わたしが住む鹿児島のお菓子といえば「かるかん」。県内のスーパーではホットケーキミックスみたいなノリで“かるかん粉”が売られているので、手軽に作れます。作ってみたいけど近所のスーパーにはない…って方でも大丈夫。かるかん粉は“上新粉”で代用できますよ!調理器具も特殊なものは必要なし。ホットケーキもいいけど、ぜひ「かるかん」でいつもと違ったスイーツタイムはいかがですか?甘納豆やコーヒーなどの味変も超オススメ♪ 捨てちゃう“茶殻”で「パンケーキ」作ってみた!“新茶”を飲んで&食べて免疫力爆上げ~!【食べるSDGs】かるかん粉と上新粉の違いとは…?
かるかん粉とは、うるち米を水に浸した後、水を切って挽いて粉末にした上新粉の一種。
わたしの地元のスーパーでは、かるかん粉などお菓子に使う粉類は、製菓材料のコーナーに並んでいることが多いです。製菓材料店のネット通販でも取り扱っているところもあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
かるかん粉の入手が難しい場合は、もちろん
上新粉でも代用出来ます。
かるかん粉も上新粉もどちらも原料はうるち米を用いた粉ですが、製法が異なり、粒子の細かさに違いがあります。
左:かるかん粉 右:上新粉見比べてみると、かるかん粉は上新粉と比べて粒子が荒いことが分かります。出来上がりの見た目や食感の違いも若干ありますので、詳しくは後ほどご説明しますね。
空気を含ませてふっくらもちっと食感♪「かるかん」の主な材料は、かるかん粉、砂糖、山芋、水の4つです。
山芋は大和芋を使うことが一般的ですが、スーパーになかったり、値段がお高めだったりするので、今回は手に入りやすい「長芋」を使って作ります。
【材料】長芋…100g(皮を剥きすりおろしておく)
砂糖…70g
水…60ml
かるかん粉…125g
ベーキングパウダー…小さじ1
甘納豆…適量(お好みで)
作り方をざっくりと説明すると…材料を混ぜ合わせて、生地を型に入れて蒸せばOK。
おいしく作るコツは、
材料を加える順番を間違えないことと、
長芋の粘りが出るまで混ぜること!これで、きめが細かくふわもち食感のかるかんになります。
それでは、作っていきましょう♪
1.ボウルに長芋のすりおろしと砂糖を入れ、泡立て器で混ぜ合わせます。
空気を含ませるようにして、粘りが出るまでしっかり混ぜましょう。
ところで、長芋を使うたびにすりおろすのは面倒ですよね。なのでわたしは、まとめてすりおろして、100gずつポリ袋(冷凍可能なもの)に入れ、冷凍保存しています。使う際に冷蔵庫に移して自然解凍すればOK。
2.水を4~5回に分け少しずつ加え、その都度、泡立て器で混ぜ合わせます。
水を加えると、トロトロな状態になります。3.2にかるかん粉を2回に分けて加え、その都度、泡立て器で混ぜ合わせます。全量を加え混ぜ合わせたら、10分ほど置いて生地に馴染ませます。
4.型と蒸し器の準備をします。「かるかん」には、生地のみを棒状にして蒸したタイプと、中にあんこを詰めて蒸す饅頭タイプがあり、饅頭タイプのかるかんを作るための専用容器も売っているのですが…頻繁に使うものではないので、わたしはダイソーの直径18cmのケーキ型か、シリコンカップを使っています。
大きな容器に入れて1度で焼きたい場合は、底ありのケーキ型がおすすめです。
型にクッキングシートを敷いてから生地を流し込み蒸していきます。
また、小分けにして数をたくさん作りたい場合は、シリコンカップが便利です。
蒸す際は、ケーキ型同様、カップにグラシン紙をセットして生地を流し込みましょう。
型を用意したら、フライパンに30mlほどの水を入れ、布巾を敷いて強火で加熱し、蒸気が上がったら準備OK。
5.3の生地にベーキングパウダーを加え、シリコンベラでさっくりと混ぜ合わせます。