青パパイアは、南国のフルーツ・パパイアを未完熟の状態で収穫したもの。沖縄や東南アジアなどでは、サラダや炒めものに使う野菜としてなじみがありますが、日本ではまだまだ知らない人も多いはず。そこで、青パパイアを調理するときの下処理や保存法について、青パパイアの生産農家に教えてもらいました!
かぶれやかゆみに注意! 酵素たっぷり「青パパイア」の下処理タイの定番サラダ「ソムタム」に使われているのが、青パパイア。最近は関東地方でも栽培されており、農産物直売所などでちらほら見かけたことがある人もいるのでは。
でもどうやって調理したらいいの?という人に、まずは初めてでも安心の下処理のポイントを紹介。
教えてくれたのは、埼玉県白岡市で「横田園芸」を営む横田武さん、富美子さんご夫妻です。
「青パパイアを切るときに出る白い汁は、タンパク質分解酵素のパパイン。この汁に触れると、かぶれたりかゆみが出ることがあるので、肌が弱い人はビニール手袋をつけて調理してくださいね」(武さん)
では、詳しく見ていきましょう。
【青パパイアの下処理の手順】1. 実を水で洗い、汚れを落とす。
2. 縦半分に切り、中の種をスプーンなどでこそぎ落とす。
中には種のない個体もありますが、おいしさは変わりません!3. ピーラーや包丁で緑色の皮をむく
4. 調理するサイズにカットし、10〜15分ほど水にさらしてアク抜きをする。
「青パパイアは調理前に必ずアク抜きをしてください。10分程度水にさらすだけですが、このひと手間が大事なんですよ」(富美子さん)
冷蔵で1週間、冷凍なら1か月! 青パパイアの保存法青パパイアは、常温で置いても追熟することはありませんが、基本的には冷蔵保存がおすすめ。
「できるだけ長持ちさせるには、ペーパータオルや新聞紙で包み、ポリ袋に入れてから野菜室へ。1週間は保存ができます。もしすぐに使わない場合は、下処理をしてから冷凍すれば、約1か月持ちますよ」(富美子さん)
では、詳しく見ていきましょう。
【青パパイアの冷蔵保存法】1. ペーパータオルや新聞紙で青パパイアを包む。
2. ポリ袋に入れる。
3. 野菜室で保存。
【青パパイアの冷凍保存法】1. 下処理をした青パパイアを1回分ずつラップに包む。
2. 冷凍用保存袋に入れ、冷凍室へ。
下処理をしてから冷凍すると、すぐに調理できます。
「パパイア1個丸ごと使い切るのは大変ですが、少量に分けて冷凍すればさまざまな料理に使えて重宝しますよ」(富美子さん)
ブーム到来!?青パパイアの魅力今大注目の青パパイア。「
2022 食のトレンド予測」ではスーパーフードランキングで1位に輝きました。
その理由は栄養価の高さにあります。糖質や脂質を分解する酵素や加熱に強いビタミンC、食物繊維(その量、なんとバナナの2倍!)が含まれており、「メディカルフルーツ」や「酵素の王様」といった呼び名があるほど。
和風の味付けにも、洋風の味付けにも合う青パパイア。レシピは次回紹介予定です!お楽しみに!「ヤシの実みたいに固そうだけど、包丁で簡単に切ることができるし、クセがないからどんな料理にも合う。しかも栄養価が高いなんて、夢のような食材でしょ」(富美子さん)
ちなみに横田さんご夫妻おすすめのレシピは、レンチンしてツナとマヨネーズを和えた「青パパイアのレンチン時短サラダ」。
ツナの他、きゅうりなどを加えても。茹でても蒸しても、さっと炒めてもおいしい青パパイア。下処理をしたらほかの野菜と変わらずに調理できますよ!
関東地方では霜が降りる12月まで収穫できます。見かけたらぜひゲットしてくださいね!
横田園芸
横田武さん・富美子さん
埼玉県白岡市でトマトをメインに栽培しながら、青パパイアを栽培して今年で4年目。毎年、試行錯誤を重ねながら、青パパイアが育ちやすい土壌づくりなどに取り組んでいる。「横田園芸」でとれる青パパイアは、白岡市内のスーパーで購入可能。