2021.12.29

食べる

【新顔野菜ビーツの特徴とおいしい食べ方・保存法】カラフルだけじゃない!“奇跡の野菜”と呼ばれる理由は?

栄養価の高いスーパーフード、ビーツ。レストランやカフェで食べることはあっても、家庭ではあまりなじみのない野菜ですが、実は味にクセがなくて、手軽に調理できるんです!スーパーなどでも見かけるようになって、知名度も上昇中。今回はそんな注目野菜、ビーツの特徴やおいしい食べ方について、生産者に話を聞きました。


【画像を見る】ビーツのおいしい食べ方と保存法



今回、ビーツについて教えてくれたのは、東京都あきる野市で種苗店を営みつつ、ビーツの栽培を手掛ける野村辰也さん・幸子さん夫妻。

西洋野菜に詳しいふたりに、ビーツについて教わりました。

ビーツってどんな野菜?

「ビーツはほのかな甘みと土っぽい香りが特徴。お客さんにどんな野菜? と聞かれたときはいつも『ごぼうとにんじんの中間です』と伝えてます。ごぼうやにんじんを使う料理であればビーツでもおいしく作れますよ」(幸子さん)

ごぼうとにんじんの中間と言われると、急に身近な野菜になります! 


こちらは黄色のビーツ。定番の赤色だけでなく、いろいろな色のビーツがあるんです!

「ビーツはほうれん草の仲間なので葉もおいしく食べられます。葉を見ると形が似ているので分かりやすいかな」(辰也さん)


右から赤と白の渦巻き模様のビーツ、黄色ビーツ、赤色ビーツ。葉脈にビーツの色が現れています!

見せてもらうと、たしかにほうれん草と形が似ています。ビーツの色によって葉脈の色が違うのもおもしろい~!

ビーツの栄養価とおいしい食べ方



ビーツは“奇跡の野菜”と呼ばれるほど栄養価が高く、血圧を下げるカリウム、抗酸化作用のあるポリフェノール、貧血を防ぐ鉄など、健康維持に役立つ栄養素がたっぷり。

そんなに栄養価が高いなら積極的に食べたい! と思いつつ、ビーツってわが家で使うにはちょっとハードルが高そう…。

「そんなことありません!生でも加熱しても食べられるのでいろいろな調理方法で食べられますよ」と幸子さん。



「おすすめなのがコンフィチュール。細かく切って砂糖とレモンで煮込むだけ。保存もきくので、一度作っておくと何にでも使えて便利です」(幸子さん)

「オーブンでグリルにしてもおいしいですね。ホクホクになるんです。食べやすい大きさにカットして、オイルと和えてからオーブンで焼くだけでできちゃいます!」(辰也さん)



ビーツって普段使いしやすい野菜だったんですね!

ビーツの保存法を教えて!



ビーツは寒冷地で育つ野菜なので、冷蔵保存が基本。

葉がついたままの状態で保存すると、水分が抜けやすくなり味も落ちてしまうため、葉を切り落として根と別々に保存すると日持ちします。



用意するもの
ジッパー付き保存袋

保存の手順
1.ジッパー付きの保存袋に入れる。



2.冷蔵庫の野菜室にしまう。



使いかけのビーツは、ラップでくるんで早めに使い切るようにします。



「きちんと冷蔵しておけば、1か月くらい保存できますよ」(辰也さん)

葉は切り落としたら、その日のうちにソテーやボイルで食べましょう。

ビーツを見かけたらぜひお試しください!

参考/農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/hokkaido/kitami/kouhousi/attach/pdf/01.11.1zoom.pdf

野村植産㈱

野村辰也さん 野村幸子さん

東京都あきる野市、JR秋川駅から徒歩10分の住宅街にある種苗店。バラエティに富んだ品揃え、きめ細やかな対応から、家庭菜園を楽しむ地域住民や農家からの信頼は厚い。西洋野菜を育てたことをきっかけに、2018年「東京西洋野菜研究会」を発足。マルシェやワークショップなど、西洋野菜の魅力を広く伝える活動を続けている。出前授業や栽培指導などを通して、地域の保育園や小学校の食育サポートにも注力。広い世代に向けて「土に触れ、食べるよろこび」を発信している。
ホームページは
https://nomuraseed.mystrikingly.com/
東京西洋野菜研究会はこちら

写真/石塚修平 取材協力/JAあきがわ

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