2022.09.26

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パックのまま野菜室はNG!【れんこんの正しい保存術】濡らしたアレ×保存袋で長持ちレべチ!【農家直伝】

れんこんって買った後どうしてます? “トレイにラップをした”状態で野菜室に…は残念ながらNG。みるみるうちに黒ずみ、なんとも悲しい姿になってしまいます(マジか!?)。水の中で育つれんこんは乾燥が大敵。買ってすぐに正しく保存すると、おいしさがぐーんと長持ちするんです。では、千葉県のれんこん農家・糸川有美さんに教わったれんこんの正解保存術を試してみますよ~♪

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鮮度が落ちるそのワケは…乾燥でした!



「れんこんは水の中で育つため乾燥にとても弱く、そのまま置いておくとみるみるうちに傷みます。買ってきたらすぐに調理するか、以下の方法で保存してくださいね」(糸川さん)

れんこんの保存は冷蔵保存と冷凍保存の2つの方法があります。買ってきてからすぐに使い切る場合は野菜室に入れて冷蔵保存、使い切らない場合は冷凍して保存しましょう!

れんこん保存術~冷蔵編~

「購入してから数日の間に使い切れる場合は、冷蔵保存がおすすめです」(糸川さん)

1.濡れたキッチンペーパーでれんこん全体を包む。



2.1をジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜きながら口を閉じる。



“濡れたキッチンペーパー×密閉”、これで乾燥を防ぎます!



3.2の状態で野菜室に入れる。



使いかけのれんこんの場合は、切り口にも要注意!



「切り口の面積が大きければ大きいほど、そこから水分が抜けてしまいます。濡れたキッチンペーパーで切り口をしっかり覆ってくださいね」(糸川さん)

また、節がつながっているれんこんを切り分けて保存する場合は、節で切り分けましょう。



「節で分ければ切り口が小さく済むので、水分が抜けにくく、長持ちします」(糸川さん)

キッチンペーパーは定期的に交換し、常に水分たっぷりの状態で保存するのがポイントです。

れんこん保存術~冷凍編~

「購入してから数日以内に使い切れない場合は冷凍保存しましょう!冷凍する場合は下処理が必要なので、少し手間に感じるかもしれませんが、解凍して調理できて楽なので、ぜひやってみてください!」(糸川さん)

1.酢水にれんこんを10分つけて、アクを取る。



2.鍋に湯を沸かし、れんこんに火が通ったら粗熱を取り、ジッパー付き冷凍袋に入れて冷凍庫へ入れる。



にんじんや大根なども一緒に冷凍しても便利だそう。

「れんこんは鮮度が落ちやすいので購入したら数日のうちに使い切ってください。もし数日以上保存したい場合は冷凍一択!保存法を使い分けて最後までおいしく楽しんでくださいね」(糸川さん)

食わず嫌いだったれんこんが大好きに!?

糸川さんはれんこんの大産地、茨城県の出身。れんこんは身近な野菜だったそうですが…。

「近所でも多くの方がれんこんを栽培していて、収穫したての貴重な泥付きれんこんをいただくこともしょっちゅうでした。でも、長年食わず嫌いをしていたんです…」(糸川さん)



しかし、そんな糸川さんも今では大のれんこん好きに。農家になったことで、そのおいしさに改めて気がついたそうです。

「シャキシャキとした食感がたまらなくおいしくて、どうして今まで好きじゃなかったんだろう…と考え込んでしまうくらいです(笑)」(糸川さん)

上手に保存すれば、れんこんの独特の食感が最後まで楽しめます。ぜひ糸川さんから教わった保存術、試してみてくださいね!

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糸川農園

糸川有美さん

茨城県出身。夫の敦さんとともに、千葉県成田市でれんこん農家として新規就農。金澄系の品種を中心に約2.5ha(ヘクタール)で栽培している。有機質肥料による土づくりにこだわったれんこんは消費者から好評で、JA成田市の宝田農産物直売所のほか、地域のスーパーなどに出荷。現在、3人の子育てに奮闘中。※糸川農園ではアルバイトを募集中。問い合わせは090-4950-5006(敦さん携帯)まで。

取材協力/JA成田市 写真/菊地 菫

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