出典:写真AC

2023.06.30

磨く・整える

日焼け止めを塗っても焼けるのは…ミクロの塗りムラだった!靴磨き職人直伝の「クルクル塗り」の効果とは⁉

看護師のmocaです。5月~9月は紫外線量がピークになるシーズンです。しっかり日焼け止めを塗って外に出たはずなのに、日焼けしてしまった…なんて経験はありませんか?5月18日放送のNHK『あしたが変わるトリセツショー』では、この「日焼け止め」について詳しく特集していました。日焼け止めの効果をきちんと発揮させるには、塗り方に秘訣があるんだとか。その秘訣がまさに目からウロコだったので、詳しくまとめていきますね。この夏絶対焼きたくないという方、必見ですよ!

【日焼け止めクイズ】「SPF値」は大きいほど紫外線を防ぐ効果が高い…〇か×か?【看護師が解説】


ではさっそく日焼け止めのトリセツを紹介していきます。

【トリセツ1】

日焼け止めを塗っていても日焼けしてしまうワケ

紫外線対策には欠かせない日焼け止め。
前回の記事では、日焼け止めのSPF値とPA+の違いや選び方の基準について解説しましたが、今回紹介するのは「日焼け止めの塗り方」の極意です。

(※【日焼け止めクイズ】「SPF値」は大きいほど紫外線を防ぐ効果が高い…〇か×か?【看護師が解説】)

テレビ番組『あしたが変わるトリセツショー』によると、日焼け止めを塗っていても日焼けしてしまうのは、塗り方に問題があるからとか。

番組では、普通に日焼け止めを塗った後の顔を紫外線カメラで撮影し、検証。
すると、目の周りや小鼻の周りなどの細かい部分や髪の生え際に、塗りムラがかなり多いことがわかりました。

さらに、ただ日焼け止めを肌に伸ばしただけでは、ミクロのレベルで塗りムラができてしまうんだとか。

『ミクロの塗りムラ』とはどういうことかというと…

肌表面には下の画像のように細かいキメがありますよね。


出典:写真AC

ただ日焼け止めを伸ばしただけだと、肌のキメやシワなど細かい溝や凹凸の隙間から紫外線が侵入、これが日焼けなどの紫外線ダメージの原因になってしまうそうなんです。

たしかにわたしも先日、紫外線が強かったのでちゃんと日焼け止めを塗って対策したはずなのに、日焼けしてしまい肌がヒリヒリしてしまったんですよね(涙)。

では細かい溝にまで日焼け止めを浸透させるには、どのように塗ればいいのでしょう。
その方法を知っていたのは、意外にも靴磨き職人さんでした!

靴磨き職人直伝!ミクロの塗りムラを防ぐ『クルクル塗り』


番組に出演していた靴磨き職人の長谷川さんが革靴を磨くときにやっているのが『クルクル塗り』!
円を描くようにクルクルと塗ると、革靴の表面の凹凸にもワックスの成分が浸透して鏡のような仕上がりになっていました。

日焼け止めを塗る時も同様にクルクルとなじませると、ミクロの塗りムラを防げるといいます。

番組ではクルクル塗りの効果を確かめるために、次のような検証を実施。
日焼け止めを普通の塗り方と、クルクルなじませる塗り方で顔の半分ずつに塗り、2日間で合計11時間海で過ごして比較していました。普通に伸ばすだけの塗り方に比べ、クルクル塗りをした方はほとんど日焼けしておらず、その効果は歴然でした。

クルクル塗り、すごいですね!もっと早く知りたかった~。

さて、日焼け止めの効果は、日焼けで肌が黒くなることを防ぐだけではありません。

【トリセツ2】

日焼け止めは、シミ・シワなどの光老化対策にも重要!

肌の老化の8割は紫外線が原因と言われています。
紫外線のうち、UVAは肌の奥にある真皮に侵入してハリや弾力を低下させ、シワやたるみをつくり、UVBは表皮にダメージを与え日焼けやシミ・そばかすの原因となります。


出典:イラストAC

紫外線を防いで肌老化をなんとか遅らせたいですよね!

しかも、ある研究で被験者に18か月間毎日、日焼け止めを塗り続けたところ、シミが薄くなり肌の炎症も治ったという報告もあるそうです。

ただし日焼け止めの効果を十分発揮させるためには、「適切な量
を使うことが大切だといいます。
化粧品メーカーによると、べたつきや白浮きを気にするあまり、適切な量を使えている人は少なく、多くの人が必要な量の半分ほどしか使えてないのだそう。

日焼け止めの適切な量は「1㎠あたり2mg
」。顔だと約0.8gが必要です。
0.8gというと、クリームタイプではパール2粒分、ローションタイプでは1円玉2枚分に相当します。


ローションタイプを顔に塗る時の適量

これって案外多いですよね。わたしも今まで、半分くらいの量しか使えていませんでした。
この量を顔に塗るのはかなりべたついてしまいそう…。

そこで番組がおすすめしていたのが、日焼け止めの『2度塗り』です!
いつもと同じ量の日焼け止めを2度塗りすれば適切な量になり、光老化予防やシミ・シワの改善が期待できるといいます。

これらのポイントを抑えた日焼け止めの塗り方は以下の通りです。

トリセツショー推奨【正しい日焼け止めの塗り方】

1.いつも通りの量の日焼け止めを手にとる。
2.額・両頬・鼻の頭・あごの5か所につける。
3.円を描くようにクルクルとムラなく伸ばす。
4.目元や鼻筋など細かい部分は指先でシワに沿うように伸ばす。
5.全体になじませるように伸ばす。
6.1~5をもう一度繰り返す。

わたしもこの方法で塗ってみたのですが、1度にたくさんの量を塗るよりも2回に分けて塗る方がなじむのが早くてラクでしたし、べたつきませんでした!

今まで何気なく日焼け止めを塗っていましたが、この正しい塗り方をやっているかどうかで大きな差が出ると思います。
この塗り方を知って以来、体に塗る時も顔と同様にクルクル塗りで2度塗りするようにしています。

なお、日焼け止めの高い効果が持続するのは2~3時間程度なので、こまめに塗り直しをすることも大切です。
きちんと日焼け止めを塗るのはなかなか大変ですが、強力な紫外線から肌を守るには努力あるのみですね!

紫外線をバッチリ防いで、悔いのないように夏を乗り切りましょう!


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