2022.04.16

住む

【名もなき家事】新聞や古本を手早く「縛る方法」試してみた!5つの縛り方を比較【サステナ昭和暮らし】

気がつくと溜まっている本や新聞。思い立ってまとめて処分を試みますが、これらの「縛り方」なんて誰からも教わってない! と毎度戸惑うわたし。紐を結ぶ直前で緩んでしまったり、苦労して結んだあとで追加の本や新聞が出てきたり。まとめるのに苦労するのがわかっているから後回し、それでドンドン溜まる一方。そんな悪循環を断ち切ります!便利な縛り方をいくつか試して、徹底検証します。

昭和初期のアイデア「丈夫な西洋紙で作る紙コップ」を再現してみた!使えるの?


「荷物をしつかり縛る法」の記事はこの雑誌から…



記事内にイラストがあったのですが少々劣化していたのでわたしが手書きで再現してみました!



当メディア「あたらしい日日」の背景には、月刊『家の光』という家庭雑誌の存在があります。その歴史は古く、大正14年の創刊。この記事は古い月号の記事の中からピックアップしました。当時の読者が実際に行なっていたオリジナルの縛り方を家庭雑誌『家の光』に投稿したものと思われます。

記事から想像するに、昭和の主婦達もわたしたちと同じように、新聞その他を紐で縛ったのに緩んでしまうを繰り返し、「こんなのの縛り方習ってないよ! 理不尽!」と思っていたのでしょう。
わたしも学校では習わない、新聞の縛り方に頭を悩ませてきました。
便利な縛り方があるなら知りたいのが人情ってものでしょう!
昭和の主婦流、荷物の縛り方を実践してみましょう!

完成形の図がないので、探り探りでやってみる

今回縛るのはこちら、7日分の新聞です。



新聞は本より柔らかいので縛りやすいですが、一方で角が揃わない点が手強い。
これをきれいにまとめましょう。



まずはU字を横にしたような形に紐をセットします。



この上に新聞を縦に置き、輪っかに紐の端(2本)をくぐらせます。



これを土台にするとのことなので、ひっくり返して



ここから先が「紐を掛けていきますと」としか書いていないので行間を読むしかないのですが。



こうしてみました。
横にはしる2本の紐の下をそれぞれくぐらせて、真ん中で結ぶ。



完成です!

ポイントは土台で2か所交差しているところでしょう。
それによってかなり安定感が増しているように思います。

他の方法も試してみた

昭和の主婦が教えてくれた縛り方もとてもいいと思いますが、世の中には他にもたくさん「縛り方」が提案されているので、他のものも試してみましょう。
比べる基準は数値で確認できる「必要とする紐の長さ」にします。
同じ7日分の新聞を縛ってみて、どれくらいの長さの紐が使われているかを測ります。
より短い紐で安定感のある縛りができる方が効率的でサステナブルな感じがしますよね!

バリューブックスさんが紹介している本の縛り方・その1

まず、輪っかを一つ作ります。(ホームページでは漢数字の「十」を描くように紐を置くとのこと)



続いて、紐が交差しているところの上に新聞を置きます。



この輪っかに右側の紐をくぐらせます。



このくぐらせた紐を強く引っ張り、新聞を締め付けます。



で、紐を角(縁)のところで結ぶと完成!



ホームページによると、ポイントは「角(縁)で結ぶこと」らしく、それによって紐が固定されて緩みにくくなるのだとか。
輪っかを作ってのせるという手軽な方法なので、子どもたちでも簡単でしょう。

②バリューブックスさんが紹介している本の縛り方・その2

同じくバリューブックスさんのホームページから。かます結びというものらしいです。
上の結び方よりさらに丈夫な結び方だとか。

まず、一直線に紐を置きます。
この時、結構長めに出しておいた方が良さそうです。
あとで横・縦それぞれ二重に巻きつけるので、それなりに長く紐を出しておいてください。



その上に新聞を置いて、二重に巻き付けます。



左右の紐をクロスさせます。



ギュッと縛り、縦にも二重に巻き付け、角(縁)のところで結びます。



見た目にもかなり頑丈に縛られていることが分かりますよね。
交差しているところを持てば、結構な量の新聞でも不安なく持ち上げられそうです。
バリューブックスさんのHPでも、より多くの本を処分したいときはかます結びの方が向いているかも、とオススメされています。
かなりガチッとしています。

③youtubeで紹介されているもの・その1

まず輪っかを作ります。



交差のところに新聞をおきます。
輪っか(赤)に右側の紐(緑)をくぐらせ、キュッと引き締めます。



輪っか(赤)と右側の紐(緑)の交差したところに、今度は下の紐(黄)をくぐらせます。
右側の紐(緑)と下の紐(黄)を一度引き締めます。
さらにもう一度、巻きつけるように上からくぐらせ、ギュッと引き締めます。



すると



手を離しても緩まない!
これはありがたい。
あとはゆっくり落ち着いて、この紐を結べば完成です。



途中、ギュッと縛れば緩まなくなるのがいいですね。
安定感もあります。

④youtubeで紹介されているもの・その2

最後は、C CHANNELライフスタイルというところのyoutubeで紹介されている本や雑誌を簡単にギュッと縛る裏ワザです。

まずは輪っかを三つ作ります。



この輪っかを、最初に作った輪っかが一番上に来るように重ねます。



この輪っかに新聞紙を入れて、ギュッと縛ります。



この時点で緩まなくなります。
そして左右の紐を縦に交差。



縦も二重に巻き付けました。
これでキュッと結べば完成!



かなりの安定感。ガッチリホールドされていますし、紐が何重にもなっているので、分厚い本や大量の新聞など重いものを持ち上げる時も指が痛くないかもです。

いろんな縛り方がある

ひとくちに古本や新聞の縛り方といっても、いろいろな縛り方があるようです。
結び目の位置でもホールド感が違うこともわかりました。
どれも甲乙つけがたいですが、今回は使ったひもの長さで短い方から並べますと…

一番短いのは③youtubeで紹介されているもの・その1の140cm。
お手持ちの紐の長さが心許ないときはこの縛り方ですね。

二番目は①バリューブックスさんの縛り方・その1、151cmでした。
簡単さは折り紙付きです。

三番目は昭和の主婦の縛り方、220cmでした。
ちょいと紐が必要ですが、持ち運ぶときの安定感は魅力です。

四番目は②バリューブックスさんの縛り方・その2、305cmでした。
縛るものが多いときはこちらにした方が良さそうです。

そして一番長かったのは④youtubeで紹介されているもの・その2、363cmでした。
ただし、一番ガッチリしているのもこの縛り方なので、溜まりに溜まった新聞などはこの縛り方がいいかも知れません。

今回は7日分の新聞を縛りましたが、内容によって使う紐の長さも変わってくるでしょうし、より重いもの、軽いもの、形や大きさがバラバラなものなど、縛るものによって縛り方を選ぶと良いと思います。
わたしは溜まりまくった新聞を、まずは④の縛り方で一気に片付けようと思います!
処分するだけではなく、ただバラバラになっている今は読まないけど取っておきたい本などもこうやって縛っておくと、整理するのにも便利ですよ。ぜひご活用ください。


バリューブックスさんが紹介している本の縛り方のHP
https://www.valuebooks.jp/endpaper/5214/

youtubeで紹介されているもの・その1
https://www.youtube.com/watch?v=sS1Qsb76tBE

youtubeで紹介されているもの・その2
https://www.youtube.com/watch?v=8OaRINS2LPo

Pick up

Related

Ranking