った線香花火は、とっておくのがおすすめで、ワインと同様、線香花火も「熟成」によって火花がより美しくなるそう。線香花火を残しておき、翌年の楽しみにするのもひとつの楽しみ方です。


今回、線香花火の歴史を調べてみて、線香花火を無性にやりたいな~と思いました。せっかくなので国産の線香花火を買ってみるのもありだなと思います。

夏の終わりに線香花火で癒されてみてはいかがですか?

<参考文献>
WEB
https://hanabi.walkerplus.com/topics/article/1043787/


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