2023.01.27

食べる

【魚のプロ直伝】おうちで極上の「アラ汁」を作る方法!面倒な下処理不要で「選び方」と「鍋フタ」に秘密が

管理栄養士のともゆみです。先日、NHKの情報番組『あさイチ』でとってもおいしそうなアラ汁を作っていたんですよ♪アラ汁をおうちで作るとなると下処理が面倒だったり、臭みをしっかり抜くことができるのか不安だったりしますが、湯通しなどの下処理は不要で、しかも臭いを消すための目ウロコな裏ワザも披露していたんです。これならわたしでも作れそう♪さっそくトライしてみますね!

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番組で極上のアラ汁の作り方を教えていたのは、魚料理店・社長の野本良平さん。
おいしく作るためのポイントを話していました。
おいしいアラ汁を作るポイントを踏まえて、実際に作ってみましょう!

おいしいアラ汁を作るポイントは?

●材料選びのポイント
①頭の部分を使う
②白身魚と青魚の両方を使う

●臭みを取る方法
①煮込むときに鍋のフタをしない

生臭さは鍋のフタ次第。魚の臭みはトリメチルアミンという揮発性の高い物質なので、終始フタはしないまま煮込んで臭みを飛ばすようにします。
ポイントを抑えることで、湯通しなどの下処理なしでも臭みがなく、濃厚な旨味がしみ出た絶品のアラ汁になります、とのこと。期待しちゃいます♪

「極上アラ汁」の材料と作り方

【材料】(2~3人前)
魚のアラ…1kg
水…2000ml(カップ10)
大根(いちょう切り)…100g
にんじん(いちょう切り)…50g
キャベツ(ざく切り)…200g
玉ねぎ(スライス)…100g
みそ…大さじ7
おろししょうが…小さじ2

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今回使った魚のアラは左から、かんぱち、銀鮭、いなだの頭です。かんぱちは青魚、銀鮭は白身魚に属しているので、ポイントの条件は満たしています。

【作り方】
1.  アラを水で洗います。

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2.  ウロコを取る時はペットボトルのフタを使います。簡単です。皮に押し付けて横にずらすとウロコが取れます。今回のアラにはあまりウロコは付いていませんでした。

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3.  鍋に水を入れて、アラを入れ火をつけます。水から煮ることで、だし汁が出やすくなります。熱湯から入れると一瞬で周りが凝固してしまい、だしが出にくくなるので注意してください。

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4.  煮込むときにはフタはせずに調理していきます。アクが出てきたら取り除きます。火加減はずっと中火のままで行います。

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5.  火をつけてから25分後、大根、にんじんを入れ、火が通ったところでキャベツ、玉ねぎを入れてひと煮立ちさせます。

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6.  火をつけてから30分で火を止めます。みそを溶き入れて、おろししょうがを入れます。

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7.  お椀に盛り付けて完成です。

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確かに、これだけたくさんのアラを使ったので、だしの味が濃ゆ~いお店でいただくようなアラ汁になりました。魚の脂のコクも感じます。
気になる臭みは感じませんね。最後にたっぷり入れたしょうがも臭み取りに一役買ってくれているように思います。
野菜もたっぷり入っているので、ボリューム満点です。これがおうちで食べられるのはうれしいです♡

ただ、ひとつだけ言うならば、1kgのアラにカップ10の水はちょっと量が…多すぎました。
アラ汁なので、あまり日持ちするものでもなく、食べるのに苦労してしまいました。しょうががばっちり効いているので、大人向けで子どもは食べることができず。
2~3人前の分量とありますが、実際は10人分くらいあるように思います。作る際には半分とか、わが家は3人家族なので、1/4くらいの量でもいいかなと思いました。魚のアラのいろいろな部位を揃えるとそれなりの量になってしまいますので、あれこれ揃えないで一部だけにするか、使わない分は冷凍して次回に回すなどして工夫するといいかもしれません。

冷え性には「しょうが」がおすすめ

女性が男性より冷え症に悩む理由のひとつに、女性は生物学的に皮下脂肪が多いからと言えます。皮下脂肪には筋肉のように血管が通っていないので、一度冷えるとなかなか温まらないのです。冷え性は全身の血行障害で、肩こりや頭痛、便秘、婦人科系の病気の原因とも言われています。しょうがに含まれる特有の辛味成分であるジンゲロールやショウガオール、ジンゲロンは、いずれも血管を広げて血行を促進する働きがあります。血行改善は、代謝を活発にしてエネルギー消費量を増やしたり体温を上げたりするので、冷え性の予防・改善に有効です。血行障害に伴うさまざまな不調の改善にも役立ちます。体を温める食材は他にも、大根、玉ねぎ、れんこん、にんにくなどがあります。

冬は冷え性の人には、厳しい季節になりますので、このような食材を利用して体調管理につとめてくださいね。

いかがでしたか?
とってもおいしいアラ汁が出来ました。体もポカポカになりますよ。作る量を加減してぜひ作ってみてください。

<参考文献>
高橋書店『新・野菜の便利帳 健康編』監修 名取貴光 
永岡書店『毎日の食事がクスリになる!カラダに効くごはん』監修 小池澄子

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