・「菜の花の冷凍その2」「そのまま冷凍」時間がないときにおすすめの方法。
生の菜の花をそのまま冷凍するだけです。凍ったまま使いたい長さにカットできます。解凍後は少しスジっぽくなりますが、しっかり加熱するとおいしく食べられます。
【冷凍方法】
1. 菜の花を流水でよく洗います。
2. ざるにあげて水気を切り、キッチンペーパーでしっかりと水分を取ります。
3. 菜の花の根元を切り取り、100g程度に分けラップで包みます。ジッパー付き保存袋に入れて、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍します。2~3週間保存可能。
【解凍方法/食べ方】
冷凍した菜の花は、凍ったまま包丁で使いやすい長さに切ってから使います。調理するときは、しっかり加熱することでスジっぽさが和らぎます。加熱時間の目安は、炒め物なら3分ほどしっかり炒めます。お浸しの場合は沸騰した湯に入れて再沸騰するまで茹でてから味付けします。鍋や汁物にする場合は凍ったまま加熱調理します。
食べ比べてみた!それぞれお浸しにして食べ比べてみたいと思います。
①下茹でして一晩冷凍したもの(左側)
②生のまま一晩冷凍したもの(真ん中)
③冷凍していない生の菜の花(右側)
①は500Wの電子レンジで1分30秒加熱ました。水にさらして水気を絞りました。
②と③は沸騰した湯に塩少々を入れて、それぞれ再沸騰するまで茹でます。①と同じく水にさらして水気を絞りました。
出来上がったものがこちら↓
①下茹で冷凍してレンジでチンしたもの(左側)
②生のまま冷凍して茹でたもの(真ん中)
③冷凍していない生の菜の花を茹でたもの(右側)
では食べ比べてみたいと思います。見た目の違いはあまりなく、色もほぼ同じですね。菜の花は冷凍しても変色はしないのですね。苦みや味を感じたいので、何もかけずにそのままで食べてみました。
①
下茹で冷凍してレンジでチンしたもの…おいしいです。普通に食べられます。独特の苦みも香りもあって、食感もやわらかいです。スジっぽさはありませんね。一度冷凍したっていうのが分からないほどですね。
②
生のまま冷凍して茹でたもの…あぁ、①とは明らかに違いますね。スジっぽさが目立ちます。硬くはないんですけど、スジがあって噛みにくいところがありますね。苦みも香りも薄めな感じがします。もう少し長めに茹でればスジっぽさはわかりにくくなるかもしれませんね。
③
冷凍していない生の菜の花を茹でたもの…はいはい、やっぱりこれが一番ですね。①も冷凍したような感じはないなと思ったんですけど、比べてみると違いが分かります。①はやわらかくて水っぽさがあります。③はサクッと歯切れのよさがありますね。菜の花の味が濃く、苦みと甘さを感じます。瑞々しさもありますね。
菜の花は栄養価が高い菜の花はビタミンCを多く含み、免疫力向上や感染症予防、美肌などに役立ちます。ビタミンEやβ‐カロテン、辛み成分のアリルイソチオシアネートはどれも抗酸化作用のある成分です。それらが揃っていることで相乗効果が期待できます。また大腸がんを予防し、腸内環境を整える食物繊維や、骨の健康を保つカルシウム、高血圧やむくみを予防するカリウムも豊富に含まれていて、栄養価の高い野菜のひとつです。
菜の花の冷凍方法を2通り試してみましたが、下茹でしてから冷凍したものは、スジっぽくならずにいい感じ。生の菜の花と比較してみないと、違いが分からないほどでした。もし、菜の花を冷凍するなら下茹でしてから冷凍する方をおすすめします。参考にしてみてくださいね。
参考文献:
からだのための食材大全 監修者 池上文雄 他 NHK出版