2023.07.16

磨く・整える

【柚希礼音さんインタビュー】ハードな日々を乗り切る秘訣は…睡眠!「9時間寝るといちばん調子がいいんです」

16年間宝塚歌劇団に在籍し、そのうちの6年間を男役トップスターとして活躍してきた、俳優の柚希礼音さん。2015年に退団した後も、ミュージカルなど舞台を中心に活動されています。現在も、ハードな稽古や公演に臨んでいるそうですが、宝塚時代と変わらずキレイでエネルギッシュ!一体どんなライフスタイルなのか気になる…ということで、仕事への向き合い方や体調管理の秘訣などを伺いました。

【画像を見る】青いドレス姿も凛々しい柚希礼音さん

――宝塚時代と今とで、仕事の向き合い方は変わりましたか?

わたしにとって宝塚が舞台人生の始まりだったので、役者としても社会人としても宝塚で学んだことがすべて軸になっています。なので、仕事の向き合い方も昔から変わっていないですね。
お稽古中は、テレビも観ないくらい突き詰めて役とともに生きるという感じで、舞台が終わったらパーッとリフレッシュするのですが、それは今も同じです(笑)。

――3月の舞台が終わった後、ハワイに行かれましたね。

そうなんです!コロナ禍で長らく海外へ行けなかったのですが、久しぶりにハワイへ行くことができました。宝塚時代も2日休みができたら、弾丸で旅行に行っていましたね。
やはり普段と違う場所へ行って自然のなかで過ごしていると、“ああ、やっぱりわたしは舞台が好きなんだ”という気持ちになるんです。

――リフレッシュして、またお仕事に向き合うんですね。

そうですね。どんなにお芝居が楽しくても、忙しすぎるとやはり疲れもたまってくるし、しんどくなってくるので、お仕事を頑張ったご褒美に旅先でエネルギーをチャージするんです。
誰にでも言えることだと思うのですが、勉強でも仕事でも何か終わったら自分へご褒美をあげるのは大切なことだと思います。

人生、ほぼ寝てるんじゃないかと思うくらい寝てます。

――健康維持のために、普段から運動などはしていますか?

かなりハードな筋トレをしています。半球のバランスボールの上に片足で立って背筋や腹筋などを鍛えたり、コアトレーニングをしています。
ただ毎日やると筋肉がムキムキになってしまうので(笑)、筋トレは週1であとは週1でクラシックバレエのレッスンに通っています。
激しい筋トレの後、バレエのレッスンを受けると体内のバランスが整う気がするんですよね。



――食事にも気を遣われているとか?

手作りの野菜ジュースを飲んだり、コロナ禍になってからは、自分でお料理をしたりするようになりました。と言っても、レシピを見ながら作っているので、何でもおいしくできてしまうのですが(笑)。
コロナ禍ではありとあらゆるものを作りましたよ。筑前煮やグラタンも作りましたし、わたし、アジの南蛮漬けが大好きなので、骨を一本一本毛抜きで取ったりして。

――気が遠くなる作業ですね!

でもうまく取れなくて、骨のほうに身がついていってしまって、食べるところがほとんどなくなっちゃって(笑)。でも自分で作るとやっぱりおいしいですね。
料理をするようになって思ったのが、お店の料理よりも立派ではないかもしれないけれど、家で作ったほうが自律神経が整うんです。
自分の好きな味つけにできるし、外では食べないような納豆や豆腐など体にやさしいシンプルなものを食べることで、体の中からキレイになっていくような気がする。コロナ禍で食事についても見直すことができました。

――柚希さんは、睡眠時間もすごく大切にしていると聞きました。

そうですね。わたし、8時間は寝ないと体調不良になるんです。ここ最近は9時間寝ると、いちばん調子がいい。人生、ほぼ寝てるんじゃないかと思うくらい寝てます(笑)。
寝るときも起きる時間から逆算してベッドに入るようにしています。マッサージに行きたくても、8時間寝れないのならば行かずに、翌日マッサージへ行きます。それくらい寝ることを優先していますね。

――いかに睡眠が大切か、ということですね。

公演中も10時間寝た日は、お客様にパワーをお届けできている気がするんですけれど、6時間ほどになってしまうとベストなパフォーマンスが出せてないなと思ってしまうんです。



――寝るだけじゃなくて、質のいい睡眠が大事だと思うのですが、そのためにやってることはありますか?

わたしはお酒が好きなんですけれど、寝る前にお酒を飲みすぎないほうがしっかり朝まで寝れる気がしますね。なので質のいい睡眠のためには、お酒はほどほどがいいかな。
あとは、寝る直前まで台本を読んだりせず、ラベンダーの香りなどアロマを焚いて心を落ち着かせて、徐々に睡眠モードに切り替えるようにしています。

「マイ布団」を持っていくこともありますよ!

――寝具などのこだわりはありますか?

枕はこだわっていて、オーダーメードしました。それにしてからは、寝違いもなくなったんですよ。地方公演のときはかならず“マイ枕”を持って行くので、スーツケースがすごく大きいんです。布団を持って行くときもありますよ(笑)。

――え、布団も持っていくんですか!?

やっぱり普段、自分が使っている掛布団を持って行くとぐっすり眠れるんですよね。1か月公演だと自分の掛布団を持って行きますが、2~3日だったら枕だけ持って行くようにしています(笑)。


※柚希礼音さんインタビューは、月刊誌『家の光』2023年8月号にも掲載されています。
http://www.ienohikari.net/press/hikari/

取材・文/花村扶美 写真/鮫島亜希子 ヘア&メイク/佐藤エイコ(ilumini) スタイリング/間山雄紀(エムゼロ)

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