2021.09.13

働く

【私たち脱サラ就農組】20代夫婦が東京→北海道移住で「メロン農家」に…どんな手順で夢を叶えたか?



Q.農業を始めるにあたり特別に用意したお金は?

A.就農にあたって始めに必要だったのが、農業研修2年間の生活費です。農業のノウハウを学ぶ期間ですから、当然収益は0(ゼロ)。その間は自己資金のほか、農業次世代人材投資事業[準備型]という国の制度を利用する予定です。

それと、研修を終えたら、わたしたちでメロン栽培を始めることになります。そのための設備費用など初期投資で、大きなお金が必要になります。これは農業次世代人材投資事業[経営開始型]から助成を受けるのと、日本政策金融公庫の青年等就農資金から融資を受ける予定です。

※2023年11月現在、法改正などにより制度名称や内容が変更になっています。

Q.なぜ北海道だったんですか?

A.北海道を選んだ理由は以下の4つです。①自然災害のリスクが比較的少ない ②冬の農閑期と夏の農繁期で仕事のメリハリがつく ③移住者を受け入れる文化があり、関東出身のわたしたちにとっても馴染みやすい ④農業産出額が全国トップ です。


移住した町は菜の花の名所としても有名。6月になると町内のあちこちで菜の花を鑑賞することができます。

Q.なぜメロン農家だったんですか?

A.初めは新規就農者が参入しやすい施設園芸を中心に、トマトやイチゴ、キュウリなどの品目を検討していました。それにプラス、新規就農者の受け入れ実績があって、産地のブランドがあるところを条件にしていました。

そんななか、移住先に決めた町ではブランドメロンを生産しており、新規就農者の受け入れをしていることを知りました。それで、農業研修生として応募したんです。
受け入れ農家の方と説明会で直接話をして、好感を持ったことも大きかったですね。

また、調べていくうちにメロンは野菜と比べて単価が高く、農繁期でもアルバイトを雇わずとも夫婦2人で作業をやり切れることがわかりました。人を雇わなくてもできる、コンパクトな経営ができる点もメリットだと思いました。


 メロンが大きくなってきたら「皿」を敷いて倒れないようにします。

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