2023.07.13

食べる

え、茄子でジャムを作るって⁉騙されたと思って試してみたら…ナスに見向きもしない子どもがパクパク♡【農水省公式レシピ】

管理栄養士のともゆみです。いまが旬の「なす」。わが家では家庭菜園をしているので、夏になると食べきれないほどのなすが実ります。大人は大好きですが、子どもは全く手を出さず…。解決策になるかもと白羽の矢を立てたのが、「なすのジャム」です。農水省のホームページでレシピを公開していたんですよ。まるでアップルパイのリンゴのようなおいしさだとか。さっそく作って、子どもに食べさせてみよう♪

夏日とビールと…「なすの唐揚げ」作ってみた♪カリッジュワッ食感にヤラレるぅ♡軽い食べ心地です

「なすのジャム」の材料と作り方

【材料】
なす…中3本(290g)
グラニュー糖…120g
レモン汁…20g
シナモン…小さじ1/2~(お好みで)
〈添えるもの〉
無糖ヨーグルト…80g
ミント…少々
クラッカー…3枚



【作り方】
1.なすは1cm程度の角切りにして、水に10分程度さらします。

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2.水気を切ったなすを小鍋に入れて、グラニュー糖をかけて10分程度なじませます。

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3.なすから水分が出てきたら、小鍋を中火にかけ、沸騰したら弱火にし、シナモンを加えて煮詰めます。なすから水分がたくさん出るので、水は入れなくて大丈夫です。

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4.なすに火が通り、全体的に煮汁がなくなってきたらレモン汁を入れ、少ししたら火を止めます。弱火にしてから煮汁がなくなるまで20分、レモン汁を入れてから火を止めるまで3分煮ました。レモン汁を入れたら一気に色が鮮やかになりましたよ。粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やします。

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5.4をヨーグルトの上にのせ、ミントを飾ります。クラッカーの上にものせて出来上がりです。

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おー、本当にアップルパイ!

ではいただきます。
わぁ、本当にアップルパイの味がします。りんごじゃなくてもアップルパイなのは、シナモンの風味がするからでしょうか。見た目はなすですが、これ、もしパイ生地に包んでジャムを見えなくして焼いたら、アップルパイだと見間違うと思います。とてもフルーティーで口の中で「なす」の味を探してもどこにもありません。ただ1点、皮が少し硬く、そこになすの名残があります。角切りじゃなくて薄いいちょう切りの方が皮の硬さを感じにくいかもしれませんね。

なすの栄養素

なすは、約93%が水分で、ビタミンやミネラルなどの栄養素は少ないものの、紫色の色素成分「ナスニン」やポリフェノールの一種「クロロゲン酸」を含みます。ナスニンは血栓を予防し、血液の流れをよくすると言われています。また、疲れ目の予防・回復など目の機能を高める働きもあります。クロロゲン酸は糖尿病発生リスクを低下させたり、血圧を下げる働きが期待できます。有効成分であるナスニンを効率よく摂取するには、皮ごと調理するのがおすすめです。


なすだとわからないくらい、フルーティに仕上がる「なすのジャム」。わが家の子どもにクラッカーに挟んで出したら、普通にもぐもぐ食べていました。「なすだよ」と言うと、「おいしい、ぶどうだと思った」と言っていました(笑)。みなさんもぜひお試しくださいませ。

参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社
病気にならない人の食べるクスリの本 監修 板倉弘重 永岡書店

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