2022.04.02

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【女性のお仕事】「ドローン」操縦が女性の雇用創出に追い風な件!業界は女性を求めてます【働くSDGs】

突然ですが、「ドローン」のお仕事ってピンときますか?「男性の領域」「おたくな人の趣味」など、わたしたち女性には関わりのないイメージですが、さもあらず。実は最近、ドローン操縦の仕事に女性進出が目覚ましいようです。今年は法整備の強化や免許制度についての進展もあるそうで、ますます注目されている業界です。主婦が活躍できそうなこともあり、ちょっと調べてみました。

【画像を見る】女性が進出する「ドローン」の仕事とは…?


【そもそもドローンとは?】

無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機の総称です。 元々ドローンは70年以上前の第二次世界大戦の最中に軍事用の無人兵器(戦闘機)として研究開発されたものです。ですが、そのときには大きく広まることはなかったそうです。その後、2010年頃にスマートフォンを使って簡単に操作できるホビー向けの小型ドローンが発売され、注目を集めるように。

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【何の用途で使うの?】

もともとは軍事用の兵器でしたが、今では様々な需要があります。例えば、「農業・林業・水産業といった第一次産業」、「鉱工業・製造業・建設業などの第二次産業」、「小売、サービス業、情報通信業などの第三次産業」など。あらゆる分野でドローンは研究開発され、実用化が進んでいるといいます。


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そんな中で、「ドローン」が女性の雇用進出に貢献しているという話があります。
ドローンのお仕事は歴史が浅いので初めは9割が男性が占める職業でしたが、最近、女性の雇用が増えつつあるみたいですよ。

【ドローンの操縦ライセンスが国家資格に⁉】

ドローンは空を飛ぶものであり、当たり前の話ですが墜落する危険性があります。危険が伴うものであるから、さまざまな制限があります。航空法をはじめとした法律等で制限し、安全性を担保する必要があるのです。

例えば、ドローンを操縦する人とその関係者以外の、そのときのドローン飛行と関わり合いのない他人(=第三者)の上空を飛行することはできません※。墜落や操縦ミスによる第三者への安全性が損なわれるからです。

※ただし、重量200g以上の機体が該当。200g未満の機体には適用されません。
また、ドローン(100g以上)の機体登録が2022年6月20日から義務化されます。詳しくは国土交通省のホームページにある無人航空機登録要領をご確認ください。


でも今年は、特定の条件下であれば第三者の上空を飛行できるよう、ドローンに関わる航空法や制度設計に進展があるといいます。また、現時点ではドローンを操縦するために必要な公的な『免許・資格』は存在しませんが、経済省・国土交通省による検討会の下、「ドローンの免許制度」の議論も進んでいるそうです。つまり、ドローンをめぐる環境は変革期を迎えているといえます。女性が進出するチャンスなので、興味がある方は気に留めておくといいと思います。


【女の子の女の子による女の子だけのドローンチーム】

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先日、情報番組『イット!』で、女性メンバーのみで結成したドローン組織「ドローンジョプラス」を紹介していました。

ドローンが好きな女性だから、ドローンジョと名付けたそう。東京・大阪を拠点に、合わせて80名のメンバーが在籍しているそうです。

多くの人にドローンの魅力を伝えるため、初心者向けに勉強会を開いたり、ドローン空撮ツアーを開催したり、各地のショッピングモール等で親子イベントを開催したり…とさまざまな発信をし続けています。ドローンを通じて地方創生や未来を担う子どもたちへの貢献を掲げていて、北海道から沖縄まで、全国を飛び回って活動しています。

番組ではドローンジョプラス主催の千葉県・犬吠埼「空飛ぶカメラツアー☆」に同行し、ドローンならではの空撮映像を紹介していました。ドローンに触るのが初めての参加者でも、メンバーと一緒に空撮が体験できるのです。わたしは爽快感のあるこの映像にすっかり魅了されちゃいました!

ドローンジョプラスでは勉強会に参加して、筆記・実技の試験に合格するとメンバーになれる制度もあるようです。詳細はドローンジョプラスのサイトに記載されているので、チェックしてみてください。


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【女性が進出するドローンのお仕事】

記事の冒頭で、ドローンは趣味の世界にとどまらず、女性の雇用創出にも広がりを見せていると書きました。というわけで、具体的にどんな仕事があるのか紹介します。

まず注目されているのが、ガテン系の現場です。これまで外での現場仕事に女性が進出することは難しかったのですが、ドローン作業は肉体労働ではないので、女性でも活躍できるようになりました。例えば土木工事の現場などはその代表格ですが、ドローンを使った測量業務やインフラの点検などの仕事があります。その並びでいうと、農業の現場では農作物の生育状況の確認や農薬散布などの仕事もドローンで作業できます。操縦者が女性だけの農薬散布を請け負う会社もあるようです。また、河川の調査や洪水・津波の監視といった仕事もあります。

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テレビ用の映像を撮る仕事もあります。秘境にある温泉地の撮影や、海面すれすれを走るスピード感溢れる映像、はたまた山頂から見渡すダイナミックなパノラマ…枚挙にいとまがありません。ドローンを操作することで、美しい映像を容易に撮影することができるのです。ドラマやバラエティ番組、報道番組など、テレビで使用する映像のニーズは高まる一方のようです。

輸送業務もニーズが高いようですね。これからますます増えそうな宅配業務へのドローン参入は必至。先ほど、特定の条件下であれば第三者の上空を飛行できるように法整備が進んでいる話をしましたが、これはドローンによる宅配業務が想定されていることが理由だそうです。アマゾンのCMって、確かドローンで配達していましたよね。

また、ウェディングやイベント、コンサートやプロモーションビデオの撮影、変わったところではペットの捜索なんてことも、ドローンは大活躍だとか。

これらすべての仕事は性別を問わず、女性にも広く門戸が開かれています。いや、むしろ女性に追い風が吹いていると言ってもいいみたい。というのも、ある女性ドローン操縦者がガテン系現場に行ったときのコメントですが、「女性ならではの視点や細かなところに気づく繊細さ、柔らかいアプローチが現場で重宝されていると思います」とありました。

主婦でも隙間時間を使って、アルバイトや副業でできそうな「ドローン操縦」のお仕事。各種講習会や体験イベント会もあるようなので、まずは調べてみてはいかがでしょう。


国土交通省 無人航空機登録ポータルサイト https://www.mlit.go.jp/koku/drone/
ドローンジョプラス https://drone-girls.com/

出典:ドローンジョプラス(人物写真)、photoAC

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